パート・アルバイトで働く親と不登校の子――シフト制・時給制ならではの悩みと工夫

正社員のように有給休暇や時短勤務の制度が整っていない。急に休むと言いづらいし、休めば休んだ分だけ収入が減ってしまう。パートやアルバイトという働き方で家計を支えている方にとって、お子さんの不登校は「気持ちの面」だけでなく「シフトと収入の面」でも大きな悩みになります。「今日は休ませてほしいと言えなかった」「代わりのシフトを探すのに気を遣った」——そんな小さな我慢の積み重ねに、心も体も疲れてしまっている保護者の方は少なくありません。今日は、シフト制・時給制で働きながら子どもと向き合う保護者の悩みについて、一緒に考えてみたいと思います。

シフト制・時給制ならではの、正社員とは違う悩み

正社員であれば、有給休暇や時差出勤・在宅勤務といった制度を使える職場もあります。一方でパートやアルバイトの場合、そもそもそうした制度自体がない、あるいは制度はあっても「使いにくい空気」がある職場も多いのが実情です。急に子どもの体調不良や心の不調で仕事を休むと、その分の収入がそのまま減ってしまう。代わりに入ってくれる同僚に頭を下げなければならない。そうした積み重ねの中で、「もう休みたいと言い出しにくい」「職場に迷惑をかけている気がする」という気まずさを感じてしまう方も多いようです。また、シフトは数週間前に決まっていることが多く、子どもの状態は日によって変わるため、「シフトを組んだ後に子どもの調子が悪くなったらどうしよう」という先の見えない不安を抱え続けることにもなりがちです。家計を支えるための仕事だからこそ、「辞める」という選択肢も簡単には取れず、板挟みの状態が続いてしまうのです。

今日からできる、シフトと見守りを両立させる工夫

  • 職場に「できる範囲」だけ事情を伝えておく――すべてを話す必要はありません。「子どものことで急に休みをお願いする可能性がある」と一言伝えておくだけで、いざという時の心理的な負担が軽くなることがあります
  • シフトを組む段階で、無理のない日数・時間帯を選ぶ――収入を優先しすぎて無理なシフトを組むと、後で余裕がなくなります。今の家庭の状況に合わせて、少し調整してみる選択肢も考えてみてください
  • 子どもと「今日の見通し」を朝のうちに簡単に確認する――「お母さん(お父さん)は何時に帰ってくる」「お昼は何を食べるか」を伝えておくだけで、子どもも見通しを持って過ごしやすくなります
  • 同じ立場の同僚やパート仲間と、愚痴でもいいので話してみる――同じように家計と子育てを両立させている人が身近にいれば、共感してもらえるだけでも気持ちが軽くなります
  • 離れている時間の子どもの様子を、見守りの仕組みで補う――学習アプリなど、離席が続けば知らせてくれる仕組みを取り入れておくと、シフトの合間も安心して働きやすくなります

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 「正社員じゃないから、休む権利もない」と思い込んでしまう――働き方に関わらず、子どもの体調や心の状態に応じて休みを申請すること自体は当然の権利です。引け目を感じすぎなくて大丈夫です
  • 収入減の不安を家族にも話さず一人で抱え込む――配偶者やパートナーと家計の状況を共有せず我慢を続けると、後で大きな負担になります。早めに話し合っておくことをおすすめします
  • 「シフトを減らす=仕事をやめること」と極端に考えてしまう――一時的にシフトを調整するだけでも状況が変わることがあります。全か無かで判断せず、まずは小さな調整から考えてみてください
  • 職場の同僚の目を必要以上に気にしすぎる――多くの職場では、事情があって休む人に理解を示してくれる同僚もいます。すべての人から理解を得ようとしなくてよいのです

頼れる窓口・選択肢

富士見市・ふじみ野市・川越市・志木市・三芳町・新座市など東武東上線沿線の自治体には、就労形態を問わず利用できる教育相談窓口があります。「正社員じゃないので相談していいのか分からない」と迷う必要はありません。子どもの学校生活のことだけでなく、「働き方と両立できず苦しい」という切り口から相談を始めても構いません。また、地域によってはひとり親家庭・多子世帯向けの就労相談窓口や、ハローワークの生活相談機能を併用できる場合もあります。一人で抱え込まず、まずは話を聞いてもらうところから始めてみてください。

編集部からのメッセージ

「休むと収入が減る」「代わりを探すのが申し訳ない」――シフト制・時給制で働く保護者だからこそ感じる気まずさやプレッシャーは、決して小さなものではありません。子どもと向き合う時間と、家計を支える時間。そのどちらも大切にしたいからこそ悩んでいるのだと思います。完璧な両立を目指さなくても大丈夫です。無理のない範囲で、少しずつ自分たちに合ったバランスを探していきましょう。

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