学級閉鎖、ある日突然に――秋冬に向けて家庭でできる備えと、地域で頼れる先
朝晩の空気が冷え込み始めると、そろそろ気になってくるのが感染症のシーズンです。「今日、学級閉鎖になったので明日から3日間お休みです」――学校からのそんな連絡は、いつも突然やってきます。共働き家庭にとっては仕事の調整、預け先の確保など、頭を抱える出来事の一つではないでしょうか。今回は、学級閉鎖・学年閉鎖の仕組みと、秋冬に向けて家庭でできる備えについて考えてみます。
学級閉鎖はどう決まるのか
学級閉鎖・学年閉鎖・臨時休業は、学校保健安全法に基づき、感染症の流行状況を踏まえて学校長が判断する仕組みです。欠席者の割合などが一つの目安になることはありますが、具体的な基準は自治体や学校によって異なり、一律の数値が公表されているとは限りません。また、決定から実施までの時間が短いことも多く、前日の夕方や当日の朝になって連絡が来るケースも珍しくありません。「急に決まるもの」という前提を家庭側が持っておくこと自体が、備えの第一歩になります。
家庭でできる備え
実際に学級閉鎖が起きてから慌てないために、平時からできる備えがいくつかあります。
- 職場に「子どもの急な休み」が発生し得ることをあらかじめ共有し、テレワークや有給取得の相談ラインを作っておく
- 学童保育、ファミリー・サポート・センター、病児保育施設など、複数の預け先の連絡先や利用条件を事前に調べておく(実際に使うかは別として、選択肢を知っているだけで気持ちに余裕が生まれます)
- きょうだいがいる家庭では、上の子に留守番を頼める年齢・条件かどうかを話し合っておく
- 数日分の食料品・常備薬・体温計・解熱剤の在庫を秋のうちに見直しておく
- 学校からの連絡手段(一斉配信メール・連絡アプリなど)の設定や通知が正しく届くか確認しておく
ありがちな誤解
学級閉鎖について、いくつか誤解されがちな点があります。まず「学級閉鎖になったら学童保育も自動的に休みになる」というのは必ずしも正しくありません。学童保育の対応は学校とは別に判断されることが多く、自治体や施設によって扱いが異なるため、事前に運営元へ確認しておく必要があります。また「感染した子どもがいる家庭に責任がある」という受け止め方も避けたいものです。感染症の流行は誰の家庭にも起こり得ることであり、必要以上に自分を責めたり、他の家庭を責めたりする空気は、地域全体にとって望ましくありません。
頼れる窓口・つながり方
富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など近隣の市町にも、学童保育やファミリー・サポート・センター、病児保育施設、地域子育て支援センターといった窓口が設けられています。「うちの地域にはどんな選択肢があるのか」を一度調べておくだけでも、いざというときの安心感が変わってきます。私たち教育援護会も、富士見市から委託を受けた教育相談窓口として、子育てや家庭の困りごとに関するご相談をお受けしています。特定の預け先を保証するものではありませんが、情報の整理や相談先探しのお手伝いはできますので、お気軽にお声がけください。
編集部からのメッセージ
学級閉鎖は防ぎようのない出来事ですが、「起こり得るもの」として心づもりをしておくことで、当日の慌ただしさはずいぶん違ってきます。完璧な備えを目指す必要はありません。まずは自分の家庭にとって現実的にできそうなことを一つ、この秋のうちに確認してみてはいかがでしょうか。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
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