不登校の子の「フリースクールへの送り迎え」、仕事とどう両立する?――通所ペースと働き方の整え方

フリースクールや教育支援センターへの通所が決まったとき、多くの保護者がまず頭を悩ませるのが「送り迎えを誰が、どうやってするか」という現実的な問題です。学校のように近所の子と歩いて通える距離とは限らず、電車やバス、車での送迎が必要になるケースも少なくありません。仕事を持ちながら、平日の決まった時間に子どもを送り届け、また迎えに行く――そのスケジュールを組むだけで、一日の予定がいっぱいになってしまうという声もよく聞かれます。

「せっかく本人が通う気になってくれたのに、送迎の都合で通わせてあげられないかもしれない」という焦りを感じる方もいるでしょう。この記事では、フリースクールなどへの通所と仕事をどう両立させていくか、無理のない考え方を一緒に整理していきます。

まず押さえておきたいポイント

  • フリースクールや適応指導教室(教育支援センター)は、公共交通機関を使って自力で通える距離とは限らず、送迎が前提になっている施設も少なくありません
  • 通所日数や時間は、施設によって「毎日」「週数回」「午前のみ」など幅があり、家庭の働き方に合わせて相談できる場合があります
  • 「毎日フルで通わせなければ意味がない」と思い込みすぎないことが大切です。週1〜2日から始めて、少しずつ日数を増やしていく通い方をしている家庭も多くあります
  • 送迎の負担は、本人の「通いたい気持ち」よりも先に親の体力・時間が限界を迎えることがあります。無理をして送迎を続けること自体がストレスになっては本末転倒です
  • 送迎の手段は保護者だけで抱え込まず、公共交通機関の利用練習、施設の送迎サービスの有無、他の家族や地域の力を借りる方法など、複数の選択肢を組み合わせて考えるのが現実的です

今日からできる具体的なアクション

  • 見学・体験の段階で、施設のスタッフに送迎の実情(保護者による送迎が前提か、バス等の送迎サービスがあるか、公共交通機関での通所実績があるか)を率直に聞いてみる
  • 通所日数・時間帯について、「週2日だけ」「午前中だけ」など、自分の勤務スケジュールに合わせた通い方が可能かを施設側に相談してみる
  • 職場のフレックスタイム制度や時差出勤の仕組みが使えないか、一度人事や上司に確認してみる。制度の有無を知らないまま諦めているケースも意外と多いです
  • 電車やバスでの通所が現実的な場合は、まずは休日に親子で一緒にルートを歩いてみて、本人が一人で通える見通しが立つか確認する
  • 祖父母や親族、信頼できる知人に送迎の一部を頼めないか、無理のない範囲で相談してみる。頼れる先を複数持っておくと、急な予定変更にも対応しやすくなります

富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線のエリアでも、フリースクールや相談施設までの距離や交通手段は家庭によってさまざまです。「うちの地域には近くに通える場所がないかもしれない」と一人で判断せず、まずは自治体の教育相談窓口に、通所可能な施設の情報を尋ねてみることをおすすめします。

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 送迎の負担がつらいまま我慢して続け、親自身の体調や仕事に支障が出るまで誰にも相談しないこと
  • 「送迎できないなら通所は諦めるしかない」と最初から選択肢を狭めてしまうこと。通所日数や時間帯の調整、送迎手段の工夫で解決できる場合もあります
  • 本人の意思を確認せずに、親の都合だけで通所ペースを決めてしまうこと。本人にとって無理のないペースかどうかは、話し合いながら決めていくことが大切です
  • 一つの施設・一つの方法にこだわりすぎて、他の選択肢(オンライン参加が可能な日を作る、通所日数を減らすなど)を検討しないこと

頼れる窓口・選択肢

送迎の負担で通所そのものを諦めそうになったときは、一人で抱え込まずに次のような窓口に相談してみてください。

  • お住まいの市区町村の教育相談窓口・適応指導教室(教育支援センター)――通所可能な施設や送迎の実情について情報を持っていることがあります
  • 検討しているフリースクールのスタッフ――通所日数や時間帯の柔軟な相談に応じてくれる施設もあります
  • 職場の人事・上司――時差出勤やフレックスタイムなど、社内制度の活用について相談してみる価値があります
  • 当団体のような、不登校サポートを行うNPOの相談窓口

制度や施設の詳細な情報は年度や自治体によって変わることがあるため、最新の内容は各自治体・各施設の公式な案内で確認することをおすすめします。

編集部からのメッセージ

送迎の悩みは、一見すると小さなことのように思われがちですが、日々続く仕事と子育ての両立の中では決して軽い負担ではありません。「通わせてあげたいのに、送り迎えができない」と苦しくなったときこそ、一人で背負い込まず、施設や自治体、職場に率直に相談してみてください。完璧な形でなくても、家庭に合ったペースを見つけていくことが、長く続けるための一番の近道です。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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