「学校から電話が」――仕事中にかかってきたら、不登校の子の対応どうする?
仕事中にスマートフォンが鳴り、画面に「学校」の文字が表示された瞬間、心臓がどきっとする――不登校や登校しぶりのお子さんがいるご家庭では、そんな経験をされた保護者の方も多いのではないでしょうか。会議中や接客中で電話に出られない、出られても周りに人がいて話しづらい、そもそも何を聞かれるのか身構えてしまう。学校からの連絡そのものは悪いことではないとわかっていても、仕事中に受け取るとなると、気持ちの切り替えがとても難しいものです。今日は、この「仕事中の学校からの電話」にどう向き合っていくか、一緒に考えていきたいと思います。
なぜ仕事中の学校からの電話は、特につらく感じるのか
学校からの電話がつらく感じられるのには、いくつかの理由が重なっています。まず、電話の内容が「欠席の確認」なのか「子どもの様子の共有」なのか「面談の相談」なのか、出るまでわからないという不確実性があります。次に、仕事の手を止めて対応しなければならないという時間的な制約。そして、周囲の同僚に「不登校のことを知られたくない」という気持ちがある場合、電話に出ること自体に緊張が伴います。さらに、電話の向こうで先生が心配してくれているとわかっていても、「またか」「今日は何を言われるんだろう」という気持ちが先に立ってしまうこともあるでしょう。これは保護者の心が弱いからではなく、仕事と子どものことを同時に抱えている状況では、ごく自然に起こる反応だと言えます。
押さえておきたいポイント
- 電話の目的は「詰めること」ではなく「共有すること」が多い――多くの場合、先生は状況確認や情報共有のために連絡してきており、責めるための電話ではありません
- 「今は出られません」と伝えるのも立派な対応――仕事中に無理に出て中途半端な対応になるより、折り返しの時間を伝えるほうが結果的に丁寧なやり取りになります
- 毎回の電話に完璧に答えようとしなくていい――わからないこと、その場で判断できないことは「持ち帰って考えます」と伝えて構いません
- 連絡の窓口や時間帯を先生と事前に相談できる――「日中は出づらいので、この時間帯に」といった希望を伝えておくと、双方の負担が減ります
- 電話の内容をメモしておくと、後で振り返りやすい――仕事中で気が動転していても、要点だけ書き留めておくと家庭内での共有がスムーズになります
今日からできる具体的なアクション
- 学校側に「連絡してほしい時間帯」を伝えておく――休憩時間や勤務後など、対応しやすい時間を担任や相談室に共有しておくと安心です
- 「電話に出られないときの一次対応」を決めておく――ショートメッセージで「今手が離せません。◯時頃に折り返します」と一言送るだけでも、先生側の不安を減らせます
- 職場に、必要な範囲だけ事情を伝えておく――すべてを詳しく話す必要はありませんが、「学校から連絡が入ることがある」と伝えておくだけで、電話に出やすい空気を作れることがあります
- 自宅で子どもが一人で過ごしている時間帯は、様子がわかる手段を持っておく――在宅学習を見守るアプリなどで日中の様子がある程度わかっていれば、学校からの電話にも落ち着いて対応しやすくなります
- 電話の後、子どもを問い詰めるような聞き方をしない――「先生から電話があったよ」とだけ伝え、子どもの様子を見ながら必要なことだけ確認するくらいで十分です
やってはいけないこと・よくある誤解
- 電話を怖がって、着信そのものを避け続ける――出られない状況が続くと、先生側も心配が募り、かえって連絡の頻度が増えてしまうことがあります
- 電話の内容をその場で全て解決しようとする――仕事中に即断即決しようとすると、後で「言わなければよかった」と後悔する返事をしてしまうこともあります
- 先生からの電話=責められている、と決めつける――多くの場合は状況を心配しての連絡であり、対立する相手ではありません
- 子どもに電話の内容をそのまま伝えて動揺させる――伝え方や言葉を選ばずに話すと、子どもが「監視されている」と感じてしまうことがあります
頼れる窓口・選択肢
学校との連絡がストレスに感じるときは、担任の先生だけでなく、スクールカウンセラーや教育相談窓口を間に入れてもらう方法もあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の自治体では、学校と家庭の間に入って連絡を調整してくれる教育相談の仕組みが用意されている場合があります。「毎回の電話がしんどい」という悩みそのものを、相談窓口に話してみるのも一つの方法です。連絡の取り方を工夫するだけでも、日々の負担はずいぶん軽くなることがあります。
編集部からのメッセージ
仕事中に鳴る学校からの電話に身構えてしまうのは、それだけ真剣にお子さんと向き合っている証でもあります。すべての電話に完璧に対応しようとしなくても大丈夫です。出られないときは出られないと伝え、伝え方や時間帯を少しずつ調整しながら、無理のないやり取りの形を学校と一緒に見つけていってください。
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