不登校で出席日数が少ないと、高校受験に影響する?——今の学年でできること

「このまま学校に行けない日が続いたら、高校に行けなくなるんじゃないか」——通知表や出席簿を見るたびに、そんな不安がよぎる保護者の方は少なくないと思います。特に中学生のお子さんがいるご家庭では、「出席日数」「内申点」という言葉が、じわじわとプレッシャーになっていることもあるでしょう。

結論から言うと、出席日数が少ないことが即「進学できない」につながるわけではありません。ただし、知っておいたほうがいい仕組みと、今の学年でできる工夫があります。今日はその点を整理してみたいと思います。

出席日数と内申点、実際はどう関わっているのか

公立高校の入試では、多くの都道府県で「調査書(内申書)」が選考資料の一部として使われます。この調査書には出席日数だけでなく、各教科の評定(内申点)、部活動や委員会活動の記録などが含まれます。

出席日数の少なさそのものが直接的な減点として扱われるかどうかは、都道府県や学校、受験する高校の選抜方式によって差があります。埼玉県内の公立高校でも、学力検査の比重が大きい選抜もあれば、調査書を重視する選抜もあり、一律ではありません。「うちの子の場合はどうなのか」は、志望校が定まった段階で、中学校の進路担当や高校の入試相談窓口に直接確認するのが一番確実です。

  • 出席日数の扱いは高校・選抜方式によって差がある(一律ではない)
  • 内申点は「今からの評定」も含めて総合的に見られる
  • 不登校であることそのものより、「今、どう過ごしているか」が問われる場面が多い

「出席扱い」という制度を知っておく

学校を休んでいても、一定の条件を満たせば「出席扱い」として記録される仕組みがあります。文部科学省の通知(不登校児童生徒への支援に関する通知)に基づき、教育支援センター(適応指導教室)やフリースクール、一部のオンライン学習など、学校外での学びが出席として認められるケースがあります。

認定には、通っている施設と学校・教育委員会との連携や、定期的な報告などの条件がつくことが一般的です。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東武東上線沿線の各市でも、教育支援センターを窓口に相談できる体制があります。「うちの子の状況で対象になるのか」は、まず学校か教育委員会の窓口に聞いてみることから始められます。

今の学年でできること

「もう手遅れかもしれない」と感じる前に、今からでもできることがあります。

  • 担任・進路担当に早めに相談する——出席日数や内申点への影響は学校ごとに把握のしかたが違うため、直接聞くのが一番早いです
  • 出席扱いになる学びの場を探す——教育支援センターやフリースクール、オンライン教材の活用で、出席日数を積み増せる可能性があります
  • 提出物やテストは可能な範囲で続ける——出席日数だけでなく、提出状況やテストの点数も評定に関わります。無理のない範囲で構いません
  • 志望校の選抜方式を早めに調べる——学力検査重視か調査書重視か、高校によって差があります。早い段階で選択肢の幅を知っておくと安心材料になります

やってはいけないこと・よくある誤解

焦りから、かえって逆効果になってしまう対応もあります。

  • 「出席日数が足りないから終わり」と決めつけない——選抜方式は高校ごとに異なり、通信制高校や定時制高校、高卒認定試験など進学・卒業の道は複数あります
  • 無理に登校を再開させて出席日数だけ稼ごうとしない——本人の状態を無視した無理な登校は、かえって回復を遠ざけることがあります
  • 「もう何をしても遅い」と親だけで抱え込まない——進路の情報は日々更新されます。早めに専門窓口に相談したほうが選択肢は広がります

頼れる窓口・選択肢

一人で情報を集めきるのは大変です。次のような窓口を組み合わせて頼ってみてください。

  • 中学校の進路指導・スクールカウンセラー——調査書の扱いや志望校ごとの傾向を一番具体的に把握しています
  • 教育委員会・教育支援センター——出席扱いの認定条件や、地域の学習支援について相談できます
  • フリースクール・通信制高校の入試相談会——不登校を経験した生徒の進学実績を持つ学校も多く、リアルな事例を聞けます
  • NPO法人や地域の相談窓口——学校とは別の立場から、家庭の状況に合わせた情報を一緒に整理してくれます

編集部からのメッセージ

出席日数や内申点は気になって当然の数字です。ただ、それだけで進路のすべてが決まるわけではありません。今、通えている・通えていないにかかわらず、「今の学年でできること」は必ずいくつかあります。

一人で抱え込まず、学校・教育委員会・地域の窓口を少しずつ頼ってみてください。情報を集めるだけでも、不安の輪郭が少しはっきりして、次の一歩が見えてくることがあります。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声がけください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」

「日中ひとりにするのが心配」「仕事を続けられるだろうか」——そんなご家庭のために、教育援護会は在宅学習を見守るアプリ「ホームスクール見守り」を運営しています。AIが学習をやさしくナビし、離席が続けば保護者にメールでお知らせ。無料で始められ、全機能でも月額1,800円です(小1〜中3対象)。▶ ホームスクール見守りの詳細を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です