子どもの「やる気スイッチ」の探し方——外から押すより、内側から育てる関わり方
「うちの子、宿題も勉強も全然やる気がなくて……」「何度言っても机に向かわない」。子育て中の保護者から、そんな悩みを聞くことがよくあります。「やる気スイッチ」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますが、実際にはボタンを押すように一瞬でスイッチが入るものではありません。富士見市やふじみ野市、志木市、川越市、三芳町、新座市など東武東上線沿線の家庭でも、子どものやる気をどう引き出すかは共通の悩みではないでしょうか。今回は、子どものやる気について家庭でできることを一緒に考えてみます。
「やる気スイッチ」は外から押せない
やる気には、大きく分けて「外から与えられるやる気」と「自分の内側から湧いてくるやる気」の2種類があるといわれています。ご褒美やお小遣い、テストの点数といった外からの刺激で動くやる気は、即効性はあるものの長続きしにくいことが知られています。一方で、「知りたい」「できるようになりたい」という気持ちから生まれるやる気は、多少時間はかかっても持続しやすいのが特徴です。「やる気スイッチを押してあげよう」と焦って外から働きかけるより、子どもの内側にある興味や好奇心をどう育てるかという視点を持つことが、遠回りに見えて近道になることがあります。
家庭でできる小さな工夫
- 結果よりも「取り組んだ過程」に目を向けて言葉をかける
- 子ども自身に選ばせる場面を増やす(勉強する時間や順番など、小さな範囲でよい)
- 「できた」「わかった」という達成感を、短い時間でも味わえるように工夫する
- 親がやらせようとするより、子どもが「自分で決めた」と感じられる関わり方を意識する
- 失敗しても責めず、「次はどうする?」と一緒に考える姿勢を見せる
いずれも特別なことではありませんが、日々の忙しさの中では意外と難しいものです。完璧を目指す必要はなく、できるところから少しずつ取り入れてみるくらいの気持ちで十分だと思います。
ありがちな誤解――ご褒美とやる気の関係
「ご褒美を用意すればやる気が出るはず」と考える保護者は少なくありません。実際、短期的には効果が出ることもあります。ただし、ご褒美をきっかけに始めた行動は、ご褒美がなくなると同時にやめてしまいやすいという面もあります。ご褒美そのものを否定する必要はありませんが、「ご褒美のためにやる」状態が続くと、本来子どもの中にあったはずの興味や達成感が、ご褒美の陰に隠れてしまうことがあります。ときどきの励ましやちょっとしたご褒美は悪いものではありませんが、それだけに頼らない関わり方を意識してみるとよいかもしれません。
「今はスイッチが入らない時期」も大切に
子どもの興味や関心は、年齢や発達の段階、その日の体調や気分によっても大きく変わります。ある時期にやる気が見えなくても、それが子どもの性格や能力を表しているとは限りません。「今日は乗り気じゃないんだな」と受け止め、無理に机に向かわせようとしすぎないことも、長い目で見れば大切な関わり方の一つです。周りの子と比べて焦る気持ちが出てくることもあるかもしれませんが、やる気が芽生えるタイミングは一人ひとり違うものだと捉えておくと、親自身の気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。
頼れる窓口・つながり方
やる気の問題は、家庭内だけで抱え込むと悩みが深くなりがちです。学校生活そのものへの意欲が長く続けて見られない、勉強以前に登校自体が難しいといった状況がある場合は、担任の先生やスクールカウンセラーに相談するほか、教育援護会でも保護者の方からのご相談をお受けしています。一人で抱え込まず、身近な窓口に声をかけてみてください。
編集部からのメッセージ
子どものやる気は、誰かが外から押して生まれるものではなく、日々の小さな関わりの積み重ねの中でゆっくり育っていくものです。今すぐ結果が出なくても、焦らず子どものペースに寄り添う姿勢を、私たちも応援していきたいと思います。
教育援護会について
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