高卒認定試験で科目に不合格があったとき――結果の受け止め方と次に向けた立て直し方
高卒認定試験の結果が届いて、一部の科目が不合格だった――。そのとき「全部だめだったのでは」「自分には向いていないのかもしれない」と、必要以上に落ち込んでしまう方が少なくありません。教育援護会の相談窓口にも、富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・三芳町・新座市など東武東上線沿線にお住まいの方から、結果を受け取ったあとどう次に進めばいいかという相談が寄せられます。高卒認定試験は「一発勝負ですべてが決まる」試験ではありません。まずは仕組みを正しく理解し、落ち着いて次の一歩を考えていきましょう。
高卒認定試験は「科目ごとの合格」を積み上げる試験
高卒認定試験(高認)は、受験した科目のうち合格した科目から順に「合格」として記録されていく仕組みです。ある回で不合格だった科目があっても、その回に合格した科目の結果が消えるわけではありません。合格した科目は原則としてそのまま有効な記録として残り、次回以降は不合格だった科目だけを受け直せばよい、というのが基本の考え方です。つまり「今回の結果=全部やり直し」ではなく、「今回の結果=一部を積み増しできた」と捉えるのが実際の仕組みに近い受け止め方です。まずはこの前提を思い出し、結果通知を見返してみてください。
不合格科目を振り返るときに見ておきたいポイント
気持ちが落ち着いてきたら、不合格だった科目について、次の点を確認してみましょう。
- どの分野・単元で得点が伸びなかったのか(全体的に難しかったのか、特定の範囲だけ手が回らなかったのか)
- 使っていたテキストや問題集の、その科目の該当範囲を最後まで解き切れていたか
- 暗記が中心の科目だったか、読解・計算など積み上げが必要な科目だったか
- 試験当日の体調や時間配分に、見直せる点はなかったか
この振り返りは、自分を責めるためではなく、次に何をすればいいかを具体的にするための作業です。「なんとなく苦手だった」で終わらせず、できるだけ細かく書き出しておくと、次の学習計画が立てやすくなります。
次の試験に向けたスケジュールの立て方
高卒認定試験は例年、夏(8月ごろ)と秋(11月ごろ)の年2回実施されています(実施時期・出願期間は年度によって変わるため、最新情報は必ず文部科学省の公式発表で確認してください)。不合格だった科目が絞られていれば、次の試験までに取り組む範囲もその分だけ絞り込めます。全科目を一から学び直す必要はなく、振り返りで洗い出した弱点部分に学習時間を集中させる計画を立てましょう。次回までの期間が数か月ある場合は、最初の数週間で該当範囲の基礎を固め、試験直前期は過去問や模擬形式の問題演習に時間を割く、という進め方が無理のない組み立てになります。
よくある不安・誤解
「一度不合格になったら、もう高卒認定は取れないのでは」と思い込んでしまう方がいますが、それは誤解です。受験回数に上限はなく、合格した科目を積み重ねながら、何度でも不合格科目に挑戦できます。また、「不合格=自分の努力や能力が足りなかった証拠」と結びつけて考える必要もありません。科目ごとの得意・不得意は誰にでもあり、一度の結果は最終的な合否そのものではなく、通過点のひとつに過ぎません。結果に落ち込む時間があってもかまいませんが、それが「もう無理だ」という結論に直結するものではない、ということは覚えておいてください。
頼れる窓口・サポート
一人で振り返りや学習計画を立てるのが難しいと感じたときは、抱え込まずに周囲を頼ってください。独学で行き詰まっている場合は予備校やサポート校の講座を部分的に利用する方法もありますし、そもそも今の勉強法や生活リズムに無理がないか、地域の教育相談窓口に相談してみるのも一つの手です。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・三芳町・新座市など東上線沿線にお住まいの方は、教育援護会のような地域の相談窓口も選択肢に入れてみてください。結果そのものよりも、「次にどう動くか」を一緒に整理してくれる相手がいるだけで、気持ちの負担はかなり軽くなります。
編集部からのメッセージ
不合格の通知を見た瞬間はつらく感じるものですが、高卒認定試験は積み上げ式の仕組みだからこそ、一度の結果がすべてを決めるわけではありません。落ち込む気持ちを否定する必要はありませんが、それと同じくらい「次に何を積み上げるか」に目を向けてみてください。教育援護会も、その立て直しの一歩を一緒に考える存在でありたいと思っています。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
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