運動会・体育祭シーズン、親としてどう関わる?――行事を通じて子どもが得るものを大切にするために
夏休みが明けると、多くの小学校・中学校で運動会や体育祭に向けた練習が始まります。日差しの中での組体操の練習やリレーの選手選び、応援団の活動など、子どもたちにとっては新学期のエネルギーを集める大きな行事です。一方で保護者にとっては、「うちの子はちゃんとやれているだろうか」「順位や結果を気にしすぎていないか」など、気になる点も多いのではないでしょうか。今回は、運動会・体育祭シーズンに家庭でできる関わり方について考えてみます。
結果よりも「取り組む過程」に目を向ける
運動会というと、リレーで何位だったか、徒競走で何着だったかといった結果に注目しがちです。しかし子ども自身にとって大きな意味を持つのは、練習を重ねてできるようになったこと、友だちと声を掛け合って一つの演技を作り上げたことなど、結果に至るまでの過程であることが少なくありません。保護者が結果ばかりを気にして反応すると、子どもも「順位がすべて」と受け取ってしまうことがあります。「毎日練習がんばっているね」「動きがそろってきたね」など、過程に目を向けた声かけを意識してみましょう。
家庭でできる具体的なサポート
- 体調管理を優先する――練習期間は疲労がたまりやすい時期です。睡眠時間や食事のバランスを崩さないよう、いつも以上に気にかけましょう
- 暑さ対策を忘れない――9〜10月頃でも日中の気温が高い日は少なくありません。水分補給用のボトルや日よけ帽子、着替えの準備など、練習・本番双方への備えをしておくと安心です
- 他の子と比べない――「〇〇ちゃんはリレーの選手なのに」といった比較は、子どものやる気をそぐことがあります。わが子自身の成長に焦点を当てましょう
- 本番前は「楽しんできてね」の一言を――結果を意識させる言葉より、行事そのものを楽しめるような送り出しの言葉を選んでみてください
運動が苦手な子・行事が苦手な子への配慮
運動会は多くの子どもにとって楽しみな行事ですが、中には運動そのものが苦手だったり、大勢の前で目立つことに強い緊張を感じたりする子もいます。「みんな頑張っているから」と無理に気持ちを盛り上げようとすると、かえって負担になってしまうこともあります。行事への向き合い方には個人差があることを前提に、「参加すること自体をがんばっている」という視点を持つことも大切です。もし本人がプレッシャーを強く感じているようであれば、担任の先生に事前に相談しておくと、当日の配慮につながることもあります。
ありがちな誤解
「家庭でも自主練習をさせたほうがいい」と考える保護者もいますが、練習のしすぎはかえって子どもの負担になり、行事そのものへの意欲を下げてしまうことがあります。学校での練習時間で十分であることがほとんどですので、家庭では体を休める時間を優先し、練習の様子を無理に聞き出そうとしないことも一つの配慮です。
また、「応援に行けないと子どもが傷つくのでは」と心配する共働き家庭の声も聞かれますが、行事の楽しさは家族の応援の有無だけで決まるものではありません。当日話を聞いて一緒に振り返る時間を作るだけでも、子どもにとっては十分な関心の示し方になります。
頼れる窓口・つながり方
行事に関する不安や、子どもの様子で気になる点があれば、まずは担任の先生に相談してみましょう。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・新座市・三芳町など東武東上線沿線の学校でも、行事に対する配慮について個別に相談を受け付けているところが多くあります。学校生活全般や不登校気味になっている子どもの様子など、より踏み込んだ相談をしたい場合は、富士見市の教育相談窓口や地域の子育て支援機関も活用できます。
編集部からのメッセージ
運動会・体育祭は、子どもにとって心身ともに大きなエネルギーを使う行事です。結果に一喜一憂するよりも、練習から本番までの過程を見守り、行事を通じて得られる達成感や仲間との協力の経験を大切にしていただければと思います。
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