子どもの「虫歯」予防、家庭でできることは?――学校歯科健診の結果を放置しないために
「学校歯科健診のお知らせ」に「要受診」の印がついたプリントを、そのままかばんの底に眠らせてしまった経験はありませんか。子どもが痛がる様子もなく、日々の忙しさに追われていると、つい後回しにしてしまいがちです。しかし、むし歯は自然に治ることはなく、放置すれば進行し、永久歯や噛み合わせにも影響することがあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・三芳町・新座市など地域のかかりつけ歯科医を活用しながら、家庭でできる予防と早期対応について考えてみましょう。
子どもの虫歯、今どうなっている?
文部科学省が毎年実施している学校保健統計調査でも、むし歯(う歯)は子どもの健康課題のひとつとして継続的に取り上げられています。具体的な有病率や本数は年度・年齢によって変動するため、最新の数値は同調査の公式発表でご確認いただきたいのですが、全体としては、仕上げ磨きの習慣やフッ素塗布の普及などにより、以前と比べて改善傾向にあるといわれています。一方で、家庭ごとの生活習慣や通院のしやすさによって差が生じやすい分野でもあり、「うちの子は大丈夫」と思い込まず、定期的に口の中の状態を確認することが大切です。
家庭で気をつけたい虫歯予防の基本
- 低学年のうちは仕上げ磨きを続ける(自分で磨けるようになっても、磨き残しは大人がチェックする)
- 甘いお菓子や飲み物の「量」よりも「だらだら食べ・飲み」の習慣を見直す
- おやつの時間をある程度決め、口の中が常に糖分にさらされる状態を避ける
- フッ素入り歯みがき粉やフッ素塗布など、歯科医院で相談できる予防法を取り入れる
- 就寝前の歯みがきは特に丁寧に行う(就寝中は唾液の分泌が減り、むし歯が進みやすい)
どれも特別なことではなく、毎日の生活の中で少しずつ意識を積み重ねていく工夫です。完璧を目指すよりも、家庭ごとに続けやすいペースを見つけることがポイントです。
学校歯科健診の「要受診」、放置していませんか?
学校では毎年、歯科医師による健康診断が行われ、むし歯や歯肉の状態に応じて「要受診」「要精密検査」などの通知が保護者に渡されます。ところが、子どもが痛みを訴えていないと「まだ大丈夫だろう」と後回しにされやすく、実際には受診に至らないケースも少なくないといわれています。初期のむし歯は痛みを伴わないことが多く、痛みが出た段階ではすでに神経近くまで進行している場合もあります。通知を受け取ったら、できるだけ早めにかかりつけの歯科医院、または近隣の歯科医院に相談する予定を立てておくと安心です。
ありがちな誤解
「乳歯はどうせ生え変わるから、多少むし歯になっても平気」という考え方を耳にすることがありますが、これは誤解です。乳歯のむし歯を放置すると、感染が広がって下から生えてくる永久歯の形成に影響することがあるほか、乳歯が早期に抜けてしまうことで歯並びや噛み合わせが乱れる原因にもなります。また、「甘い物を厳しく制限すればむし歯は防げる」と考えがちですが、実際には量そのものよりも、口の中に糖分がとどまる時間や頻度の方が影響が大きいとされています。極端な我慢をさせるより、食べ方・磨き方の工夫の方が現実的で続けやすい予防につながります。
頼れる窓口・つながり方
むし歯予防や治療については、まず地域のかかりつけ歯科医院に相談するのが基本です。かかりつけ医が決まっていない場合は、お住まいの自治体の保健センターや乳幼児健診の際に、地域の歯科医院の情報を尋ねてみるのもひとつの方法です。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・三芳町・新座市周辺には、子ども連れでも通いやすい歯科医院が複数あります。学校生活や就学に関して気になることがあれば、教育援護会でも保護者の方からのご相談をお受けしていますので、あわせてお気軽にお声がけください。
編集部からのメッセージ
子どもの歯の健康は、食べる・話す・表情をつくるといった日常のあらゆる場面を支える土台です。むし歯予防は、特別な取り組みというより、家庭の毎日の習慣の積み重ねによって育まれるものです。学校歯科健診の通知を「とりあえず様子見」で終わらせず、小さなサインを見逃さない習慣を、家族みんなで少しずつ育てていけたらと思います。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
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