小学1・2年生の登校しぶり、泣く子を残して出勤する朝――不登校の入り口で、仕事に出る親が考えたいこと

「ママ(パパ)行かないで」と泣く我が子を、玄関やクラスの前に残して出勤する。小学1・2年生の登校しぶりが始まると、仕事の時間が迫る中で、胸が締めつけられる朝が続くことがあります。「このまま不登校になってしまうのでは」と不安になるのは、とても自然なことです。

埼玉県西部でも、東武東上線沿線のみずほ台・鶴瀬・ふじみ野・志木あたりで働きながら子育てをしているご家庭から、同じようなお悩みを伺うことがあります。この記事では、結論を急がず、一緒に考えていくためのヒントをまとめました。

低学年の登校しぶりは「甘え」とは限らない

小学校に入ってしばらくすると、環境の変化や集団生活の疲れが出やすい時期があるといわれます。いわゆる「小1プロブレム」という言葉もあるように、入学後の生活に慣れるまで時間がかかる子は珍しくありません。

  • 朝になるとお腹や頭が痛くなる
  • 家を出る直前になって泣く・固まる
  • 「学校で何があったか」を聞いても、うまく言葉にできない
  • 帰宅後はぐったりして、夕方まで寝てしまう

低学年の子は、自分の気持ちを言葉にするのがまだ難しい年齢です。「行きたくない」の裏には、不安・疲れ・音や人の多さへの苦手さなど、さまざまな理由が隠れていることがあります。理由がはっきりしないままでも、「何か頑張りすぎているサインかもしれない」と受け止めることから始めてみませんか。

朝の別れ際、仕事に出る前にできること

時間がない朝こそ、完璧な対応は目指さなくて大丈夫です。次のような小さな工夫が助けになることがあります。

  • 朝の流れを固定する:起床→着替え→朝ごはん→出発を、毎日同じ順番にすると見通しが持ちやすくなります
  • 別れ際の「合言葉」を決める:「帰ってきたら○○しようね」など、短くて楽しみが残る一言を
  • 「行かなくていい」と「行きなさい」の二択にしない:「校門まで一緒に行く」「教室の前まで」など、途中の段階を用意してみる
  • 泣いたことを責めない:「悲しかったね」と気持ちを受け止める一言だけでも十分です

出勤時間のぎりぎりで話し込むと、親御さんも焦ってしまいます。話をじっくり聞くのは、夜や休日など余裕のあるときに回して構いません。

学校と「小さく、早めに」共有する

担任の先生に、家での様子と朝の状況を短く伝えておくと、学校側も配慮しやすくなります。連絡帳やメール、電話の時間帯など、仕事の都合で無理のない方法を相談してみてください。

  • 朝の様子(腹痛、涙、固まるなど)を事実だけ伝える
  • 「叱らず見守ってほしいこと」「声をかけてほしいタイミング」を相談する
  • スクールカウンセラーや学校の相談窓口を使えるか尋ねる
  • 別室や保健室で少し休める可能性があるか聞いてみる

対応は学校や自治体によって異なります。具体的な制度や手続きは、お通いの学校や市の教育委員会に最新の情報をご確認ください。

低学年だからこそ気をつけたいこと:「家に一人」は慎重に

登校しぶりが続いて休む日が出てくると、「家で留守番させるしかない」という状況になりがちです。ただ、小学1・2年生は、一人で過ごすには不安や危険が多い年齢でもあります。火や家電、来客、体調の急変、地震などの場面で、大人がそばにいない状態は慎重に考えたいところです。

  • 祖父母・親戚・信頼できるご近所に、日中だけ頼めないか相談する
  • 仕事のシフト・在宅勤務・時差出勤などを、職場と相談できないか検討する
  • 学童保育(放課後児童クラブ)や地域の居場所の利用可否を、市の窓口に確認する
  • どうしても一人になる時間がある場合は、短時間から、連絡方法と約束ごとを決めて始める

一人で抱え込まず、使える手段を少しずつ組み合わせていくイメージで大丈夫です。

やってしまいがちなこと/よくある誤解

  • 「本人のやる気の問題」と決めつける:低学年では、言葉にできない疲れや不安が背景にあることも多いです
  • 無理やり連れて行くのを毎日続ける:短期的に登校できても、気持ちの負担が積み重なることがあります
  • 「このまま不登校になる」と先回りして悲観する:一時的な波で落ち着くご家庭もあり、現時点では誰にも先は分かりません
  • 親が自分を責め続ける:仕事をしていることは、悪いことではありません

頼れる窓口・相談先

  • 担任の先生、学校の相談担当、スクールカウンセラー
  • 市の教育相談窓口・教育支援センター(適応指導教室)
  • かかりつけの小児科・心療内科(身体症状が続く場合)
  • 地域の親の会、NPOなどの相談窓口

富士見市では、当会が市から教育相談窓口の委託を受けています。「まだ不登校とは言えないかも」という段階でも、気軽にご相談ください。

編集部からのメッセージ

小さなお子さんの涙を見て出勤するのは、本当に心が痛む朝だと思います。それでも、働きながら子どもと向き合い続けているご自身を、どうか認めてあげてください。「行けた日」も「行けなかった日」も、お子さんにとっては大切な毎日です。うまくいかない日があっても大丈夫。一緒に考えていきましょう。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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