不登校の子と父親の関わり方――仕事中心の毎日でも、できることはある
「学校に行きたくないと言われてから、気づけば家のことは全部パートナーに任せてしまっている」――そんな戸惑いを抱えるお父さんは少なくありません。平日は仕事で家を空け、帰宅する頃には子どもはもう部屋にこもっている。子どもの様子を直接見る機会が少ないまま、「自分に何ができるんだろう」ともどかしさを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。埼玉県富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺でも、仕事と家庭の間で悩むお父さんの声を耳にすることがあります。今日は、父親という立場から不登校の子どもとどう向き合っていけるかを一緒に考えてみます。
父親が「蚊帳の外」になりやすい理由
まず、決して珍しいことではないと知っておいてください。父親が状況をつかみにくくなる背景には、こんな事情が重なっていることが多いです。
- 平日に子どもと接する時間が物理的に少ない――出勤・帰宅の時間帯によっては、顔を合わせる時間そのものが限られてしまいます。
- 情報がパートナー経由になりがち――学校とのやり取りや相談窓口の連絡は、日中に動ける側が担うことが多く、結果として父親は「又聞き」になりやすい構図があります。
- 職場で相談しにくい空気を感じる――「子どもの不登校」を話題にすることに、まだためらいを感じる職場は少なくありません。
- 「自分の関わり方のせいでは」という自責――厳しく接しすぎたのではないか、一緒に過ごす時間が少なすぎたのではないかと、一人で抱え込んでしまうこともあります。
忙しくても、父親ができること
毎日長い時間を確保するのは難しくても、関わり方を変えることはできます。
- 短い時間でも直接言葉を交わす――「おはよう」「今日はどう過ごした?」といった短いやり取りの積み重ねが、子どもにとっては「見てもらえている」安心感になります。
- パートナーの話を聞く役割にまわる――日中の様子を一番よく知っているのはパートナーであることが多いです。まずは状況を教えてもらい、労う言葉をかけるところから始めても十分です。
- 休日にまとまった時間を作る――平日にできない分、休日は子どもの好きなことに付き合う時間を意識的に確保してみてください。
- 学校や相談窓口に一緒に顔を出す機会を作る――面談や相談に一度でも同席すると、状況をつかみやすくなり、パートナー一人に負担が偏るのも防げます。
- 職場の制度を確認してみる――時短勤務やテレワーク、看護休暇などの制度が使えないか、一度人事や上司に相談してみる価値はあります。
パートナーとの温度差、どう埋める?
日中一緒にいる時間が長い側と、そうでない側とでは、状況の受け止め方に差が出るのは自然なことです。大切なのは、その差を「どちらが正しいか」で決着させようとしないことです。週に一度でも「今どう感じているか」を共有する時間を作り、方針を決めるときは急がず二人で話し合う。意見が食い違っても、まずは相手の見ている景色を否定しないところから始めてみてください。
やってしまいがちな誤解
- 「育児は任せているから」と完全に距離を置かない――関わりが減るほど、子どもとの心の距離も開いてしまいがちです。
- 久しぶりに顔を合わせて結果を求めない――「もう学校行けそうか?」と久々の会話で切り出すと、子どもは詰問されているように感じてしまいます。
- パートナーを通じて間接的に注意しない――伝えたいことがあれば、できるだけ自分の言葉で、自分のタイミングで伝えたいところです。
- 精神論で片付けない――「自分の頃はもっと厳しかった」という比較は、今の子どもの状況を理解する助けにはなりません。
頼れる窓口・選択肢
一人で抱え込まず、次のような窓口も選択肢に入れてみてください。
- お住まいの市区町村の教育相談窓口――富士見市をはじめ近隣の自治体では、保護者どちらからの相談も受け付けています。父親だけで相談に行くことも可能です。
- 学校のスクールカウンセラー――面談には父親が同席する、あるいは父親だけで話を聞いてもらうことも選択肢の一つです。
- 職場の相談窓口や人事担当――家庭の事情を踏まえた働き方の相談は、思っている以上に前向きに受け止めてもらえることがあります。
編集部からのメッセージ
父親としてできることは、毎日長時間そばにいることだけではありません。短い時間でも本気で向き合う姿勢や、パートナーを支える一言が、家庭全体の支えになります。完璧な関わり方を目指す必要はありません。できることから、少しずつで大丈夫です。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
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