担任の先生にどう伝える?——不登校になったとき、最初の連絡で大切にしたいこと

子どもが学校を休み始めたとき、保護者にとって意外と負担が大きいのが「担任の先生にどう伝えるか」という問題です。「休んでいる理由をうまく説明できない」「先生にどう思われるか心配」「毎朝の電話が辛い」——こうした気持ちを抱えながら連絡を続けている保護者は少なくありません。

このコラムでは、担任の先生とのやりとりで少しラクになれるポイントを整理してみます。「正解の伝え方」があるわけではなく、それぞれのご家庭の状況に合わせて参考にしていただければと思います。

「毎朝の電話連絡」が重荷になっていませんか

学校を休む際、多くの学校では保護者が朝のうちに電話で欠席連絡を入れる慣行があります。これが毎日続くと、「また今日も……」という重さが積み重なってきます。

まず知っておいてほしいのは、連絡方法はある程度柔軟に相談できるものだということです。「毎朝の電話が大変」と感じているなら、担任の先生に一度申し出てみると、「連絡帳でもOK」「週に一度まとめてでも」といった形に変えてもらえる場合があります。

欠席連絡の方法で消耗し続けるよりも、お子さんと向き合う体力を残しておくことのほうが大切です。遠慮しすぎずに、希望を伝えてみてください。

最初に共有しておきたい3つのこと

「どこまで話せばいい?」と迷うかもしれませんが、初期の段階で伝えておくと学校との関係が少しスムーズになりやすいことがあります。

  • 今の状態(ざっくりとで構わない)——「体調が優れない」「気力が戻るまで様子を見たい」など、詳しい理由がわからなくてもOKです。原因の説明を求められても、「本人もはっきりわからないようで」と正直に伝えて問題ありません。
  • 今後の方針(暫定でも)——「しばらく様子を見ながら、落ち着いてきたら相談室を利用することも考えています」など、ざっくりとした見通しが共有されていると先生も動きやすくなります。確定していなくても「今はまだ決めかねています」と伝えることで、焦らなくていい空気が生まれます。
  • 連絡してほしいこと・ほしくないこと——たとえば「子どもへの直接電話は今は遠慮してほしい」「プリント類は後でまとめてで大丈夫です」といったことを最初に伝えておくと、お子さんへの不意打ちが減ります。

「なんで休んでいるの?」と聞かれたら

担任の先生から原因を詳しく聞かれたとき、「ちゃんと説明しなければ」と感じてしまう保護者もいます。でも、不登校の初期段階では、保護者自身もまだ状況を把握しきれていないことが多く、「はっきりした理由はわからないけれど、今は休ませたい」という状態であっても、それは十分に誠実な答えです。

無理に原因を作って説明しようとすると、後から話が変わったときに混乱が生じることがあります。「まだわからないことが多いので、わかってきたらまたご連絡します」と伝えるだけで、多くの場合は問題ありません。

また、子ども本人が「先生には言わないでほしい」と言っている情報は、伝えなくて構いません。信頼関係を守ることが、長い目で見てお子さんの回復を支えます。

連絡がとりにくくなってきたときの選択肢

最初は連絡を取り合えていても、休みが長引くにつれて「先生に何を話していいかわからない」「毎回同じことしか言えない」という状況になってくることがあります。こうなったとき、連絡を避けるようになってしまうと、学校側も状況が把握できず対応しにくくなることがあります。

そんなときは、担任の先生だけではなく、スクールカウンセラーや相談担当(教頭・生徒指導担当など)を窓口として使うことも一つの方法です。「担任との連絡は負担が大きいので、カウンセラーを通じてお願いできますか」と申し出ることで、窓口を変えてもらえる場合があります。

富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・川越市など東武東上線沿線の学校の多くには、週に数回スクールカウンセラーが配置されています。子どもが学校を休んでいても、保護者だけで面談を受けることができますので、まずは「カウンセラーと話したい」と担任または教頭に申し出ることから始められます。

やりとりがプレッシャーになってきたら

担任の先生が熱心であればあるほど、「今日はどうですか?」「復帰の見通しはありますか?」といった連絡が頻繁になってしまい、かえってプレッシャーに感じる保護者もいます。先生の立場からすると、子どもの状況を把握したい・サポートしたいという思いからの行動ですが、保護者側に余裕がないときには負担になります。

そんなときは、「毎週○曜日にまとめてご連絡します」と提案するなど、ペースを自分でコントロールすることも一つの方法です。学校側も保護者を追い詰めたいわけではないので、「今は連絡の頻度を少し落とさせてほしい」と伝えることは失礼にはなりません。

  • やってしまいがちなこと:無理に「前向きな見通し」を伝える——「来週には行かせます」など、実現できない約束は後でお互いの信頼を損なうことがあります。わからないときは「わからない」と伝えることが誠実です。
  • やってしまいがちなこと:子どもに連絡内容を全部伝える——先生から言われたことを逐一子どもに伝えると、子どもがプレッシャーを感じることがあります。必要な情報だけを、タイミングを見て伝えるほうがよいこともあります。
  • やってしまいがちなこと:連絡を完全に途絶させる——つらくなって連絡が取れなくなる気持ちはわかりますが、完全に途絶えると学校も心配して家庭訪問が増えることがあります。「少し間隔をあけながらも、つながりは続けておく」バランスが取れると理想です。

一人で抱えずに、相談できる場所へ

担任の先生とのやりとりに疲れていたり、どう伝えればいいか行き詰まりを感じていたりするなら、第三者に相談することで状況が整理されることがあります。

  • スクールカウンセラー——子どもが休んでいても保護者だけで利用可能。担任または教頭を通じて予約できます。
  • 教育支援センター(適応指導教室)——富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・新座市などに設置。保護者の相談も受け付けています。
  • 各市の教育相談窓口——朝霞市・和光市・坂戸市など東武東上線沿線の各市の教育委員会に相談窓口があります。
  • 教育援護会の相談窓口——富士見市から教育相談窓口の委託を受けている当法人でも、「先生への伝え方がわからない」という段階からご相談を受け付けています。

編集部からひとこと

担任の先生にどう伝えるかは、学校の雰囲気や先生との関係によっても違うため、「これが正解」という形がありません。ただ、「うまく説明できなくていい」「わからないならわからないと言っていい」という前提に立つと、少し肩の荷が下りることがあります。

連絡に疲れたり、行き詰まりを感じたりしているなら、ぜひどこかに話してみてください。保護者が少し楽になることで、子どもの側の空気も変わってくることがあります。一人で全部うまくやろうとしなくていいのだと思います。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

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