発達特性(ADHD・ASDなど)があるかもしれない子と不登校――仕事と両立しながら特性を理解するには
忘れ物や着替えに時間がかかる、教室でじっと座っているのがつらそう、予定の変更にひどく動揺する――そんな子どもの様子を見て、「うちの子はADHDやASDのような発達特性があるのかもしれない」と感じたことはないでしょうか。学校という「決まった時間に、決まった場所で、集団のペースに合わせる」場は、こうした特性を持つ子にとって思った以上にエネルギーを使う環境だといわれています。仕事を続けながら、その特性にどう向き合っていけばいいのか、一緒に考えてみましょう。
発達特性と不登校はどうつながるのか
ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)といった発達特性は、生まれ持った脳の特性のひとつであり、育て方が原因で生じるものではないとされています。ただ、こうした特性を持つ子どもにとって、学校のように多くの刺激やルールが同時に存在する場は、周りの子以上に負荷がかかりやすい環境だといわれています。指示が一度に複数出されると混乱してしまう、予定表通りに動けないと強い不安を感じる、周囲の音や視線が気になって集中できない――こうした積み重ねが「行くとどっと疲れる」「朝になるとお腹が痛くなる」という形で表れ、結果的に登校しぶりや不登校につながることがあります。特性そのものに優劣はなく、あくまで「その子の脳の働き方の個性」として理解しようとする視点が、専門家の間でも広がってきているといわれています。
押さえておきたいポイント
- 診断の有無にかかわらず、困りごとに合わせた工夫はできる――「診断名がつくかどうか」を急いで決めつける必要はない
- 特性の出方は一人ひとり違う――同じADHDやASDという言葉でも、困る場面や強みは子どもによって大きく異なる
- 「わがまま」「甘え」ではないという前提を家族で共有することが、子ども自身の安心感につながりやすい
- 仕事で日中そばにいられなくても、見通しの立てやすい環境づくりは工夫できると考えられている
- 気になる場合は、まず専門機関に相談してみる選択肢がある(自己判断だけで抱え込まない)
今日からできる具体的なアクション
- 「なんでできないの」ではなく、「どこで困っているのか」を具体的に聞いてみる
- 朝の準備や一日の流れを、絵や文字で見える形にして家に貼っておく
- 仕事で日中連絡が取れない時間帯があるなら、事前に「何時に連絡できるか」を子どもに伝えておく
- 担任の先生に、家庭で気づいている困りごとを具体的なエピソードとして伝えてみる
- 富士見市・ふじみ野市・川越市・志木市・三芳町・新座市など近隣にお住まいの場合は、市の教育相談窓口や発達相談の窓口に一度問い合わせてみる
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「そのうち慣れる」「気合が足りない」と、本人の努力不足のように扱ってしまう
- ネットの情報だけで「うちの子は絶対〇〇だ」と自己判断し、専門家への相談を後回しにしてしまう
- 診断名がついた途端に「もう普通の学校生活は無理」と可能性を狭めて考えてしまう
- 他の子どもや、うまくいっている家庭と比べて焦ってしまう
頼れる窓口・選択肢
発達特性が気になる場合、まずはスクールカウンセラーや担任の先生に相談する、市町村の発達相談窓口や児童精神科・小児科に相談するといった選択肢があります。診断がつくかどうかにこだわりすぎず、「今この子が何に困っていて、どう工夫すれば過ごしやすくなるか」という視点で専門家と一緒に考えていくことが助けになるといわれています。教育援護会も富士見市から教育相談窓口の委託を受けている団体として、発達特性に関する悩みを含めたご相談をお受けしています。仕事があって平日の時間が取りにくいご家庭でも、まずは短い相談から始めてみませんか。
編集部からのメッセージ
発達特性という言葉を知ると、かえって「うちの子はこのタイプだからこう対応しないと」と型にはめたくなってしまうこともあるかもしれません。でも実際には、目の前のお子さんがどんな場面で困り、どんな環境なら安心して過ごせるのかを、少しずつ探っていくことのほうが大切なのだと思います。仕事との両立で余裕がない時期もあると思いますが、一人で抱え込まず、専門家や相談窓口の力を借りながら、お子さんのペースを見つけていきましょう。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。
親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」
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