新学期が近づいて「学校に行きたくない」と感じたら――高校生活を見直すタイミングとして考えてみる

夏休みが終わりに近づくこの時期、「新学期がくるのが怖い」「学校に行きたくない」という気持ちが強くなる方は少なくありません。友達関係、勉強の遅れ、担任の先生との相性など、理由は人それぞれです。この気持ちは決して特別なものではなく、多くの高校生・そのご家族が同じように感じてきたことです。無理に気持ちを押し込めて「とにかく行かなきゃ」と自分を追い込む前に、一度立ち止まって、今の高校生活の続け方そのものを見直してみるという選択肢があることを知っておいてほしいと思います。

押さえておきたいこと――「休む」は終わりではない

まず大切なのは、「学校を休む」「今の通い方を変える」ことは、人生の失敗でも終わりでもないということです。全日制高校に籍を置いたまま欠席が続くと不安になりがちですが、進級・卒業の可否は学校ごとの出席日数や単位のルールによって決まるため、まずは学校や担任の先生、スクールカウンセラーに現状を伝えることが最初の一歩になります。伝えることに抵抗がある場合は、保護者から連絡してもらう、あるいは学校以外の相談窓口を先に利用するという順番でも構いません。「新学期に間に合わせなきゃ」と焦って無理に登校を再開する必要はなく、今のペースに合わせて考える時間を取ることも、立派な選択のひとつです。

具体的な選択肢を整理する

今の高校生活が苦しいと感じたとき、進み方はひとつではありません。同じ学校に籍を置いたまま出席の仕方を相談する方法もあれば、定時制高校や通信制高校へ転校・編入し、通うペースそのものを変える方法もあります。埼玉県内、たとえば富士見市・ふじみ野市・川越市・志木市・三芳町・新座市など東武東上線沿線にも定時制・通信制高校の選択肢はあり、時間帯や登校頻度を今より無理のない形に変えられる場合があります。また、高校に在籍し続けることにこだわらず、高卒認定試験(高認)を活用して、高校を離れた状態から大学・専門学校への進学を目指す道もあります。どの選択肢が合うかは、本人の状況や気持ちの状態によって変わります。「まず情報を知る」ことから始め、実際にどうするかは焦らず決めていけば大丈夫です。

よくある不安・誤解

「一度休んだら、もう普通の進路には戻れない」と思い込んでしまう方がいますが、それは誤解です。転校・編入や高認を経て大学・専門学校に進学した方、就職して社会人として働いている方はたくさんいます。また、「新学期に間に合わなかったら手遅れ」と考える必要もありません。定時制・通信制高校への転入は学期の途中からでも相談できる場合があり、高認も年に複数回受験の機会があります。「今すぐ全部決めなければ」というプレッシャーを自分にかけすぎず、まずは今の気持ちを誰かに話すところから始めれば十分です。

頼れる窓口・サポート

一人で抱え込まず、学校のスクールカウンセラーや担任の先生、市区町村の教育相談窓口、地域の支援団体など、頼れる先はいくつもあります。埼玉県富士見市には市の委託を受けた教育相談窓口があり、本人・保護者どちらからの相談も受け付けています。「相談するほどのことじゃないかもしれない」と迷う段階でも、話してみることで気持ちが整理されることは多くあります。転校・編入・高認など制度面の詳しい条件は年度によって変わることがあるため、最終的な確認は各学校や教育委員会など公式の窓口で行ってください。

編集部からのメッセージ

新学期が近づくこの時期に「行きたくない」と感じるのは、あなたが弱いからでも、怠けているからでもありません。今の環境が今のあなたに合っていないだけかもしれない、というだけのことです。今すぐ答えを出さなくても大丈夫です。まずは気持ちを誰かに話し、選べる道がいくつもあることを知るところから、少しずつ考えていきましょう。

教育援護会について

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