子育てをしながら高認・通信制高校で学び直すには――時間の作り方と両立のヒント
高校を中退した、あるいは進学のタイミングを逃したまま大人になり、結婚・出産を経て「今からでも高卒資格を取りたい」「高卒認定試験(高認)や通信制高校で学び直したい」と考える方が増えています。ただ、独身時代の学び直しと違い、子育て中の学び直しには「自分の時間がほとんど取れない」という現実的な壁が立ちはだかります。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東武東上線沿線にお住まいの方からも、こうしたご相談が寄せられます。今回は、子育てをしながら学び直しを続けるための時間の作り方と、両立のヒントをまとめます。
学び直しと子育て、両方を抱える大変さ
子育て中の学び直しが大変なのは、単純に「時間が足りない」からだけではありません。子どもの体調不良や行事で計画が崩れやすいこと、勉強に充てられる時間が細切れになりがちなこと、そして「自分の時間を勉強に使ってよいのか」という罪悪感を抱えやすいことも、大きな負担になります。特に乳幼児期は生活リズムが読みにくく、まとまった学習時間を確保しにくいものです。まずは「毎日同じだけ勉強できなくて当たり前」という前提に立つことが、長く続けるための第一歩になります。
時間をどう作るか――両立のための工夫
限られた時間の中で学び直しを続けるには、生活の中に「学習の隙間」を意図的に組み込む工夫が役立ちます。次のような視点で見直してみてください。
- 15分単位で学習を区切る――子どもの昼寝中や送迎の待ち時間など、短い時間でも取り組める単元(暗記科目・一問一答形式)を用意しておく
- 週単位で学習量を管理する――1日ごとの達成にこだわらず、1週間の合計時間・合計ページ数で進捗を確認する
- 通信制高校のレポート・スクーリング日程を先に把握する――提出締切から逆算して、子どもの行事やイベントとぶつからないよう早めにスケジュールを立てる
- 家族に「学習時間」を宣言しておく――パートナーや同居の家族に協力を依頼し、決まった時間だけは学習に充てられるよう周囲を巻き込む
- オンライン教材・音声教材を活用する――家事や子どもの世話をしながらでも耳から学べる教材を組み合わせ、机に向かえない時間も学習にあてる
高認は年2回の試験機会があり、一度に全科目を受ける必要はありません。通信制高校もレポート提出のペースを調整できる学校が多いため、「今の自分の生活で無理なく続けられるペース」を最初に決めておくと、途中で挫折しにくくなります。
よくある不安・誤解
「子どもがいるのに自分の勉強に時間を使うのは申し訳ない」と感じる方は少なくありません。しかし、保護者が学び直しに取り組む姿は、子どもにとって「学ぶことは何歳からでもできる」という前向きなメッセージにもなります。自分の時間を確保することを、後ろめたく思う必要はありません。
「子育てで手一杯で、途中でやめてしまうのが怖い」という声もよく聞きます。高認も通信制高校も、一度立てた計画通りに進まなくても再スケジュールが可能な仕組みになっている場合がほとんどです。予定通りに進まない期間があっても、学び直し自体をあきらめる理由にはなりません。ペースを落として続ける選択肢があることを、あらかじめ知っておくと安心です。
頼れる窓口・サポート
子育てをしながらの学び直しは、1人で計画からやりくりまで抱え込むと負担が大きくなります。通信制高校であれば担任教員やスクールカウンセラーに、子育てと学業の両立について相談できる場合があります。また、保育の一時預かりやファミリー・サポート・センターなど、地域の子育て支援サービスを学習時間の確保に活用する方法もあります。制度の対象条件やお住まいの自治体ごとの内容は変わるため、最新情報は各市区町村の窓口で確認してください。埼玉県内にお住まいの方は、教育相談窓口や地域の子育て支援センターも合わせて活用できます。
編集部からのメッセージ
子育てをしながらの学び直しは、決して特別なことでも、無理な挑戦でもありません。完璧なペースを目指さず、「今の生活の中でできる分だけ」を積み重ねていくことが、結果的に一番続けやすい方法です。教育援護会では、こうした学び直しに関するご相談にも対応しています。
※本記事の内容は2026年7月時点の一般的な情報です。高認・通信制高校の制度、子育て支援サービスの内容は年度や自治体・学校によって異なりますので、最新情報は各校・お住まいの自治体の公式情報で必ずご確認ください。
教育援護会について
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