「地震が来たら、留守番中の子はどうしよう」――不登校の子を家に残して働く親が備えておきたい防災の基本
仕事中、携帯に地震速報が届いた瞬間、心臓がヒヤッとした経験はないでしょうか。不登校で日中家にいる時間が長いお子さんが、ひとり留守番をしているとしたら、その不安はなおさら大きくなるはずです。台風や大雨と違って、地震には予報がなく、いつ起きるか分かりません。「もし今、大きな揺れが来たら」という想像だけで、仕事に集中できなくなってしまう保護者も少なくないでしょう。
地震が「予報できる災害」と決定的に違う理由
台風や大雨は数日前から予測でき、休みを取るか、仕事の調整をするかをあらかじめ判断できます。一方で地震は前触れなく起こるため、「その瞬間、子どもが家にひとりだったら」という前提で備えておく必要があります。不登校で日中家にいる時間が長い子どもほど、地震が起きたときに大人の助けを借りずに自分で判断し、行動しなければならない場面に直面しやすいと言えます。
押さえておきたいポイント
- 家具の固定・避難経路の確保は、不登校かどうかに関わらずどの家庭にも共通する基本です
- 「揺れたらどうするか」を子どもと一緒に決めておくこと自体が、留守番中の子どもにとって大きな安心材料になります
- 連絡手段は一つに頼らず複数用意する(子どもの携帯、家の固定電話、近隣で頼れる大人など)
- お住まいの学区・地域で指定されている避難所を子どもと一緒に確認しておく(富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など、地域ごとに指定避難所が定められています)
- 不登校で学校に在籍していても日中通学していない場合、学校からの安否確認連絡の対象になりにくいケースがある点は意識しておきたいところです
今日からできる具体的なアクション
- 家の中で「揺れたらまずここに移動する」場所を子どもと一緒に決め、実際に一度歩いて確認してみる
- 連絡が取れないときの待ち合わせ場所・避難先を家族であらかじめ共有しておく
- 「揺れが収まったら、まず自分の携帯(または家の電話)に連絡してほしい」など、子どもが実行しやすいルールを一つに絞って伝える
- 日中家にいることの多い近隣の方や、頼れる親戚・友人に「もしものときは様子を見てもらえたら」と一言伝えておく
- 非常用の水・食料・簡易トイレなどを、子どもひとりでも扱える場所にまとめておく
やってはいけないこと・よくある誤解
- 一度にたくさんのルールを詰め込みすぎて、子どもが覚えきれなくなってしまう
- 「不登校だから避難所に行きにくいのでは」と親だけで決めつけて、地域の防災情報から遠ざかってしまう
- 「うちは大丈夫だろう」と根拠のない安心感で、備えを先延ばしにしてしまう
- 子どもの不安をあおるだけで終わってしまうような、脅すような伝え方をしてしまう
頼れる窓口・選択肢
自治体の防災情報やハザードマップは、お住まいの市区町村の防災担当課や公式ウェブサイトで確認できます。学校に在籍している場合は、災害時の安否確認の方法について担任やスクールカウンセラーに一度相談しておくと安心です。また、日中ひとりになる時間そのものが心配な場合は、一時的な預かり支援や、後述するような見守りの仕組みを組み合わせて考えてみるのも一つの方法です。
編集部からのメッセージ
災害への備えは、一度にすべてを完璧にしようとしなくて大丈夫です。「これだけは決めておく」を一つずつ増やしていくことが、いざというときの子どもの安心につながります。不登校であってもなくても、災害時に子どもをひとりにする不安は変わりません。無理のない範囲で、少しずつ備えを整えていきましょう。
教育援護会について
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