子どもより先に家を出る朝――不登校の子を起こさず出勤する家庭のルールづくり
「行ってきます」を言えないまま、そっと玄関を閉める朝。子どもが起きているかどうかも分からず、後ろめたさを抱えながら駅へ向かう――不登校のお子さんがいて、親御さんの出勤時間の方が早い家庭では、こうした朝を繰り返している方も少なくないのではないでしょうか。声をかけたい気持ちと、まだ眠っている子を起こしたくない気持ちがせめぎ合い、結局モヤモヤしたまま一日が始まってしまう。そんな朝の悩みについて、今日は考えてみたいと思います。
「起こさず出る朝」が積み重なると起きること
一度や二度なら大きな問題にはなりません。ただ、これが毎朝のこととして続くと、子どもは「置いていかれた」という感覚を、親は「顔も見ずに出てしまった」という罪悪感を、それぞれ知らず知らずのうちに積み重ねていくことがあります。直接顔を合わせないぶん、家族の中で気持ちのすれ違いに気づきにくくなるのも、この状況ならではの難しさです。まずは「気まずいのは自分だけではない」と知っておくことが、次の一歩を考える土台になります。
押さえておきたいポイント
- 「起こす・起こさない」より「何を伝えるか」が大事。声をかけられない分、別の方法で気持ちを届ける工夫を考えてみましょう
- 前の晩のうちに翌朝の流れを共有しておくと、朝バタバタと伝えるより子どもに落ち着いて届きやすくなります
- 置き手紙やメモは、指示だけでなく一言添えるだけで受け取り方が変わります(「今日は寒いから布団あったかくして」など)
- 子ども自身が起きる仕組み(目覚まし時計、光で起こすタイプの機器など)を一緒に選ぶと、本人の「自分で起きる」感覚につながります
- 日中の子どもの様子が気になる場合は、離れていても確認できる手段を持っておくと、出先での不安が少し和らぎます
今日からできる具体的なアクション
- 前日の夜、寝る前の数分で「明日の朝、こうしようね」を子どもと一緒に確認する
- 玄関やテーブルに置き手紙を用意し、次の日の予定に加えて短い一言を添える
- 簡単に食べられる朝食・軽食を前日のうちに用意しておき、子どもが自分で用意する負担を減らす
- 出勤後、決まった時間に一本だけ連絡を入れる習慣を作る(LINEやメールで「おはよう、今日も無理しないでね」程度で十分です)
- 近所に頼れる方がいれば、「朝、電気や鍵の様子だけ気にかけてもらえたら」と軽く一言伝えておく
やってはいけないこと・よくある誤解
- 起きられないことを「怠けている」「甘えている」と決めつけてしまう
- 何も言わずに黙って出て、後から「起きなかったの?」と責めるような聞き方をしてしまう
- 完璧な朝のルーティンを一度に完成させようとして、うまくいかないことに落ち込みすぎる
- 「自分がそばにいてあげられないから」と、必要以上に自分を責めてしまう
頼れる窓口・選択肢
朝の対応だけで抱え込まず、学校のスクールカウンセラーや担任の先生に、家庭での朝の様子を伝えておくのも一つの方法です。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の各自治体には、教育相談窓口や子育て支援の相談先が用意されています。「こんな些細なことで」と思わず、生活リズムの整え方について一度相談してみると、家庭だけでは気づかなかった工夫が見つかることもあります。
編集部からのメッセージ
顔を合わせて「行ってきます」を言えない朝が続いても、それだけで親子の関係が損なわれるわけではありません。声をかけられない代わりに、メモの一言や帰宅後の会話など、別の形で気持ちを届ける方法はいくつもあります。焦らず、今のご家庭に合うやり方を少しずつ見つけていきましょう。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。
親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」
「日中ひとりにするのが心配」「仕事を続けられるだろうか」――そんなご家庭のために、教育援護会は在宅学習を見守るアプリ「ホームスクール見守り」を運営しています。AIが学習をやさしくナビし、離席が続けば保護者にメールでお知らせ。無料で始められ、全機能でも月額1,800円です(小1〜中3対象)。▶ ホームスクール見守りの詳細を見る
