不登校の子が「留守番中に外に出たい」と言ったら――仕事中の親ができる備えと約束ごと

「ちょっとコンビニに行ってくる」「暇だから近くを歩いてくる」――仕事に出ている間、留守番している子どもからそう言われて、どう答えたらいいか迷ったことはありませんか。学校には行けないのに、家の外には出たがる。その姿を見て「学校には行けるってこと?」「一人で外に出して大丈夫?」と、複雑な気持ちになる保護者の方は少なくありません。

結論から言えば、これはよくあることです。学校という「決まった時間に決まった場所へ行き、集団の中で過ごす」ことへの負担と、近所を少し歩く・買い物に行くといった単発の外出は、子どもの中ではまったく別のことである場合が多いのです。この記事では、留守番中に子どもが外出したがるときに、仕事をしながらどう向き合えばいいかを一緒に考えます。

まず押さえておきたいポイント

  • 「学校に行けないのに外出はできる」のは、甘えでも矛盾でもなく、不登校の子どもによく見られる自然な状態です
  • 外に出たがることは、むしろ回復のサインである場合もあります。家の中だけで完結する生活が続くより、外の空気に触れたい気持ちが出てきたこと自体は前向きな変化と捉えられます
  • 一方で、平日の日中に子どもだけで出歩くことには、安全面・近隣の目・学校からどう見えるかなど、親として気になる点も現実的にあります
  • 「絶対に出ちゃダメ」と一律に禁止すると、かえって本人が隠れて行動するようになり、何かあったときに親が把握できなくなるリスクもあります
  • 大切なのは「出るか出ないか」の白黒ではなく、どこに・いつ・どのくらいなら、という具体的なルールをあらかじめ一緒に決めておくことです

今日からできる具体的なアクション

仕事に出ている間ずっと隣で見ていることはできません。だからこそ、出かける前に「約束」という形で備えておくことが安心につながります。

  • 行ってもいい範囲を具体的に決める(近所のコンビニまで、公園までなど、地図を見ながら一緒に確認する)
  • 出かける前と帰ってきたときに、LINEや電話で一言連絡をもらうルールにする
  • できれば、平日日中の同じ時間帯に人通りが多い時間・場所を選んでもらう
  • 制服や体操着など「学校を連想させる格好」ではなく、私服で出るようにする(近隣の目への配慮というより、本人が気負わず外出できるようにするため)
  • 財布・鍵・スマホなど、最低限持たせるものと、緊急時の連絡先(親の勤務先の電話番号など)を確認しておく

富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市など近隣エリアでも、平日の日中に子どもだけで出歩く場面は珍しくありません。近所付き合いのある地域なら、「うちの子、今こういう時期で」と信頼できる知人やご近所に軽く伝えておくと、何かあったときに気づいてもらいやすくなることもあります。無理に隠す必要はありません。

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 「学校に行けないなら外にも出るな」と一律に禁止すること。行動そのものを罰のように扱うと、本人の回復の芽を摘んでしまうことがあります
  • 「外に出られるなら学校にも行けるはず」と決めつけて、登校を強く促すこと。集団の中で求められる負担と、一人で近所を歩く負担はまったく別物です
  • 外出を「サボり」「気晴らし」と否定的な言葉で表現すること。本人にとっては、外の空気に触れる大切な一歩かもしれません
  • 約束事を決めずになんとなく黙認すること。ルールがないまま任せると、いざというときに親が本人の居場所や状況を把握できず、より不安が大きくなります

頼れる窓口・選択肢

「うちのルールの決め方でいいのか」「近所の目が気になって踏み出せない」といった悩みは、一人で抱え込まずに相談してよい内容です。

  • お住まいの市区町村の教育相談窓口・適応指導教室(教育支援センター)
  • 学校のスクールカウンセラー
  • 不登校の子を持つ保護者同士の「親の会」など、同じ立場の人と情報交換できる場
  • 当団体のような、不登校サポートを行うNPOの相談窓口

特に「うちの子はこういう外出をしているけれど、これでいいのか」という個別の判断は、家庭ごとの事情によって変わります。第三者の視点を一度挟んでみると、親自身の不安が整理されることも多いです。

編集部からのメッセージ

子どもが「外に出たい」と言い出したとき、その気持ちを頭ごなしに止めるのではなく、「どこに、どのくらいなら安心して送り出せるか」を一緒に考える機会にしてみてください。仕事があるからこそ、事前の約束が親子双方の安心材料になります。判断に迷ったときは、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。

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