不登校の子のお留守番、年上のきょうだいに任せてもいい?――「頼れる相手」を増やすために親ができること
「今日も仕事に行かなきゃいけないけど、下の子を一人にはできない。でも、上の子に任せるのも申し訳ない気がする」――不登校のお子さんがいるご家庭で、共働きやひとり親の方から特によく聞くお悩みです。年の近いきょうだいがいると「見ててもらえば安心」と思う一方で、「きょうだいに負担をかけすぎていないか」という罪悪感も同時に生まれます。埼玉県富士見市やふじみ野市、志木市、川越市など東武東上線沿線にお住まいの方からも、この「きょうだいに頼っていいのか」という相談は少なくありません。今日は、その線引きを一緒に考えていきます。
押さえておきたいポイント
きょうだいに留守番や見守りを頼むかどうかを考えるとき、次のような観点を整理しておくと判断がしやすくなります。
- 年齢差と発達段階――上の子が小学校高学年〜中学生であっても、「保護者代わり」を任せられる年齢とは限りません。年齢よりも、その子自身が責任を負う準備ができているかを見ます。
- 「見守り」と「保護」は別物――一緒に過ごす、声をかけ合うのは自然なことですが、「何かあったときに対応する」責任まで背負わせるのは別問題です。
- 上の子自身の気持ち――「頼られて嬉しい」と感じる子もいれば、「自分の時間や勉強が削られる」と負担に感じる子もいます。本人に聞かずに決めないことが大切です。
- 緊急時の連絡手段――何かあったときに、きょうだいだけで対応させず、必ず大人に連絡が取れる仕組みを用意しておきます。
- 「ずっと」ではなく「今だけ」と伝える――役割が固定化すると、上の子が知らず知らずのうちに「ヤングケアラー」に近い状態になってしまうことがあります。
特に最後の点は見落とされがちです。文部科学省や厚生労働省でも近年、きょうだいの世話や家庭内の役割を過度に背負う子ども(いわゆるヤングケアラー)への支援の必要性が指摘されています。「うちは大丈夫」と思っていても、負担が積み重なっていないか、時々立ち止まって確認したいところです。
今日からできる具体的なアクション
「全部きょうだいに任せる」か「絶対に一人にしない」かの二択ではなく、間を取れる工夫はいくつもあります。
- 役割を小さく区切る――「見守り」ではなく「お昼だけ一緒に食べる」「16時に一度声をかける」など、時間と内容を限定して頼む。
- 上の子にも「逃げ道」を用意する――「無理だと思ったら連絡していいよ」と伝え、断ってもいい選択肢を常に残しておく。
- 連絡ルールを決める――何かあれば親のスマホ、それでもつながらなければ祖父母や近所の頼れる人へ、という連絡の順番をあらかじめ紙に書いて貼っておく。
- 下の子にも「一人じゃない」と実感させる――きょうだいがいなくても大丈夫な時間を少しずつ作り、依存が一方向に偏らないようにする。
- 第三の見守り手段を組み合わせる――きょうだいだけに頼らず、学習の様子をやさしく見守るアプリや、地域の一時預かりサービスなど、人以外の選択肢も組み合わせて負担を分散させる。
やってしまいがちな誤解・避けたいこと
善意からであっても、次のような関わり方は上の子・下の子双方の負担になりやすいので気をつけたいところです。
- 「お兄ちゃん/お姉ちゃんだから」を理由にしない――年齢や立場だけを理由に責任を負わせると、本人の気持ちが置き去りになります。
- 感謝を言葉にしないまま当たり前にする――続けているうちに「やって当然」という空気になっていないか、時々振り返りましょう。
- 上の子の学校生活や友人関係を犠牲にする――部活や友達との時間を削ってまで留守番を頼んでいないか、確認が必要です。
- 下の子に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の言うことを聞きなさい」と強制する――きょうだい関係が「監視する側・される側」になってしまうと、双方にストレスが残ります。
頼れる窓口・選択肢
きょうだいだけに負担を集中させないために、外部の力を借りるという選択肢も忘れずに持っておきましょう。
- お住まいの市区町村の教育相談窓口――不登校の子の日中の過ごし方について、家庭の状況に合わせた相談ができます。富士見市在住の方は、市の教育相談窓口を通じて具体的な選択肢を聞くこともできます。
- ファミリー・サポート・センター――地域の会員同士で子どもの預かりを行う仕組みで、短時間の見守りを頼める場合があります。
- 放課後等デイサービス・学童保育――対象年齢や利用条件は自治体・施設によって異なるため、まずは問い合わせて確認するのがおすすめです。
- スクールソーシャルワーカー――学校や教育委員会に配置されていることが多く、家庭内の役割分担についても相談に乗ってもらえることがあります。
編集部からのメッセージ
きょうだいが助け合う姿は、決して悪いことではありません。ただ、その関係が「頼りっぱなし」にならないよう、大人が意識して支えることが必要です。「上の子に任せて大丈夫だろうか」と迷うこと自体が、すでにお子さん一人ひとりを大切に見ている証拠だと思います。一人で抱え込まず、家庭の外にも「頼れる相手」を少しずつ増やしていってください。
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