子どもの「褒め方」、実は逆効果になっていない?――伸びる声かけと注意したい声かけ

「もっと褒めて育てましょう」とはよく言われますが、いざ実践しようとすると「何を褒めればいいのか」「褒めすぎると甘やかしにならないか」と迷う保護者も多いのではないでしょうか。実は褒め方には、子どものやる気や自信を伸ばすものと、かえって不安や依存を強めてしまうものがあります。今回は、家庭でできる褒め方の工夫について考えてみます。

なぜ褒め方に「違い」が生まれるのか

心理学の分野では、褒め方によって子どもの受け取り方が大きく変わることが指摘されています。たとえば「頭がいいね」「すごいね」といった結果や才能そのものを褒める言葉は、その場では子どもを喜ばせますが、次に失敗したときに「自分には才能がなかったのかもしれない」と感じやすくなる面があるといわれています。一方で、「最後まで諦めずに取り組んだね」「前より丁寧に書けているね」など、努力や過程に注目した褒め方は、次への挑戦意欲につながりやすいとされています。

また、褒める頻度や場面も影響します。何でもかんでも「すごい」「えらい」と言い続けると、言葉の重みが薄れてしまい、子ども自身も「本当にできたのか、大人が機嫌を取っているだけなのか」を敏感に感じ取るようになります。褒め方は量より質、そして「何を見て褒めているか」が伝わることが大切です。

家庭でできる具体的な工夫

難しく考えなくても、日常の中で意識できる工夫はいくつかあります。

  • 結果だけでなく、取り組む姿勢や工夫した点に触れる(「最後まで粘り強くやったね」など)
  • 他人と比べず、その子自身の以前との違いに注目する(「前より字がきれいになったね」など)
  • 「すごい」だけでなく、具体的に何が良かったかを一言添える
  • 結果が出なかったときも、挑戦したこと自体を認める言葉をかける
  • 子どもが自分で気づいたことを、先回りせずに聞いてから言葉にする

富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の家庭でも、学校の宿題や習い事、家庭学習の場面でこうした声かけを意識するだけで、子どもの反応が変わってきたと感じる保護者は少なくありません。特別な時間を作らなくても、日々の会話の中で少しずつ実践できるのが褒め方の工夫のよいところです。

ありがちな誤解――「褒める=甘やかす」ではない

「褒めてばかりだと甘くなる」「厳しくしないと子どもは伸びない」という考え方は根強くありますが、褒めることと甘やかすことは本来別のものです。甘やかしとは、子どもがすべきことを大人が肩代わりしたり、望むものを何でも与えたりすることを指します。一方で、努力や過程を認める褒め方は、子どもが自分の力で取り組んだことを本人に自覚させる働きがあり、むしろ自立を後押しするものです。

また、「褒めるところが見つからない」と感じる保護者もいますが、褒める対象は大きな成果である必要はありません。「時間通りに起きられた」「約束を守れた」といった小さな行動も、注目して言葉にすれば立派な褒めどころになります。

頼れる窓口・つながり方

「褒めても子どもの反応が薄い」「褒め方がわからず、つい叱ってばかりになってしまう」といった悩みは、一人で抱え込まず誰かに相談してみることも大切です。学校の担任や地域の子育て相談窓口では、家庭ごとの状況に合わせた声かけのヒントを一緒に考えてもらえることがあります。

教育援護会でも、子育てや親子のコミュニケーションに関するご相談をお受けしています。日々の声かけに迷ったときは、どうぞお気軽にお問い合わせください。

編集部からのメッセージ

褒め方に「正解」は一つではありませんが、子どもが「自分の頑張りを見てもらえている」と感じられる言葉は、きっと自信の土台になります。完璧な声かけを目指すのではなく、今日できる小さな一言から始めてみてください。

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