不登校の中学生、高卒認定試験(旧大検)という選択肢――仕事をしながら親が知っておきたい基礎知識

「このまま中学を休み続けたら、高校には行けないのだろうか」「仕事で日中そばにいられない分、先の道だけでも整理しておきたい」──不登校のお子さんを持つ保護者の方から、進路の不安を伺うことがあります。東武東上線沿線のみずほ台・鶴瀬・ふじみ野・志木あたりで働きながら子育てをしているご家庭でも、同じ悩みは少なくありません。

この記事では、進路の選択肢のひとつである「高卒認定試験(旧大検)」の基礎知識を、仕事の合間でも読めるようにまとめました。今すぐ決める必要はありません。「こういう道もある」と知っておくだけで、気持ちが少し軽くなることがあります。

高卒認定試験(高認)とは?

高等学校卒業程度認定試験(通称「高認」)は、文部科学省が実施している試験です。高校を卒業していない人などが、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認定するもので、以前の「大学入学資格検定(大検)」にかわる制度として知られています。

  • 受験できるのは、受験する年度の終わりまでに満16歳になる人など(すでに大学入学資格を持っている人などは対象外)
  • 高校に在籍していても受験できる場合がある
  • 国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語(英語)などの科目があり、科目ごとに合格を積み重ねられる
  • 例年、年2回実施されている(日程・出願期間は年度ごとに変わります)

制度は見直しが入ることもあります。受験資格・日程・手続きは、必ず文部科学省など公式の最新案内でご確認ください。

「高校卒業」とは違う点を押さえておく

よくある誤解が、「高認に合格すれば高校を卒業したことになる」というものです。高認に合格しても、最終学歴は中学卒業のままで、「高校卒業資格」を得るわけではありません。

  • 進学面:合格すると、大学・短大・専門学校などの受験資格が得られます(受験できるのは、満18歳になる年度から)
  • 就職面:応募条件が「高卒以上」とされている求人で、どう扱われるかは企業によって異なります

通信制高校やサポート校のように「高校の卒業資格を得る道」と、高認のように「大学などへの受験資格を得る道」は、目的が少し違います。どちらが合うかは、お子さんの状況や将来の希望によって変わります。

仕事をしながら、親が今日からできること

日中に付き添えなくても、準備できることはあります。

  • 公式の案内ページで、受験資格と大まかな流れを夜や休日に一度だけ眺めてみる
  • お子さんに「こんな方法もあるみたいだよ」と、選択肢のひとつとして軽く伝えてみる(返事は急がない)
  • 今の学習の積み上げ方(自宅学習・オンライン教材など)を、少しずつ整えておく
  • 中学校の先生や、教育相談窓口に「高校進学以外の道も知りたい」と相談してみる

お子さんが話に乗ってこなくても大丈夫です。気持ちが動くまで時間がかかるのは、よくあることです。

やってしまいがちなこと/よくある誤解

  • 「高認があるから大丈夫」と安心しきる:独学で進めるのは負担が大きく、本人の意欲や生活の安定が土台になります
  • 親が先に決めて、本人に押しつける:進路は本人の気持ちが動いてこそ続きます。選択肢として並べる程度が安心です
  • 「高校に行かない=失敗」と考える:道筋は一つではなく、遠回りに見えても進学や就労につながった例は各地で報告されています
  • 情報だけ集めて焦る:知っておくことと、今すぐ動くことは別です

頼れる窓口・選択肢

  • 中学校の担任・進路担当の先生、スクールカウンセラー
  • 市の教育相談窓口・教育支援センター(適応指導教室)
  • 通信制高校・サポート校などの個別相談会(学校ごとに説明が異なるため、複数で比べると安心です)
  • 地域の親の会、NPOなどの相談窓口

富士見市では、当会が市から教育相談窓口の委託を受けています。「進路のことを少し整理したいだけ」という段階でも、気軽にご相談ください。

編集部からのメッセージ

働きながら、お子さんの先のことまで考えるのは、本当に大変なことだと思います。進路の選択肢を知ることは、「備えておく」ことであって、今のお子さんを急かすことではありません。今日は「そういう道もあるんだな」と心に置いておくだけで十分です。一緒に考えていきましょう。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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