不登校の子の自己肯定感が下がっているとき――仕事で忙しい毎日でも、親にできる小さな関わり方
「どうせ僕(私)なんてダメなんだ」「学校に行けない自分は価値がない」――不登校の子がふとこぼす言葉に、胸が締めつけられた経験はありませんか。しかも平日は仕事があって、ゆっくり話を聞く時間が取れない。夜、疲れて帰ってきてから何と声をかければいいのか分からない。そんなふうに悩む保護者の方は少なくありません。この記事では、不登校の子の自己肯定感について、仕事と両立しながらでもできることを一緒に考えてみます。
不登校の子の自己肯定感が下がりやすい理由
不登校のとき、子どもは「行けない自分」を誰よりも責めていることがある、といわれています。周りが登校している時間に家にいること、勉強の遅れが気になること、友だちとの距離ができることなど、小さな「できない」が積み重なりやすい状況です。親が責めていなくても、本人の中では自己否定が進んでいる場合があります。
また、保護者が仕事で不在の日中は、ひとりで過ごす時間が長くなりがちです。その間に考え込んでしまい、気持ちが沈むことも。これは家庭の責任というより、置かれた状況が自己肯定感を下げやすいのだと捉えると、少し楽になるかもしれません。
押さえておきたいポイント
- 自己肯定感は「できたこと」だけでなく「そのままの存在」への安心から育つ――成果を褒めるより、いてくれて嬉しいという気持ちが土台になりやすい
- 元気に見えても、内面は不安定なことがある――ゲームや動画を楽しんでいる姿と、心の状態は必ずしも一致しない
- 励ましが「プレッシャー」に聞こえる時期がある――「がんばれ」「大丈夫だよ」がかえって重く感じられることも
- 短い関わりでも、毎日続くと安心感になりやすい――長い時間より、途切れない関わりが支えになる場合がある
今日からできる、仕事の合間・帰宅後の関わり方
- 「おはよう」「おかえり」「ありがとう」を変わらず伝える――学校に行った・行かないに関係なく続ける挨拶が、居場所の安心につながります
- お手伝いを頼んでみる――洗濯物をたたむ、お皿を出すなど小さなことで構いません。「助かった、ありがとう」が「自分も役に立てる」という感覚になりやすいといわれています
- 仕事中に短いメッセージを残す――冷蔵庫のメモや、連絡手段があるなら一言だけでも。「見てくれている」という感覚が支えになります
- 好きなことの話を聞く――ゲームや絵、動画の話を、評価せず「へえ、どんなところが面白いの?」と聞いてみる
- 子どもの「できた」を一緒に見つける――起きられた、ご飯を食べた、10分だけ勉強した。ハードルを低く設定して、気づいたことを言葉にする
- 夜の5分だけ「今日どうだった?」を聞く――答えがなくても、聞いてもらえる時間があること自体が意味を持ちます
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「自信をつけさせなきゃ」と焦って、無理に何かをやらせる
- 他のお子さんやきょうだいと比べる発言をする(悪気がなくても本人は敏感に受け取ることがあります)
- 「どうして自信がないの?」と理由を問い詰める
- 「そんなことないよ」と気持ちを即座に否定してしまう――まずは「そう思うんだね」と受け止めるほうが安心につながりやすい
- 自己肯定感が低い=親の育て方が悪い、と自分を責める。これは違います
頼れる窓口・選択肢
お子さんの落ち込みが強い、眠れない・食べられない日が続く、「消えたい」といった言葉が出るなど、心配なサインがあるときは、一人で抱えずに専門家につながることが大切です。学校のスクールカウンセラー、お住まいの自治体の教育相談窓口、小児科や児童精神科などの医療機関が相談先になります。教育援護会も富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市などの近隣にお住まいの方からのご相談もお待ちしています。「こんなことで相談していいのかな」というレベルでも大丈夫です。
また、日中ひとりで過ごす時間が長いことが気がかりな場合は、離れていても様子を見守れる仕組みを取り入れるのも一つの方法です。「見守られている」という安心感が、お子さんの落ち着きにつながることもあります。
編集部からのメッセージ
自己肯定感は、ある日突然上がるものではなく、日々の小さなやり取りの中で、少しずつ土台ができていくものだといわれています。仕事と子育ての両立で余裕がない日があっても、それは責められることではありません。完璧なケアを目指さなくても、「あなたがいてくれてよかった」という気持ちが少しでも伝われば、それで十分な日もあります。保護者の方ご自身の心と体も、どうか大切にしてください。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。
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