不登校の子を祖父母に預けて働く――頼るときに伝えておきたいこと、気をつけたいこと
「実家の親に、日中だけ見てもらえないか」――不登校のお子さんを抱えながら仕事を続けるとき、近くに住む祖父母を頼る選択肢が頭をよぎる保護者は少なくありません。富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺でも、三世代が近い距離に住んでいる家庭では「まずはおじいちゃん・おばあちゃんに」と考える方に出会います。頼れる相手がいるのはありがたいことですが、祖父母世代が「不登校」という状況をどう受け止めるかは、必ずしも保護者と同じとは限りません。
「甘やかしているだけじゃないの」「昔はそんな子いなかった」――悪気なく発せられたひと言に、保護者も子どもも傷つくことがあります。今回は、祖父母に子どもを預けて働くことを考えるときに、押さえておきたいポイントを整理してみます。
押さえておきたいポイント
- 祖父母世代と今の「不登校」への理解には差があることが多い――「学校は休まず行くもの」という価値観で育った世代にとって、不登校は理解しにくい出来事に映りやすい。悪意はなくても、励ましのつもりの言葉が子どもを追い詰めてしまうことがある
- 体力的な負担は保護者が思う以上に大きい――日中ずっと目を離せない状態が続くと、祖父母自身の体調や生活リズムにも響く。「頼めば大丈夫」ではなく、無理のない範囲を一緒に考える姿勢が必要
- 子ども自身が祖父母の前でどう過ごしたいかも人それぞれ――安心できる存在として素直に甘えられる子もいれば、「がっかりされたくない」と気を張ってしまう子もいる
- 「預ける」と「丸投げ」は違う――日中の対応をすべて祖父母任せにしてしまうと、子どもの状態の変化に気づきにくくなり、祖父母の負担感も膨らんでいく
- 頼れる時間には限りがあると考えておく――祖父母の年齢や体調は変化していくもの。今頼れているからといって、それがずっと続く前提で計画を立てないほうが安全
今日からできる具体的なアクション
- 頼む前に、今の子どもの状態を言葉で共有しておく――「サボっているわけではなく、こういう理由で学校がつらい状態にある」と、保護者自身の理解している範囲で丁寧に伝える。専門的な説明より、子どもの様子を具体的に話すほうが伝わりやすい
- 「言ってほしくない言葉」をあらかじめ伝えておく――「甘えるな」「学校くらい行きなさい」といった声かけは避けてほしいと、角が立たない言い方でお願いしておく。事前のひと言が、後々のすれ違いを減らす
- 無理のない範囲・時間をはっきり決める――「毎日フルタイムで」ではなく、「週に何日」「午前中だけ」など、祖父母の負担を具体的に区切って相談する
- 緊急時の連絡先・対応の目安を共有しておく――体調が悪化したときにどこに連絡するか、何時に保護者に連絡してほしいかを、簡単なメモにして渡しておくと祖父母も安心して見てもらえる
- 感謝と気遣いの言葉を欠かさない――「助かっている」という気持ちを伝え続けることが、長く協力してもらうための土台になる
やってはいけないこと・よくある誤解
- 祖父母に「厳しく叱ってほしい」と頼む――祖父母世代の価値観で叱責されると、子どもは家の中にも安心できる居場所がないと感じてしまう可能性がある
- 祖父母の負担を「家族なんだから当然」と考えてしまう――協力してもらえることに甘えすぎず、体力面・精神面の負担を定期的に確認する姿勢を忘れない
- 祖父母と子どもの間で板挟みになった保護者が、どちらの味方もしない――意見が食い違ったときこそ、保護者が間に入って子どもの気持ちを代弁することが必要
- 祖父母に預けているからと、子どもの様子を保護者が直接確認しなくなる――伝聞だけに頼らず、帰宅後に自分の目と言葉で子どもの状態を確かめる時間を持つ
頼れる窓口・選択肢
- ファミリー・サポート・センター(各自治体運営)――地域の会員同士で子どもの預かりを支え合う仕組み。祖父母だけに頼らない選択肢として、事前登録しておくと安心材料が増える
- 教育相談窓口・スクールカウンセラー――家族間で意見が割れたときや、預け先での子どもの様子に不安があるとき、第三者の視点から相談できる
- 地域の学童保育・居場所支援――祖父母の負担が大きいと感じたときに、公的な預かり支援と組み合わせて分散させる方法もある
- 在宅学習を見守るアプリ・サービス――祖父母が見ていても学習面までは把握しきれない、というときに、日中の学習状況をやさしく見守るツールを併用する家庭も増えている
編集部からのメッセージ
祖父母に頼るということは、家族みんなで子どもを支えるという選択でもあります。ただ、世代による価値観の違いは自然なことで、誰かが悪いわけではありません。大切なのは、頼る前に「今の子どもの状態」を丁寧に共有し、無理のない形を一緒に作っていくこと。うまくいかないときや悩んだときは、一人で抱え込まず、私たちにも気軽にご相談ください。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
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