不登校になったとき、職場にどこまで話す?——上司・同僚への伝え方と、仕事を続けるための現実的な整え方

子どもが不登校になったとき、悩みは家の中だけには収まりません。「職場にどう話せばいいのか」「どこまで説明すればいいのか」「休みを取りすぎると評価が下がるんじゃないか」——そんな不安が重なって、家でも職場でも頭がいっぱいになってしまう保護者の方は少なくありません。

この記事では、「子どもの不登校を職場にどう伝えるか」という、あまり表立って語られないテーマについて、一緒に整理していきます。「正解」を出すことより、あなたが少し楽に考えられるヒントになれば、と思います。

「話すか、話さないか」——まず最初の判断

不登校になったことを職場の上司や同僚に話すかどうかは、「どちらが正解」ということはありません。プライベートな事情を職場に持ち込みたくないという気持ちも、ごく自然な感覚です。

ただ、「子どもの都合で急に休まなければならないかもしれない」「しばらく遅刻・早退が出る可能性がある」「テレワークに切り替えたい」といった実際的な変化が出てくる場合、ある程度事情を伝えておいたほうが、かえって余計な摩擦が生まれにくいこともあります。

「何も言わずに突然動きが変わる」よりも、「少し家庭の事情があって……」とひと言添えておくだけで、周囲の受け取り方が変わることは少なくありません。伝える内容の深さは、相手との信頼関係に合わせて調整していいのです。

上司・同僚にはどこまで伝えるか

直属の上司には、業務上の影響が出る範囲で、最低限の事情を伝えておくことが現実的です。「不登校です」とはっきり言う必要はありません。「子どもの学校関係でしばらく不安定な時期があって……」という言い方でも、多くの場合は伝わります。

伝え方の一例としては、こんなイメージです:

「子どもの学校関係で少し不安定な時期が続いていて、急にお休みをいただくことがあるかもしれません。できる限り業務への支障が出ないよう調整しますが、ご配慮いただけると助かります」

「どのくらい続きそうか」「どんな対応が必要か」は、最初はわからないことが多いです。「わかり次第またご相談します」と添えておけば、焦らずに話を進められます。

同僚については、上司への報告とは別に判断してかまいません。チームメンバーに仕事上の調整をお願いする可能性がある場合、「家庭の都合でしばらく動きづらい時期があります」程度の言い方で十分なことが多いです。「不登校」という言葉を使うかどうかは、職場のカルチャーや信頼関係を見ながら慎重に判断してください。

仕事と家庭——制度を味方につける

職場のルールや法律上の制度の中に、使えるものがあるか確認してみることも、大切な一歩です。

  • フレックスタイム制・時差出勤——子どもの朝の状態を確認してから出勤できる
  • テレワーク・在宅勤務——子どもの様子を見ながら仕事ができる
  • 有給休暇の時間単位取得——半日・1時間単位で取得できる会社では、急な外出に対応しやすい
  • 子の看護休暇——法律上は小学校就学前の子どもが対象ですが、会社によっては柔軟に運用している場合も(事前に確認を)

こうした制度を利用することは、「ずるいこと」でも「甘えること」でもありません。あなたが働き続けられる環境を整えることは、結果として家庭を長く支えることにつながります。

また、「仕事を休んでずっと子どもに付き添うべきか」と自分を追い詰める方も多いですが、親がキャリアを手放すことが正解とは限りません。仕事を続けながら子どもと向き合う形を探すことも、十分に「向き合っている」ことです。

仕事中も「気になる」——離れながら見守る工夫

職場にいるとき、「今ごろ子どもは何をしているんだろう」と頭から離れないという声は多いです。頭では「仕事に集中しないと」とわかっていても、なかなかそうできないのが正直なところではないでしょうか。

離れている間も少し安心できる工夫として、次のようなことが挙げられます。

  • 時間を決めて短いメッセージを送り合う——「お昼だけど大丈夫?」と一言でも。子どもにとっても「親はちゃんといる」という安心になる
  • 連絡のルーティンを作っておく——「12時と15時に確認するね」と事前に約束しておくと、双方の不安が減りやすい
  • 在宅学習のサポートツールを活用する——AIが学習をナビしたり、離席が続けば保護者にお知らせする仕組みを取り入れることで、「見えない時間」の不安を軽くすることができる

「仕事中に気になってしまう」という感覚は、親として当然のことです。その不安を減らす仕組みを少しずつ整えていくことが、長く働き続けるためにも大切だと思います。

埼玉のご家庭へ——身近に使える相談先

富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市・朝霞市・和光市など東武東上線沿線のご家庭でも、「仕事と子どもの不登校の板挟みになっている」という保護者の方からの相談は多く寄せられています。

職場の悩みも家庭の悩みも、一人で抱え込まず、地域の相談窓口を活用することで状況が整理されることがあります。

  • 富士見市 教育相談窓口(教育援護会が委託運営)——不登校に関する保護者相談を受け付けています
  • スクールカウンセラー——在籍している学校に問い合わせてみてください。保護者も利用できる場合があります
  • 市の教育委員会・教育相談センター——川越市・坂戸市・東松山市など各市にも相談窓口が設置されています

「職場のことも子どものことも、どこから手をつければ」という段階でも、まず話してみることで少し整理されることがあります。

編集部から

「職場にどう話せばいいか」は、正解があるようでない問いです。でも、「全部説明しなくていい」「話さなくていい部分もある」と知っておくだけで、少し気持ちが楽になることがあります。

会社のことも心配、子どものことも心配、自分のことは後回し——そういう状態が続くと、親御さん自身が折れてしまいます。仕事を続けることへの後ろめたさも、休むことへの罪悪感も、どちらも必要以上に抱え込まなくていい。

あなたが自分の状況を誰かに少し話せたとき、それは「弱さ」ではなく、状況を動かすための第一歩です。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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