不登校の子、修学旅行はどうする?――参加するか迷ったときと、仕事をしながら準備を進めるヒント
「行きたいけど、教室にも入れないのに大丈夫かな」「本人は行くと言っているけど、体調が急に悪くなったら」――修学旅行のお知らせが配られる時期になると、不登校のお子さんを持つご家庭には、普段の学校行事とはまた違った重さの悩みが増えます。何日も泊まりがけで、担任の目も行き届きにくく、親もすぐには駆けつけられない。行かせたい気持ちと、無理をさせたくない気持ちの間で、揺れ動くのは自然なことです。
なぜ修学旅行は特に悩ましいのか
運動会や文化祭であれば、当日だけ様子を見て、つらそうなら途中で迎えに行くこともできます。しかし修学旅行は数日間の宿泊を伴い、親がすぐそばにいられません。集団行動が中心で、これまで距離のあったクラスメイトと長時間一緒に過ごすことになる点も、お子さんにとっては大きなハードルです。一方で、「一生に一度の思い出を諦めさせたくない」という親の気持ちも強く働きます。どちらが正解というものではなく、お子さんの状態や当日までの過ごし方によって、答えは家庭ごとに変わってくるものです。
押さえておきたいポイント
- 「全部参加」か「不参加」の二択ではない。集合場所までの合流、一部日程のみの参加、途中での早退や保護者の迎えなど、学校と相談すれば柔軟な形が取れることがあります
- 本人の「行きたい」は本心か、無理をしていないかを見極める時間が必要です。決定を急かさず、直前まで気持ちが変わってもいいことを伝えておきましょう
- 学校側も前例のない対応に慎重になりがちなので、早めに相談するほど選べる選択肢が広がります
- 仕事を持つ親にとっては、説明会・持ち物準備・緊急時の連絡体制づくりに時間がかかることも見落とされがちなポイントです
- 「行かない」を選んでも、それは失敗ではないという前提を、まず親自身が持っておくことが大切です
今日からできる具体的なアクション
- 担任の先生に「参加するかまだ決めきれていない」と早めに伝え、判断の猶予をもらえないか相談する
- 可能であれば、事前に旅行先の写真や日程表を一緒に見て、本人がイメージを持てるようにする
- 「体調が悪くなったら休憩する」「無理なら途中で帰ってもいい」など、当日の逃げ道をあらかじめ本人と確認しておく
- 緊急連絡先や、当日すぐに動けない場合の代理連絡先(配偶者・祖父母など)を学校に共有しておく
- 持ち物準備や事前健康調査票の記入など、仕事の合間でできる分は前もって少しずつ済ませておく
- 参加を見送る場合も、その期間の代替の過ごし方(自宅学習、フリースクールでの活動など)を本人と一緒に考えておく
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「せっかくの機会だから」と、本人の気持ちより親の希望を優先して参加を強く勧めてしまう
- 不参加を選んだ本人に対して「もったいない」「みんな行くのに」と繰り返し言ってしまう
- 直前になって初めて学校に相談し、対応の時間がなくなってしまう
- 参加できなかったことを、その後の学校生活全体の評価につなげて考えてしまう
頼れる窓口・選択肢
担任だけでなく、スクールカウンセラーや学年主任にも相談すると、旅行中の見守り方や班分けの配慮など、担任一人では判断しづらい調整に応じてもらえることもあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の学校でも、事情に応じた個別対応の実績を持つところは少なくありません。迷ったまま抱え込まず、まずは「参加するか決めかねている」という段階で相談してみることをおすすめします。
編集部からのメッセージ
修学旅行に行く・行かないは、お子さんのその後を決めてしまうような大きな分かれ道ではありません。どちらを選んでも、そこからまた日常は続いていきます。大切なのは「今の本人にとって無理のない選択かどうか」を、親子で一緒に考える時間を持てたかどうかです。焦らず、学校とも相談しながら、今のご家庭に合う形を探してみてください。
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