不登校の子、遠足(校外学習)はどうする?――日帰り行事への参加、仕事をしながら決めるヒント

運動会や修学旅行ほど大きな行事ではないのに、遠足や校外学習の案内プリントを見ると気持ちがざわつく――そんな保護者は多いのではないでしょうか。日帰りだから気軽に思えるかもしれませんが、当日の朝に「行く・行かない」を判断しなければならないことも多く、しかも平日開催のため、仕事の予定を組んでいる保護者にとっては直前の判断が悩ましい行事です。お弁当の準備や持ち物、集合時間など、参加を決めてからの段取りも意外と細かく、「無理させてまで行かせるべきか」「休ませて自宅で過ごさせるべきか」と迷う声もよく聞かれます。

遠足が「小さいのに悩ましい」理由

遠足や校外学習は、運動会や修学旅行のように何週間も前から準備するものではなく、練習期間もほとんどありません。そのため「急に決断を迫られる」という特徴があります。前日まで気持ちが定まらず、当日の朝になって「やっぱり行かない」となることも珍しくありません。また、バスや電車での移動、グループ行動、屋外での長時間活動など、教室にいるとき以上に体力や対人関係の負担がかかる場面が多いのも遠足の特徴です。日帰りだからこそ「軽い行事」と思われがちですが、本人にとっての負担感は必ずしも軽くないという前提で考えたいところです。

押さえておきたいポイント

  • 「全行程参加」でなくてもいいことがあります。集合場所までは行かず現地で合流する、午前だけ・午後だけ参加するなど、学校によっては柔軟な対応が可能な場合もあります
  • 当日の朝まで気持ちが変わってよい行事です。前日に「行く」と言っていても、当日体調や気分が変わることは自然なことと捉えておきましょう
  • お弁当・持ち物の準備は「参加するかも」を前提に進めておくと、直前に本人が「行きたい」と言い出したときにも慌てずに済みます
  • 仕事の休みが取りづらい平日開催が多いため、欠席・遅刻連絡や、当日急に休ませる場合の職場への連絡方法を事前にイメージしておくと安心です
  • 不参加でも「その日ひとりでどう過ごすか」を決めておくことで、クラスのみんなが出かけている間の孤独感を和らげやすくなります

今日からできる具体的なアクション

  • 案内プリントが届いたら、まず本人に「見てみる?」と声をかけ、行程や目的地を一緒に確認してみる
  • 「行く・行かない」を今すぐ決めさせず、「気持ちが変わってもいいよ」と伝えておく
  • 担任に、集合時間より遅れて現地合流できるか、途中で調子が悪くなったときの連絡・お迎え方法はどうなっているかを事前に確認しておく
  • 仕事は「参加する前提」と「休む前提」の両方で調整の見通しを立て、当日朝の連絡でどちらでも動けるようにしておく
  • 不参加の場合の過ごし方(自宅でゆっくりする、フリースクールに行く、祖父母宅で過ごすなど)を事前に決めておく
  • 行けても行けなくても「よく決めたね」と結果より判断のプロセスを労う声かけを意識する

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 「日帰りだから大丈夫でしょ」と、本人の負担感を軽く見てしまう
  • お弁当や持ち物をすでに準備したからと、「もったいないから行きなさい」と参加を後押ししてしまう
  • 前日の「行く」という言葉を当日の朝まで変えられないものとして扱ってしまう
  • 不参加を選んだことについて、後から繰り返し話題にしてしまう

頼れる窓口・選択肢

集合場所への合流方法や当日の見守り体制など、担任だけでは判断しにくい細かな配慮については、学年主任やスクールカウンセラー、教育支援センターの担当者に相談すると調整しやすくなることがあります。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の学校でも、行事参加の形を個別に工夫した例は珍しくありません。「大げさに相談するほどでもないかな」と思うくらいの内容でも、遠慮せず声をかけてみてください。

編集部からのメッセージ

遠足のような小さな行事ほど、「これくらいで悩むなんて」と自分を責めてしまう保護者は少なくありません。ですが、行事の大小にかかわらず、本人が「行く」を選ぶにも「休む」を選ぶにも、そのつど勇気や葛藤が伴います。仕事の予定を組みながらの判断は簡単ではありませんが、正解を急がず、その時々の本人の気持ちに合わせて決めていければ十分です。

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