「相談に行くのが怖い・恥ずかしい」と感じたら――不登校の相談窓口に足が向かない保護者の気持ちと、一歩の踏み出し方
「教育相談窓口があるのは知っている。でも、行く勇気が出ない」――不登校のお子さんを持つ保護者の中には、そう感じている方が少なくありません。「相談する=子育てがうまくいっていないと認めること」のように感じてしまったり、「うちの状況をうまく説明できる自信がない」と身構えてしまったり。あるいは「相談したところで何か変わるのだろうか」という無力感が、足を止めてしまうこともあります。
富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺にお住まいの方からも、「窓口があることは知っていたけれど、実際に電話するまで数か月かかった」という声を聞くことがあります。相談に行けないこと自体は、決して珍しくも、責められることでもありません。今回は、相談へのハードルがなぜ生まれるのか、そしてそのハードルを少しずつ下げる方法を一緒に考えてみます。
押さえておきたいポイント
- 「相談する」は「助けを求める」であって「白旗を上げる」ではない――多くの保護者が無意識のうちに、相談することを「自分の子育ての失敗を認める行為」と結びつけてしまいがち。実際には、早めに相談した家庭ほど選択肢の幅を広く持てるという声が多い
- 「うまく話せないといけない」というプレッシャーは不要――相談員は状況を整理する専門家。話がまとまっていなくても、途切れ途切れでも、それを聞き取って一緒に整理するのが仕事のひとつ
- 「相談したら何か強制されるのでは」という不安を持つ人もいる――実際には、無理に登校を促されたり、対応を一方的に決められたりすることはなく、家庭の意向を聞きながら進めるのが基本的なスタンス
- 周囲に知られることへの抵抗感――「近所や親戚に知られたくない」という気持ちから足が向かないケースもある。相談内容は守秘義務のもとで扱われるのが原則
- 「まだ大丈夫、もう少し様子を見てから」が続いてしまう――様子見自体は悪いことではないが、ひとりで抱え続ける期間が長引くほど、保護者自身が疲弊しやすくなる
今日からできる具体的なアクション
- 「相談=解決」ではなく「相談=話を聞いてもらう」と捉え直す――最初から解決策を求めなくていい。今の気持ちや状況を誰かに話すだけでも、頭の中が整理されることがある
- 電話や窓口が難しければ、まずメールや問い合わせフォームから――声に出して話すのがつらいときは、文章でまとめて送るところから始めると心理的な負担が減る
- 話す内容を事前にメモしておく――「いつから」「どんな様子か」「今困っていること」を箇条書きにしておくと、当日うまく話せなくても伝わりやすくなる
- 一人で抱えず、家族の誰かと「相談に行こう」と決めてから動く――夫婦や祖父母など、身近な人と一度合意しておくと、行動に移す後押しになる
- 「一度行ってみて、合わなければやめてもいい」くらいの気持ちで臨む――相性が合う相談員・窓口を探すプロセスとして捉えると、ハードルが下がる
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「もっとひどくなってから相談しよう」と先延ばしにする――状況が深刻化してからでは選べる選択肢が狭まることもある。早めの相談は「大げさ」ではない
- 「相談しても意味がない」と一度の経験だけで決めつける――窓口や相談員との相性は人それぞれ。合わないと感じたら、別の窓口や担当者に変えることもできる
- 「完璧に状況を説明できないと相談してはいけない」と思い込む――整理しきれていない状態で話しても構わない。むしろそれが自然
- 相談することを子どもに隠す、あるいは子どもに無断で決めてしまう――年齢や状況に応じて、相談することを伝えたり、子どもの気持ちも確認したりする配慮があると、後々の信頼関係にプラスになる
頼れる窓口・選択肢
- 市区町村の教育相談窓口――お住まいの自治体(富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・三芳町・新座市など)の教育委員会や教育相談室で、不登校に関する相談を受け付けている。まずは電話やメールで概要を聞くだけでもよい
- スクールカウンセラー――在籍校に配置されている場合、担任を通さず直接相談日を予約できることもある
- 教育支援センター(適応指導教室)――学習面・居場所づくりの相談も含めて対応してくれる窓口として活用できる
- NPO法人など民間の相談窓口――行政の窓口とは違う視点で、より気軽に話を聞いてもらえることもある。当NPOのように、教育相談窓口の委託を受けて活動している団体も選択肢のひとつ
編集部からのメッセージ
「相談する勇気が出ない」という気持ちは、決して弱さではありません。むしろ、それだけお子さんのことを真剣に考えている証だと私たちは感じています。完璧に状況を説明できなくても、話がまとまっていなくても大丈夫です。「とりあえず話を聞いてほしい」というだけの気持ちで、いつでもお越しください。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。
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