不登校の子どもを「留守番」させていいの?——働く親の不安を減らす7つのヒント

「仕事に行かなければならない。でも、子どもを一人にして大丈夫だろうか」——不登校になってから毎朝こんな気持ちで家を出ている、という保護者の方は少なくないはずです。

子どもが学校へ通っていた頃とは違い、在宅している子どもを毎日一人にすることへの罪悪感、心配、そして「もし何かあったら」という怖さ。それを抱えながら働き続けることは、精神的にとても消耗します。

このコラムでは、「留守番」をめぐる不安を整理しながら、少しでも安心して仕事と子育てを続けるためのヒントをお伝えします。

まず確認したいこと——「一人でいられる状態か」を見極める

留守番の可否を考えるとき、年齢だけを基準にするのは難しい面があります。不登校の状態にある子どもは、学校に行けていないことへの自己否定感・不安・気力の低下を抱えていることが多く、同じ年齢でも状態は大きく異なります。

以下の点を一つの目安として考えてみてください。

  • 緊急時(体調急変・けが)に自分で連絡できるか——電話・LINEで親に連絡できるかどうか
  • 一人でいることへの強い不安・パニックがないか——分離不安が強い時期は、短時間から慣らす方が安全です
  • 食事・服薬など最低限のセルフケアができるか——準備が必要なものを事前に整えておけるかどうか
  • 本人が「まあ大丈夫」と思えているか——本人の同意と納得感も大切な要素です

小学校中〜高学年(3〜6年生)でも、状態によってはまだ一人は難しいケースがあります。一方で、中学生でも安定しているなら問題ないことがほとんどです。「年齢」よりも「今の子どもの状態」で判断することが大切です。

留守番を「安心に近づける」ための準備——7つのポイント

完全に不安をゼロにすることは難しいですが、事前の準備で「もしものとき」への備えをしておくことはできます。

  • 連絡のルールを決めておく——「お昼になったらLINEで一言送ってね」「変なことがあったらすぐ電話して」と事前に約束しておくだけで、双方の不安が下がります
  • 昼食を「食べるだけの状態」にしておく——ご飯を炊いておく・電子レンジで温めるだけのものを用意するなど、子どもの負担を減らしておきましょう
  • 「今日やること」をゆるく決めておく——「午前中は好きなことをしていい」「昼食後に30分だけワークをやってみよう」など、見通しがあると一人の時間を過ごしやすくなります
  • 緊急連絡先のリストを見えるところに貼る——親の携帯・かかりつけ医・近所で頼れる大人(祖父母・知人宅など)を一枚にまとめておく
  • 「置いていってごめん」という言い方を変える——「心配だから」「大丈夫?」を繰り返す言葉は、子どもに「自分は一人では無理な存在だ」と感じさせることがあります。「大丈夫だよ、夕方には帰るね」という伝え方を心がけてみてください
  • 帰宅後は報告より「ただいま」の雰囲気を大切に——「どうだった?」と問い詰めるより、まず安心させることが先です
  • まず短時間から試してみる——いきなり8時間ではなく、「2時間だけ」「近くのコンビニへ行く間だけ」など少しずつ慣らす方が、子どもにも自分にも優しい

よくある誤解——「管理しすぎ」と「放置」のあいだ

不安から、1時間おきにLINEで確認したり、カメラで常に監視したりしてしまう親御さんもいます。気持ちはよくわかりますが、それが子どもに「信頼されていない」と感じさせてしまうことがあります。

逆に、「中学生だし、もう大丈夫だろう」と完全に連絡を取らないのも、不登校の状態にある子どもには不安を与えることがあります。

大切なのは「何かあれば連絡できる」という安心感を共有したうえで、基本的には信頼して任せること。「監視」でも「放置」でもなく、「離れていても見守っている」という姿勢が、子どもの安心感と自立につながります。

頼れる場所・人を探す——富士見市・東上線沿線の選択肢

「どうしても一人にするのが心配」な場合、地域の資源を活用することも一つの方法です。

  • 教育支援センター(適応指導教室)——富士見市・志木市・ふじみ野市など多くの自治体に設置されています。学校に行かなくても通える居場所で、日中を安心して過ごすことができます
  • フリースクール——学校の代わりに日中通える場所。NPOや民間が運営するものが東上線沿線(川越市・新座市・朝霞市・和光市など)にも複数あります
  • 子育て支援センター・放課後支援——小学生の場合、自治体の支援員に相談することで、日中のサポートが受けられる場合があります(自治体ごとに対応が異なります)
  • ファミリーサポート——地域のファミサポは、学校に行っていない子どもの預かりに対応している場合もあります(事前確認が必要です)
  • 教育援護会の相談窓口——「誰に相談すればいいかわからない」という段階からお受けしています。富士見市から教育相談窓口の委託を受けている当団体に、まずは一言ご連絡ください

編集部からひとこと

「仕事に行きながら不登校の子どもを支える」というのは、本当に神経をすり減らす毎日だと思います。誰かに頼れればよいけれど、それも簡単ではない。そのなかで最善を尽くしているあなたを、責めないでください。

子どもが「一人でいられる」ようになっていくこと自体も、回復のひとつのサインです。最初はうまくいかなくても、少しずつ。焦らず、自分を責めず、一日一日を一緒に乗り越えていきましょう。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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