不登校の子の留守番、民間のベビーシッター・家事代行に頼るという選択肢
「今日も一人で留守番させてしまった」――仕事から帰る道すがら、そんな罪悪感を抱えている保護者の方は少なくないと思います。祖父母が近くにいなかったり、きょうだいもまだ小さかったり。頼れる身内が見つからないとき、「もう自分が仕事を辞めるしかないのだろうか」と追い詰められてしまうこともあるのではないでしょうか。
富士見市やふじみ野市、志木市、川越市など東武東上線沿線のご家庭からも、「日中の預け先がなくて仕事を続けられるか不安」というお声を教育相談の場で伺うことがあります。今回は、身内や公的支援だけでなく、民間のベビーシッター・家事代行サービスを頼るという選択肢について、一緒に考えてみたいと思います。
「他人に頼る」ことへの抵抗感、まず手放してみる
「わが子の留守番を、身内でもない人に任せるなんて」と感じる保護者は多いものです。特に不登校というデリケートな状況では、「事情を知らない相手に子どもを見てもらって大丈夫だろうか」という不安がつきまといます。
ですが、民間のベビーシッターや家事代行サービスは、共働き家庭や単身赴任家庭など、さまざまな事情を抱えた家庭を日常的にサポートしてきたプロです。不登校のお子さんに対しても、「学校に行っていないこと」を特別視せず、いつも通りの家庭のサポートとして淡々と関わってくれることが多いようです。むしろ、親でも先生でもない「少し距離のある大人」だからこそ、お子さんが気を張らずに過ごせるという声も聞かれます。「頼るのは甘え」ではなく、「家庭を回すための一つの手段」と捉え直してみることから始めてみませんか。
利用を検討する前に、押さえておきたいポイント
- サービスの種類を整理する――子どもの見守りが中心の「ベビーシッター型」と、掃除・食事づくりなど家事全般を担う「家事代行型」、両方を兼ねる事業者もあります。何を任せたいかで選ぶサービスは変わります。
- 対応年齢・対象を確認する――小学生高学年〜中学生の見守りに対応しているか、事前に必ず確認しましょう。事業者によって対応範囲が異なります。
- 登録スタッフの身元確認体制――信頼できる事業者かどうかは、スタッフの身元確認・研修体制、保険加入の有無などで見極める材料になります。
- 費用感を把握する――時間単位の料金に加え、交通費や入会金がかかる場合もあります。継続利用を前提に、月あたりの負担感をシミュレーションしておくと安心です。
- 自治体の助成制度の有無――ベビーシッター利用料の一部を補助する制度を設けている自治体もあります。お住まいの自治体の子育て支援窓口に確認してみる価値はあります。
今日からできる、情報収集と準備
- 複数の事業者の資料・料金プランを比較する――一社に絞らず、いくつかの事業者の情報を集めて比較すると、家庭に合ったサービスが見えてきます。
- お子さん本人に「知らない人が来ること」を伝え、意向を聞く――当日いきなり知らない大人が来ると、お子さんが戸惑ってしまいます。事前に「こういう人が来てくれるよ」と伝え、抵抗感がないか確認しておきましょう。
- 初回は短時間・在宅時に試してみる――いきなり終日の留守中利用ではなく、まずは保護者が在宅している時間帯に体験利用してみると、相性を見極めやすくなります。
- お子さんの状況を簡単に共有するメモを用意する――「不登校である」という事実だけでなく、「無理に話しかけなくていい」「好きなことは〇〇」など、関わり方のヒントを一言添えておくとスタッフも動きやすくなります。
- 連絡手段と緊急時の対応を確認しておく――体調が急変した場合の連絡先、近くの医療機関の情報を事前にスタッフと共有しておくと安心です。
気をつけたい誤解・注意点
- 「お金で解決している」と自分を責めない――外部サービスを利用することは、決して手抜きではありません。家庭が無理なく回るための工夫の一つです。
- スタッフに「登校を促してほしい」と過度な期待をしない――見守りの専門家であっても、不登校への対応の専門家とは限りません。役割を混同せず、あくまで生活のサポートとして依頼しましょう。
- お子さんの気持ちを置き去りにしない――保護者だけで契約を決めてしまうと、お子さんが「知らない人と過ごすのが嫌だ」と感じてしまうことがあります。可能な範囲で本人の意向を確認しましょう。
- 一度合わなくても諦めない――スタッフとの相性が合わないこともあります。事業者やスタッフを変える、頻度を見直すなど、柔軟に調整して構いません。
公的支援と組み合わせて考える
民間サービスだけに頼る必要はありません。教育相談窓口や地域の子育て支援センターでは、公的な一時預かり事業やファミリー・サポート・センター事業など、費用を抑えられる制度を案内してもらえることもあります。民間サービスと公的支援をうまく組み合わせることで、家庭の負担をより軽くできる場合があります。まずは今の状況を、お住まいの自治体の教育相談窓口や子育て支援窓口に相談してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
編集部より
「誰かに任せる」ことに罪悪感を覚える保護者の方はとても多いですが、家庭を長く続けていくためには、抱え込みすぎないことも大切な選択です。民間サービスも、公的支援も、頼れるものは遠慮せず頼っていい。そのうえで、お子さんの気持ちに寄り添いながら、無理のない形を一緒に探していきましょう。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
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- 🧹 地域ボランティア活動
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親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」
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