「高認は急がなくていい」——年2回の試験機会を活かして科目を積み上げる、無理のない受験プラン
高認(高卒認定試験)を受けようと調べ始めたとき、「全部の科目を一度に合格しないといけない」と思っていませんか? 実はそうではありません。高認には「科目別合格」という仕組みがあり、一度合格した科目は次回以降に持ち越すことができます。年に2回ある試験機会をうまく活用すれば、焦らず自分のペースで少しずつ前に進むことが可能です。(本記事の試験情報は2026年時点のものです。最新の出願スケジュールや科目・会場については文部科学省の公式情報でご確認ください)
全科目を一気に受けなくていい——「科目別合格」の仕組み
高認試験は、すべての受験科目に1回の試験で合格する必要はありません。合格した科目は「合格科目」として記録され、次回以降の試験に持ち越せます。しかも合格科目に有効期限はなく、何年経っても有効のままです。
すべての必要科目が揃ったときに「高認合格」となりますが、それまでの「一部科目合格」という状態も確実な前進です。「今回は3科目合格した」「残り5科目になった」という積み重ねは、決して中途半端ではありません。
年2回の試験機会——8月と11月をどう活用するか
高認試験は毎年2回実施されています(2026年時点)。
- 第1回:例年8月に実施(出願受付は4月ごろ)
- 第2回:例年11月に実施(出願受付は9月ごろ)
1年に2回チャンスがあるということは、8月の試験で合格した科目を持ち越して、11月に残りを受けることができます。また、次の年に回すことも可能です。自分の生活リズムや体調に合わせて、受ける科目数を調整する余地があります。
埼玉県ではさいたま市(大宮)など県内の会場で実施されることが多く、富士見市・志木市・朝霞市・川越市・坂戸市など東武東上線沿線からのアクセスも比較的しやすい立地です。試験会場の詳細は出願後に文部科学省から通知されます。
受験スケジュールの組み方——3つのパターン
自分の状況に合わせて、スケジュールをおおまかにイメージしてみましょう。
パターン① 1年間で全科目(8月+11月の両方で分散)
8月に4〜5科目、11月に残りを受ける方法。体調や準備が整っている方には、1年で全科目合格を目指せるスケジュールです。
パターン② 2年かけてゆっくり進む
1回の試験で2〜3科目に絞り、じっくり対策する方法。生活のリズムを崩さずに続けられ、仕事やアルバイトとの両立にも向いています。「完全合格を急がなくていい」と思うと、気持ちが楽になることもあります。
パターン③ 科目免除を先に整理してから受験
英検・数検・漢検の資格や、高校在学中に取得した単位がある場合、免除できる科目を先に確認することで受験科目が減ります。残りの科目だけに絞って対策できるため、負担を大幅に減らせることがあります。
どのパターンが合うかは、今の状況(仕事・体調・免除科目の有無など)によって変わります。迷ったときは、一人で決めようとせず、相談窓口を活用するのも一つの方法です。
どの科目から始めるか——優先順位の考え方
高認の試験科目は、国語・地理歴史・公民・数学・理科・英語が中心で、必要な科目数は受験者の状況によって異なります(目安として8〜10科目程度)。「どこから手をつければいいかわからない」という場合、次の考え方が参考になります。
- 得意な科目を先に取る:早めに「合格」の手応えを得られると、次への気持ちが続きやすくなります。
- 過去問で出題傾向を確認してから決める:科目ごとに出題の特徴は異なります。まず過去問をざっと見比べて、取り組みやすそうな科目から始めるのも一つの方法です。
- 苦手な科目は後回しにしていい:得意科目で合格を積み上げてから苦手科目に向き合う順番でも、合格への道はきちんと続いています。
「一科目合格」を積み重ねることの意味
「1回の試験で全部合格できなかった」と感じると、挫折したように思えることがあります。でも、一科目合格するたびに、残りの科目数は確実に減っています。
最初から完璧なペースを目指さなくていいのです。試験を受けるたびに合格科目が増えていく——その積み重ねが、最終的な全科目合格へとつながります。「まず1科目だけ受けてみる」という入り方から始めることが、かえって長続きするケースもあります。高認には「今すぐすべてを決めなくていい」という柔軟さがあります。
相談できる窓口(埼玉県内)
受験計画に迷ったとき、一人で抱え込まずに相談できる場所を知っておくと安心です。
- 地域若者サポートステーション(サポステ):埼玉県内に複数拠点があり、学び直し・就労に関する個別相談に対応しています。
- ハローワーク(若者向け窓口):ヤングハローワーク・新卒応援ハローワークでは、学び直しと就労の両面から相談できます。
- 教育援護会(富士見市・教育相談委託窓口):高認の受験計画や通信制高校への相談に対応しています。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・和光市・川越市・坂戸市・東松山市など東武東上線沿線エリアの方はご利用いただけます。
高認試験の最新情報(出願スケジュール・試験会場・科目免除の手続きなど)は、文部科学省の公式サイトまたは都道府県の教育委員会でご確認ください。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
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