不登校になると友達はどうなる?——「孤立してしまうかも」という不安と、つながりを守るために親ができること

「学校を休んでいる間に、友達がいなくなってしまうんじゃないか」——不登校を経験しているお子さんをもつ保護者から、こうした不安をよく耳にします。子ども自身も「学校に行かないと友達がいなくなる」「休み続けたら自分のことを忘れられる」と感じていることがあります。

でも現実はどうなのでしょうか。そして、親として何かできることはあるのでしょうか。この記事では、不登校と友達関係について感じやすい不安を整理し、孤立を防ぐために少しずつできることを一緒に考えてみます。

「友達が離れていく」は本当に起きるのか

正直に言うと、長期間学校を休んでいると、関係が薄れていくことはあります。毎日顔を合わせていたクラスメートと連絡が途絶えたり、話題が合わなくなっていくのを子ども自身が感じることもあるでしょう。

一方で、「本当に仲が良かった子との関係はちゃんと続いた」という声も多く聞かれます。登校しなくなっても、SNSやオンラインゲームを通じて友達と会話を続けている子は珍しくありません。「学校という場所」から離れても、「つながり」が完全に消えるわけではないのです。

また、不登校の期間が長くなるにつれ、クラスの友達とは別の場所——フリースクール、オンラインコミュニティ、習い事など——で新しいつながりが生まれることもあります。「友達は学校の中にしかいない」という前提そのものを、少しほぐして考えてみてもいいかもしれません。

子どもが感じる孤独感に、どう向き合うか

「誰とも話していない」「自分だけ取り残されている」という感覚を、不登校中の子どもは少なからず抱えています。特に、以前は活発に友達と関わっていた子ほど、その落差が大きく、傷つきになりやすい面があります。

こういうとき、「友達に連絡してみたら?」「遊んでくれる子に声かけてみたら?」と提案したくなるのは自然なことです。ただ、登校できていないことに後ろめたさを感じている子にとっては、友達の話題がプレッシャーになることもあります。

まず大切なのは、子どもが孤独を感じていることを「あるよね」と受け止めてあげることです。「友達を作れ」「連絡してみろ」ではなく、「寂しいよね」「それはつらいね」と気持ちに寄り添うところから始めてみてください。

「もう学校の友達には会いたくない」と言うとき

不登校が続くと、「もう昔の友達とは関わりたくない」「会うのが怖い」と言い出す子もいます。いじめや人間関係のトラブルが背景にある場合はもちろんですが、そうでなくても「休んでいることを知られている」「どんな顔をして会えばいいかわからない」という感覚から来ることがあります。

こうした気持ちは、無理に否定しなくていいと思います。「いつかまた会えるかもしれない」という余地を残しつつ、今の子どもが「無理しなくていい」と感じられる環境を整えることを優先してください。

なお、特定の人間関係によるトラブル(いじめ・SNSでのやりとりのこじれなど)が絡んでいる場合は、学校や教育相談窓口と連携しながら対応を進めることが大切です。「相談すると大げさになる」と思わずに、まず話を聞いてもらうだけでも違います。

学校以外の「つながり」を少しずつ育てる

不登校中の孤立を防ぐうえで、「学校の外のつながり」が持てるかどうかは大きな意味を持ちます。完全に一人で部屋にいる状態が続くよりも、どこかで「誰かとつながっている」と感じられる環境があるかどうかが、子どもの回復の助けになることがあります。

学校以外でつながりを作る場として、次のようなものが考えられます。

  • フリースクール——学校とは異なる雰囲気の中で、同じような経験をもつ子と出会える場所
  • 適応指導教室(教育支援センター)——市区町村が運営する学習・活動の場。富士見市・志木市・ふじみ野市・新座市など埼玉県内各市に設置されています
  • オンラインコミュニティ・習い事——直接顔を合わせることなく始められるため、対人不安が強い子でも参加しやすい
  • NPO・地域の居場所——学校でも家庭でもない「第三の場所」として、安心できる大人との関わりがある環境

富士見市・ふじみ野市・朝霞市・和光市など東武東上線沿線のご家庭では、まずお住まいの市の教育相談窓口へ問い合わせることで、地域の資源につながりやすくなります。「子どもが行けそうかどうかわからない」という段階でも、親だけが相談するところから始めていただいて構いません。

「一人でいる時間」も大切——量より質を

孤立を防ぐことと、「一人の時間を尊重すること」は矛盾しません。無理に誰かと関わらせようとすることが、かえって子どもを追い詰める場合もあります。

「今日は話せなかったけど、昨日はLINEで友達とやりとりしてた」「ゲームの中でオンラインの友達と遊んでいる」——これも立派なつながりです。つながりの形は、教室での付き合いだけではありません。

ただ、親が仕事で不在にしている時間帯などに、子どもが「孤独に長時間一人でいる」状態が続いていないかを気にかけておくことは大切です。特に、ひきこもり傾向が強まっていると感じる場合は、無理に動かそうとするよりも専門機関に相談することを検討してみてください。

よくある心配と、少し楽になれる見方

  • 「このまま友達ゼロになってしまう」——今の状態が永続するわけではありません。環境が変われば、人間関係も変わります
  • 「不登校だと普通の子との感覚がずれてしまう」——学校外の経験や視点が、むしろ豊かな個性につながることもあります
  • 「ゲームしか友達がいない」——オンラインの友達も本物のつながり。完全に孤立しているわけではありません
  • 「中学・高校になったら友達ができないかも」——不登校経験者が新しい環境でのびのびと人間関係を築く例は多くあります

編集部から

「友達がいなくなる」という不安は、子ども自身も親も感じやすいものです。でも、「今友達と距離がある」ことと、「ずっと孤立し続ける」ことは、まったく別のことです。

不登校の期間に傷ついて人と距離を置いていた子が、少し時間をかけて「自分のペースで人と関わること」を取り戻していく——そういうプロセスは、決して珍しくありません。今は「孤独じゃない」という土台をどうつくるかを、焦らずに一緒に考えていきましょう。

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