子どもが「失敗」を怖がるとき――挑戦をためらう気持ちに寄り添う、家庭での関わり方

「間違えるのが嫌で、手を挙げられない」「うまくできないと分かると、やる前から投げ出してしまう」――お子さんのそんな姿に、どう声をかけたらよいか迷ったことはありませんか。失敗を怖がる様子は、真面目さや「ちゃんとやりたい」という気持ちの裏返しであることも少なくありません。今回は、失敗を怖がる子どもに家庭でできる関わり方を、一緒に考えていきます。

失敗を怖がる背景にあるもの

失敗を避けたがる理由は、子どもによってさまざまです。よくある背景として、次のようなものが考えられます。

  • 「間違えたら恥ずかしい」「笑われたくない」という周囲の目への不安
  • 「できて当たり前」「いい子でいなければ」という思いが強く、完璧を目指してしまう
  • 過去にうまくいかなかった経験や、強く叱られた記憶が残っている
  • もともと慎重な気質で、見通しが立たないことに不安を感じやすい

どれか一つに決めつけず、「この子はどんなときに、どんな気持ちになるのかな」と様子を眺めることが出発点になります。

家庭でできる関わり方

失敗への怖さは、「怖がらなくていい」と言われるだけでは和らぎにくいものです。日常の中で、次のような小さな工夫を重ねてみてはいかがでしょうか。

  • 結果より過程に目を向ける:「100点だったね」よりも「最後まで粘って考えていたね」と、取り組んだ姿を言葉にします。
  • 親自身の失敗を話す:料理を焦がした、道を間違えたなど、大人も失敗することや、その後どうしたかを気軽に伝えます。
  • 失敗したあとの気持ちを受け止める:すぐに原因を分析したり励ましたりせず、まず「悔しかったね」「がっかりしたね」と共感します。
  • 小さな挑戦から始める:結果が軽く済む場面(おやつ作りの手伝い、新しい遊びなど)で「やってみたらどうなるか」を試す経験を重ねます。

具体例:宿題や習い事の場面で

たとえば、漢字の書き取りで一文字でも間違えると消しゴムで何度も消し、なかなか先に進めない子がいます。このようなとき「そんなに消さなくていいよ」と急かすより、「丁寧に直そうとしているんだね。間違えたところは、次の勉強のヒントになるよ」と伝えると、間違いを「悪いもの」から「手がかり」へと捉え直すきっかけになるかもしれません。習い事の発表会や運動会の前で緊張が強いときも、「うまくやること」ではなく「やってみたいと思ったところを楽しむこと」に焦点を移す声かけが助けになる場合があります。

ありがちな誤解

「失敗させないように先回りして手を貸せば、安心して育つ」と考えがちですが、先回りが続くと、挑戦する機会そのものが減ってしまうことがあります。一方で「失敗も経験だから、放っておけばいい」と突き放すのも、子どもにとっては支えがないと感じる原因になりかねません。大切なのは、手を出しすぎず、離れすぎず、「失敗しても大丈夫、そばにいるよ」という安心感を持てる距離感です。また、「怖がり=性格の問題」と決めつけず、成長とともに変わっていく面があることも心に留めておきたいところです。

頼れる窓口・つながり方

失敗への不安が強く、登校をしぶる、体調不良が続く、以前は楽しめていたことに関心を示さなくなったなど、日常生活に影響が出ている場合は、ひとりで抱え込まないことが大切です。学校の担任の先生やスクールカウンセラー、お住まいの市の教育相談窓口に相談する方法があります。東武東上線沿線の富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市・川越市・三芳町などにお住まいの方も、各市町の窓口や学校を通じて相談先を探すことができます。教育援護会でも、富士見市から委託を受けた教育相談窓口として、保護者の方のお話を伺っています。

編集部からのメッセージ

失敗を怖がる気持ちは、「うまくやりたい」「期待に応えたい」という前向きな思いと表裏一体です。すぐに変えようと焦らず、「失敗しても、あなたの価値は変わらない」というメッセージを、日々の小さなやりとりの中で伝え続けていくことが、挑戦する力の土台になっていくのではないでしょうか。保護者のみなさまも、うまくいかない日があって当然です。無理のない範囲で、できることから試してみてください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

子育てのご相談、ボランティア参加・寄付支援のご質問は、お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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