不登校の子、運動会や文化祭はどうする?――行事参加の判断と、仕事を休むかどうかの迷い
「今度、運動会があるけど……行く?行かない?」。この一言をお子さんにかけるまでに、どれだけ迷うか。行かせたい気持ちと、無理強いしたくない気持ちがせめぎ合い、さらに「もし行くなら、仕事を休んで付き添うべきか」という現実的な悩みも重なってきます。埼玉県富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺の学校でも、運動会は春・秋、文化祭や合唱祭は秋、授業参観は年に数回と、学校行事は思っている以上に頻繁にやってきます。そのたびに親子で悩む――そんな保護者の方の気持ちを、今日は一緒に整理してみます。
押さえておきたいポイント
学校行事への参加を考えるとき、まず整理しておきたい視点がいくつかあります。
- 「行事だけ参加」は珍しいことではない――ふだんは教室に入れなくても、運動会や文化祭のような非日常の場になら顔を出せる、という子は少なくありません。行事参加が「普段の登校」と直結すると考えすぎなくて大丈夫です。
- 本人が「見るだけ」「一部だけ」を選ぶのも立派な参加――競技に出なくても応援だけ、午前中だけ、といった部分参加も選択肢のひとつです。全部か無かの二択で考えなくていいということを、本人にも伝えられるとよいでしょう。
- 「行きたい」と「行けない」が同時に本人の中にある――気持ちでは行きたくても、実際に体が動かないことがあります。矛盾しているようで、どちらも本人の本当の気持ちです。
- 仕事の調整は「付き添いが必要かどうか」で変わる――保健室や別室で見守るスタイルで参加する場合、学校側が付き添いを求めるケースと求めないケースがあります。まずは学校に確認するところから始まります。
- 行事の「前」と「後」にも波がある――行事の前は緊張や不安で体調を崩しやすく、終わった後は安堵と同時に疲れがどっと出ることがあります。行事当日だけでなく前後の様子も見ておきたいところです。
今日からできる具体的なアクション
行事の予定が見えてきたら、早めに動いておくと選択肢が広がります。
- 「行く・行かない」を早く決めさせようとしない――行事の1〜2週間前くらいから、本人のペースで気持ちが揺れ動くことを見越して、直前まで選び直せる余地を残しておきましょう。
- 担任の先生に「参加の形」を先に相談する――「全部は無理でも午前中だけなら」「教室でなく別室からなら」といった希望を、学校側の対応可能な範囲とすり合わせておくと当日慌てません。
- 仕事の休みは「念のため」で仮押さえしておく――直前になって本人の気持ちが変わることもあるため、可能であれば有給や半休を仮に確保しておき、本人の様子を見て最終判断する形にすると柔軟に対応できます。
- 「行かない」を選んでも当日の過ごし方を決めておく――行事の日は他のきょうだいや同級生の動きが気になりやすい日でもあります。いつも通りの一日として過ごせるよう、事前に軽く声をかけておくと安心です。
- 行った後は「感想」より「お疲れさま」を先に――「楽しかった?」と聞く前に、まずは「よく行ったね」「疲れたでしょう」とねぎらう一言を意識してみましょう。
やってしまいがちな誤解・避けたいこと
行事をきっかけに関係がこじれてしまうこともあるため、次のような点には気をつけたいところです。
- 「今回だけは頑張って」と特別扱いで説得しない――行事だからこそ無理をさせてしまうと、次の行事へのハードルがかえって上がることがあります。
- 参加できなかったことを「もったいない」と繰り返さない――親としては残念でも、本人の中では十分に葛藤した結果の選択であることが多いものです。
- 他の子や兄弟姉妹の参加ぶりと比べない――「〇〇ちゃんは行けたのに」といった比較は、本人にとって想像以上に重く響きます。
- 仕事を休むこと自体を負担に感じすぎない――付き添いのために休みを取ることは、後ろめたく思う必要のないことです。職場に事情を伝える際は、無理に詳細を説明しようとしなくても大丈夫です。
頼れる窓口・選択肢
一人で判断を抱え込まず、相談できる先を持っておくと気持ちが軽くなります。
- 担任の先生・学年主任――行事当日の教室以外での過ごし方や、部分参加の可否について具体的に相談できます。
- スクールカウンセラー――本人が行事への参加をどう感じているか、心理面から一緒に整理してもらえることがあります。
- お住まいの市区町村の教育相談窓口――富士見市をはじめ近隣の自治体では、行事参加を含めた学校生活全般について相談できる窓口が用意されています。
- 職場の育児・介護に関する休暇制度――会社によっては、通院や学校行事の付き添いにも使える休暇制度が用意されている場合があります。人事や総務に一度確認してみる価値はあります。
編集部からのメッセージ
行事のたびに一喜一憂してしまうのは、それだけお子さんのことを真剣に考えている証拠だと思います。行くか行かないか、その結果よりも「どう関わるか一緒に考えた」という過程そのものが、お子さんにとっての安心材料になっているはずです。仕事の調整も含めて、無理のない形を探っていきましょう。
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