子どもに「仕事ばっかり」「さみしい」と言われたら――不登校の子の気持ちの受け止め方と、働きながらできるつながり方

「お母さん(お父さん)は、いつも仕事ばっかり」「ひとりで家にいるの、さみしい」──不登校のお子さんからそんな言葉が出たとき、胸がぎゅっと締めつけられた方も多いのではないでしょうか。働かなければ暮らしが回らない。でも、子どもの気持ちも置き去りにしたくない。その間で揺れるのは、とても自然なことです。

この記事では、「さみしい」「仕事ばっかり」と言われたときの受け止め方と、仕事を続けながらできる小さな関わり方を、一緒に考えていきます。正解を示すものではなく、ご家庭に合う形を探す材料としてお読みください。

「仕事ばっかり」の言葉の奥にあるもの

この言葉は、親を責めているように聞こえても、実際には別の気持ちが隠れていることが少なくありません。

  • さみしさ:日中ひとりで過ごす時間が長く、誰とも話せない
  • 不安:学校に行けない自分がこの先どうなるのか分からない
  • 「自分のせいで親が大変かも」という罪悪感:言葉にできず、裏返しの表現になる
  • つながりたい気持ち:もっと気にかけてほしい、見ていてほしい

「責められた」と受け取ると、つい言い訳や反論が出てしまいます。まずは「そう感じていたんだね」と、気持ちの存在だけを受け取るところから始めてみてはいかがでしょうか。

言われた直後の、返し方のヒント

  • 説明より先に受け止める:「さみしい思いをさせてたんだね。話してくれてありがとう」
  • 仕事を理由に打ち切らない:忙しい朝なら「夜に続きを聞かせてね」と、時間を約束する
  • 謝りすぎない:「ごめんね」ばかりだと、子どもが「言ってはいけなかった」と感じることもある
  • 仕事の意味を短く伝える:「家族で暮らしていくために働いているよ。でも、あなたのことは大事に思ってる」

うまく返せなかった日があっても大丈夫です。後から「あのとき言われたこと、ずっと考えてたよ」と伝え直すだけでも、気持ちは届きます。

仕事を減らさなくてもできる、「つながり」の工夫

時間を増やせなくても、「見てもらえている」という実感は小さな工夫で育てられます。

  • 昼休みに一言メッセージを送る(返事は求めない)
  • 帰宅後の10分だけ、スマホを置いて話を聞く時間をつくる
  • 朝出る前に「今日は○時ごろ帰るね」と予定を共有する
  • メモや付箋で、短い言葉を残していく
  • 休みの日に、ごく短くても一緒に過ごす時間をひとつ決める

日中の過ごし方については、平日の一日の組み立て方を書いた記事や、見守りのITとの付き合い方を書いた記事も参考にしてください。

避けたい対応・よくある誤解

  • 「だれのために働いていると思ってるの」と返す:罪悪感を強め、本音を話しにくくなることがあります
  • 「さみしい」を甘えと決めつける:気持ちを出せたこと自体が大切な一歩です
  • 埋め合わせに物やゲームを与え続ける:気持ちの代わりにはなりにくいことがあります
  • 仕事を辞めるしかないと思い詰める:収入や親の心身も家庭の土台です。両立の形は一つではありません

ひとりで抱えず、頼れる先も

  • 在籍校の担任の先生、養護教諭、スクールカウンセラー
  • お住まいの市町の教育委員会・教育相談窓口(富士見市では当NPOが委託を受けた教育相談窓口があります)
  • 親の会や、地域の子育て支援・相談機関
  • 日中の居場所となる教育支援センターやフリースクールなど

制度や窓口の運用は変わることがあります。2026年(令和8年度)時点の最新情報は、各自治体・各機関の公式案内でご確認ください。

編集部からのメッセージ

「仕事ばっかり」と言われて傷つくのは、それだけお子さんのことを大切に思っているからです。働くことも、寄り添うことも、どちらも家族のための行動です。完璧に両方を満たそうとしなくて大丈夫。今日できる小さなひとことから、一緒に探していきましょう。

富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東上線沿線で、「誰かに話を聞いてほしい」と感じたときも、気軽にお声がけください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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