「今日は行けるかも」が読めない――不登校の“五月雨登校”に振り回される、共働き家庭の対応法

「今朝は制服に着替えていたから、行けるかと思ったのに」「昨日は元気だったのに、今日はベッドから出てこない」――不登校といっても、まったく学校に行かない状態だけではありません。行ける日もあれば行けない日もある、いわゆる「五月雨(さみだれ)登校」という状態に、仕事のスケジュールを合わせるのが難しいと感じている保護者は少なくありません。休むと決まっていれば有給や在宅勤務の調整もしやすいのに、朝になってみないとわからない――そんな読めなさに疲れてしまうのは、決して甘えではありません。

「五月雨登校」とは、行ったり休んだりを繰り返す状態

五月雨登校とは、完全に休み続けるのではなく、行ける日と行けない日が不規則に入り混じる状態を指す言葉として、教育現場や不登校支援の場で使われることがあります。午前中だけ、特定の授業だけ、週に数日だけといった形も含まれ、子どもによって現れ方はさまざまです。この状態は「本人の気持ちがまだ揺れている段階」であることが多く、無理に「行くか休むか」を白黒はっきりさせようとすると、かえって本人の負担が増えることもあります。一方で、保護者にとっては仕事の予定が立てにくいという、また別の負担が生じます。

押さえておきたいポイント

  • 「行ける日」があるのは後退ではない――行けたり行けなかったりを繰り返すことは、状態が悪化しているサインとは限らず、本人の中で気持ちが揺れながら調整している途中段階であることも多いとされています
  • 前日の様子だけで翌日を予測しきれない――昨日元気だったから今日も行ける、とは限らず、逆に不調そうに見えた翌日にふらっと行けることもあります。予測より「どちらでも対応できる準備」の方が現実的です
  • 本人も自分の状態を説明しづらいことがある――「なぜ今日は行けて、昨日は行けなかったのか」を子ども自身がうまく言葉にできないケースは珍しくありません。理由を問い詰めるより、行けた日も行けなかった日も同じように受け止める姿勢が助けになることがあります
  • 学校側との情報共有が両立のカギになる――担任やスクールカウンセラーに「五月雨登校の状態にある」と伝えておくことで、急な欠席連絡の負担や、行けた日の受け入れ方について相談しやすくなる場合があります

今日からできる具体的なアクション

  • 「行く前提」と「休む前提」の両方の朝の流れを決めておく――どちらに転んでも慌てないよう、行く場合の持ち物・休む場合の連絡先をあらかじめ紙に書き出しておくと、当日の判断がスムーズになります
  • 欠席・遅刻連絡の方法を学校とすり合わせておく――電話でなくメールや連絡アプリで済む学校も増えています。仕事中でも短時間で済む連絡手段を確認しておくと負担が減ります
  • 職場に「不規則に休むことがある」とあらかじめ伝えておく――当日の朝に急な相談をするより、事前に状況を共有しておいた方が、上司や同僚も心構えができ、結果的に相談しやすくなることがあります
  • 「行けた日」を責めずに、淡々と迎える――「やっぱり行けるんじゃない」と大げさに喜びすぎると、次に行けなかったときに本人がプレッシャーを感じることがあります。行けても行けなくても、いつもと同じトーンで迎えるのが安心につながります

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 「行けるなら毎日行けるはず」と決めつける――一度行けたことを基準に、次からも同じように行けると期待しすぎると、行けなかった日にお互いが落ち込みやすくなります
  • 行けなかった理由を朝のうちに問い詰める――出勤前の限られた時間に理由を追及すると、本人も親も余計に消耗してしまいます。振り返りは落ち着いたタイミングに譲るのも一つの方法です
  • 「今日は行けたから大丈夫」と気を抜いて対応を止めてしまう――状態が改善したように見える日があっても、揺れが続いている段階であることは珍しくないため、これまでの見守りや相談を急に打ち切らないことも大切です
  • 職場に伝えることを先延ばしにし続ける――言い出しにくい事情ではありますが、状況を知らせずにいると、急な休みのたびに説明のハードルが上がっていきます

頼れる窓口・選択肢

五月雨登校の状態は、担任だけでなくスクールカウンセラーや教育相談窓口と併せて相談することで、学校側の受け入れ体制や欠席連絡の簡略化について具体的な工夫が見つかることがあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線にお住まいの方は、在籍校の担任やスクールカウンセラーのほか、各自治体の教育相談窓口に相談することもできます。仕事との両立で「相談する時間が取れない」という場合も、まずは短時間の電話相談から始めてみるのも一つの方法です。

編集部からのメッセージ

「今日はどっちだろう」と毎朝気持ちが揺れるのは、想像以上に体力を使うものです。白黒つけようとせず、「今日はこっちだった」とその日ごとに受け止めていくだけでも、少しずつ気持ちが楽になることがあります。読めない毎日にどう備えるか、一緒に考えていきましょう。

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