不登校の子、体力が落ちてきた気がする――家でできる「無理のない運動不足対策」

学校に行かなくなってしばらく経つと、「最近、階段で息切れしてる」「前より疲れやすそう」「顔色が良くない」と、体力の変化に気づく保護者の方は少なくありません。通学がなくなると、歩く距離も、体を動かす時間も自然と減ってしまいます。だからといって「運動しなさい」と声をかければ動くわけでもなく、どう関わればいいのか悩んでしまいますよね。埼玉県富士見市やふじみ野市、志木市、三芳町、川越市周辺でも、家の中で過ごす時間が長くなったお子さんの体力低下を心配する声を耳にします。今日は、この「運動不足」とどう向き合うかを一緒に考えてみます。

不登校中の運動不足、押さえておきたいポイント

まず、運動不足そのものより先に知っておきたいことがあります。

  • 体力低下は「怠け」ではなく自然な結果――通学・体育・休み時間の外遊びなど、学校生活には知らず知らずのうちに体を動かす機会がたくさん含まれています。それがなくなれば、体力が落ちるのは自然な流れです。
  • 心のエネルギーと体のエネルギーはつながっている――不安や緊張が続くと、体を動かす気力そのものが湧きにくくなります。「動かないから元気がない」のではなく、「元気がないから動けない」場合も多くあります。
  • 外に出ること自体がハードルになっていることがある――「近所の人に会うかもしれない」「同級生に見られるかもしれない」という不安が、外出そのものを避ける理由になっているケースもあります。
  • 生活リズムの乱れと体力低下は連動しやすい――昼夜逆転や睡眠時間の変化があると、日中の活動量はさらに落ちやすくなります。
  • 体力低下は一時的なもの――生活が落ち着いたり、外に出る機会が少しずつ増えたりすれば、体力は取り戻せることがほとんどです。今の状態だけを見て将来を心配しすぎなくて大丈夫です。

今日からできる具体的なアクション

「運動させよう」と気負わず、生活の中に少しずつ体を動かす機会を混ぜていく発想が続けやすいです。

  • 「運動」ではなく「用事」として誘う――「散歩しよう」より「ちょっとコンビニまで一緒に行かない?」「郵便物出してきて」の方が、本人にとって動きやすいことがあります。
  • 人が少ない時間帯を選ぶ――朝早めや夕方遅めなど、同級生と会いにくい時間帯に外の空気を吸うだけでも、体を動かすきっかけになります。
  • 家の中でできる軽い動きから始める――ストレッチ、階段の上り下り、簡単な筋トレ動画など、外に出なくてもできることから試してみるのも一つです。
  • 本人が好きなことと組み合わせる――好きな音楽をかけながら体を動かす、ペットの散歩、庭やベランダでの水やりなど、「運動」と意識させない形が取り入れやすいです。
  • 一緒に体を動かう提案してみる――保護者が「一人でやってきて」と促すより、「一緒に行こうか」と誘う方が、本人の腰が上がりやすいこともあります。

やってしまいがちな誤解・避けたいこと

良かれと思った関わりが、かえって本人の負担になってしまうこともあります。

  • 「体力が落ちるとまずいよ」と不安を煽らない――体力低下の心配を本人にぶつけると、「動けない自分」への自己否定を強めてしまうことがあります。
  • 目標や運動量を数値化して求めない――「1日30分は歩こう」のような目標設定は、達成できなかったときに本人を追い込む要因になりがちです。
  • 外出を無理強いしない――外に出たくない理由が本人なりにあることを忘れず、気分が乗らない日は無理に誘わないようにしたいところです。
  • 他の子と比べない――「お兄ちゃんは毎日部活で体を動かしてるのに」といった比較は、本人の焦りや負い目を強めるだけになりやすいです。

頼れる窓口・選択肢

体力面の変化が続く、あるいは食欲不振や睡眠の乱れも伴っている場合は、次のような相談先も選択肢に入れてみてください。

  • かかりつけの小児科・内科――体力低下の背景に体調面の問題が隠れていないか、一度診てもらうと安心材料になります。
  • スクールカウンセラー――心身のエネルギーが落ちている背景にある気持ちの部分を、専門的な視点から一緒に整理してもらえます。
  • お住まいの市区町村の教育相談窓口――富士見市をはじめ近隣の自治体では、不登校に関する幅広い相談を受け付けています。体調・生活面の悩みも気軽に相談してみてください。
  • 教育支援センター(適応指導教室)やフリースクール――同世代の子と少しずつ体を動かす機会がある施設もあります。見学だけでも様子を聞いてみる価値があります。

編集部からのメッセージ

体力の変化に気づくのは、それだけお子さんをよく見ている証拠でもあります。焦って運動を求めるより、「今日は少し外の空気を吸えたね」「一緒に歩けて嬉しかったよ」と、小さな変化を一緒に喜べる関わりを大切にしてみてください。体も心も、少しずつ元気を取り戻していけます。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

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