不登校になったら学童保育はどうなる?——「放課後の居場所」がなくなったときに考えたいこと
共働きのご家庭にとって、学童保育は「働き続けるための命綱」のような存在です。ところが、お子さんが不登校になったとたん、その命綱が急に頼りなくなってしまうことがあります。「学童は“学校が終わった後”の場所だから、そもそも学校に行っていない日は預けられないのでは」「他の子と過ごすのがつらいと本人が言い出した」——そんな戸惑いを抱えて、放課後の居場所探しからやり直すことになった保護者の方は少なくありません。
今回は、不登校になったときに学童保育がどう変わるのか、そして代わりにどんな居場所が考えられるのかを整理してみます。
学童保育と不登校、まず知っておきたいこと
学童保育(放課後児童クラブ)は、基本的に「学校に登校した子どもが、放課後にそのまま利用する」ことを前提に運営されている施設が大半です。そのため、学校を休んでいる日中の時間帯の預かりには対応していない、あるいは別途相談が必要になるケースがよく見られます。運営が自治体直営か民間委託かによっても対応はまちまちで、富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市など近隣の自治体でも施設ごとに柔軟さに差があるのが実情です。
- 学童保育は「放課後」の預かりが基本で、日中の不登校対応は施設によって扱いが異なる
- 本人が「他の子の目が気になる」「同じ学校の子と会いたくない」と感じ、自ら足が向かなくなることもある
- 高学年になるにつれて学童自体を「卒業」する年齢制限があり、不登校とは別に居場所そのものが減っていく時期と重なることもある
今日から考えられる、放課後・日中の居場所の選択肢
「学童が使えないなら、もう仕事を辞めるしかない」と一足飛びに考える前に、いくつか検討できる選択肢があります。
- 放課後等デイサービス——発達特性の診断や相談歴がある場合、療育の一環として日中・放課後に利用できることがある。市の福祉窓口や相談支援事業所に問い合わせてみる価値がある
- ファミリー・サポート・センター——地域の会員同士で子どもの預かりを助け合う仕組み。学童のように集団活動が前提ではなく、個別に対応してもらいやすい
- 祖父母・親戚など身近な大人の協力——毎日でなくても、週に数日だけ頼れる相手がいると心理的な負担がかなり違ってくる
- 児童館の自由来館——学童のような登録制ではなく、本人の気分に合わせて出入りしやすい場所として使える場合がある
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「学童がダメだったから、もう預け先はない」と決めつけない——選択肢は一つではなく、組み合わせて使うご家庭も多くあります
- 本人の気持ちを置き去りにして、無理に集団の場に戻そうとしない——学童を休んだ経緯には理由があることがほとんどです
- 「日中一人にすること」自体を全面的に悪いことと捉えすぎない——短時間・見守りの工夫がある一人時間は、本人にとって休息になっていることもあります
- 保護者だけで抱え込み、仕事を辞める決断を急がない——制度や地域の支援を確認してからでも遅くありません
頼れる窓口・相談先
- 自治体の子育て支援課・保育課——学童以外の預かりサービスや助成制度について案内してもらえる
- 教育委員会の教育相談窓口——学校を休んでいる間の過ごし方について、学習面も含めて相談できる
- 相談支援事業所・児童発達支援センター——放課後等デイサービスの利用を検討する際の入り口になる
- NPO法人など地域の相談団体——行政の制度に当てはまらない場合でも、個別の事情に合わせた選択肢を一緒に考えてもらえることがある
編集部からのメッセージ
学童保育という「当たり前に使えると思っていた場所」が急になくなると、保護者は放課後・日中の過ごし方だけでなく、仕事との両立そのものが崩れるような不安に襲われます。ですが、学童という一つの制度が使えなくなったからといって、選択肢がゼロになるわけではありません。制度、地域、身近な人の手——いくつかの小さな支えを組み合わせながら、無理のない形を探していくご家庭が実際に多くいらっしゃいます。
「うちの場合、何が使えるんだろう」と迷ったときは、一人で抱え込まず、まずは窓口に今の状況を話してみることから始めてみてください。
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