不登校になったら仕事を辞めるべき?――正社員・パート・時短で悩む親が考えたい判断軸

子どもが学校に行かなくなってしばらく経つと、「このまま今の仕事を続けていいのだろうか」と考える保護者は少なくありません。正社員を続けるべきか、パートや時短に切り替えるべきか、いっそ辞めるべきか——毎日のように頭の中で結論が変わり、答えが出ないまま時間だけが過ぎていく。そんなご相談を、富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など埼玉県西部にお住まいの保護者の方からもよくいただきます。

今回は、「仕事を辞める・変える」という大きな決断の前に、一度立ち止まって整理しておきたい視点を一緒に考えてみます。

押さえておきたいポイント

  • 「今すぐ決めなければ」という焦りは、状況を見誤らせやすい——不登校の期間や子どもの状態は変化していくため、今の大変さだけで長期的な働き方を決めてしまうと、後から後悔することもある
  • 辞める・変えるにはいくつかの選択肢がある——退職だけでなく、時短勤務、部署異動、テレワークへの切り替え、正社員からパート・契約社員への転換など、段階的な選択肢も存在する
  • 収入面の変化は家計全体に響く——教育費・医療費(通院など)がかさむ時期に収入が減ると、後で立て直しが難しくなることもあるため、目先の負担軽減だけで判断しないほうがよい
  • 「ずっと隣にいること」が必ずしも子どもの安心に直結するとは限らない——子どもの年齢や性格によっては、四六時中見られていることがかえって負担になる場合もある
  • 制度として使える休暇・勤務形態が勤務先にある場合もある——子の看護休暇、時間単位年休、在宅勤務制度など、退職以外の選択肢が就業規則に用意されていることもある

今日からできる具体的なアクション

  • 「辞める・辞めない」の二択で考えるのをいったんやめてみる——時短勤務、勤務日数を減らす、部署を変えるなど、今の仕事を続けながら調整できる方法がないか、まず就業規則や人事担当に確認してみる
  • 1週間の子どもの様子と自分の負担を書き出してみる——「何時から何時まで一人になるのか」「その間に何が心配なのか」を具体的に紙に書き出すと、必要なサポートの形が見えてくることがある
  • パートナーや家族と、家計と役割分担を一緒に見直す時間を作る——一人で抱え込んで結論を出すのではなく、収入・送迎・通院対応などを誰がどう担うか、話し合いの土台を作る
  • 今すぐ退職せず、まずは半年〜1年の「お試し期間」を区切ってみる——時短勤務やテレワークなど、今の環境を変えずにできる工夫を一定期間試してから判断しても遅くはない
  • 子どもが日中どう過ごしているかを把握する仕組みを整える——一人にする時間がある場合、離れていても子どもの様子が分かる方法を用意しておくと、仕事中の不安が和らぐことがある

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 「親が仕事を辞めれば解決する」と思い込みすぎない——不登校の背景は子どもによってさまざまで、親が付きっきりになることが必ずしも回復への近道とは限らない
  • 焦って退職届を出す前に、一度立ち止まる——退職は撤回が難しい決断。感情が高ぶっているときほど、数日置いてから結論を出すことを意識したい
  • 「自分が我慢すればいい」と一人で背負い込まない——保護者自身が疲弊してしまうと、結果的に子どもを支える力も弱くなってしまう。負担は家族や周囲と分け合ってよい
  • 収入が減ることのリスクを軽く見ない——目の前の安心と引き換えに、長期的な家計の余裕を失ってしまうと、別の形でストレスが増えることもある

頼れる窓口・選択肢

  • 勤務先の人事・総務担当——時短勤務、在宅勤務、休職制度など、退職以外にどんな選択肢があるかをまず確認できる窓口
  • 市区町村の教育相談窓口——子どもの状態や学びの場について相談しながら、働き方をどう考えるかのヒントも得られることがある
  • ハローワークの各種相談窓口——転職や働き方の変更を検討する場合、求人だけでなく制度面の相談も可能
  • スクールカウンセラーや児童相談所——子どもの心理面のケアについて相談しながら、家庭全体でどう体制を整えるかを一緒に考えてもらえる

編集部からのメッセージ

「仕事を辞めるべきか」という問いに、正解は一つではありません。子どもの状態、家庭の事情、勤務先の制度によって、選べる道は家庭ごとに異なります。大切なのは、焦って一人で決めてしまわないこと。周囲や専門機関に相談しながら、今の自分たちに合った形をゆっくり探していきましょう。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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