働きながら高卒認定試験を目指す社会人へ――仕事と学びを両立させる時間の使い方

高校を卒業せずに就職した方や、中退したあとそのまま働き続けている方の中には、社会人になってから「もう一度学び直したい」という気持ちが芽生える方が少なくありません。ただ、日々の仕事をこなしながら勉強時間を確保することへの不安や、「今さら学び直すなんて」と周囲に言い出しにくい気持ちを抱え、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。今回は、働きながら高卒認定試験(高認)を目指すときに、仕事と学びをどう両立させていけばよいかを整理します。

押さえておきたいポイント

高卒認定試験は、学校に在籍しながらでも、退職して集中しなければ合格できないものでもありません。年に複数回の試験機会が設けられており、一度にすべての科目に合格する必要もないため、仕事を続けながら少しずつ科目を積み上げていくという進め方が可能です。大切なのは「まとまった時間」を無理に作ろうとするのではなく、日々の生活の中にある細切れの時間をどう学習に充てるかという視点を持つことです。通勤時間、休憩時間、就業後や休日のわずかな時間でも、積み重ねれば十分な学習量になります。

具体的なステップ・選択肢の整理

まずは自分の一週間の生活リズムを書き出し、勉強に充てられそうな時間帯を具体的に洗い出すところから始めるとよいでしょう。そのうえで、次のような進め方を検討してみてください。

  • 受験する科目を一度に増やしすぎず、得意科目や興味のある科目から着手する
  • 独学が難しいと感じる科目は、通信講座やオンライン教材など、時間や場所を選ばない学習方法を取り入れる
  • 休日にまとまった学習時間を確保し、平日は短時間の復習に絞るなど、メリハリのある学習リズムを作る
  • 職場の休暇制度(有給休暇など)を試験当日の受験に活用できないか、早めに確認しておく

富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺にお住まいの方であれば、通勤・通学の合間に立ち寄れる図書館や公共施設の学習スペースを活用するのも一つの方法です。無理に生活全体を変えようとせず、今の暮らしの中に学習を組み込んでいく発想が続けやすさにつながります。

よくある不安・誤解

「仕事をしながらでは合格できないのでは」と考えてしまう方もいますが、実際には働きながら高卒認定試験に合格している社会人は数多くいます。また、「今の仕事を辞めて集中しないと無理だろう」という思い込みも根強くありますが、退職を前提にする必要はありません。学習のペースは人それぞれで構わず、他人と比べて焦る必要もないでしょう。もう一つ誤解されやすいのが、「年齢が上がってからでは今さら遅い」という考え方です。高卒認定試験の受験に年齢の上限はなく、何歳からでも挑戦できる制度であることを知っておくと、気持ちの負担が軽くなるはずです。

頼れる窓口・サポート

働きながらの学び直しは、一人で計画を立てて抱え込むより、周囲に相談しながら進めたほうがうまくいくことがあります。職場の理解が得やすい場合は、試験日程だけでも上司や人事に共有しておくと、休暇の調整がしやすくなるでしょう。また、学習方法や進路の相談は、通信講座の窓口だけでなく、地域の教育相談窓口やNPOでも受け付けています。教育援護会でも、社会人の学び直しに関するご相談をお受けしています。

編集部からのメッセージ

働きながらの学び直しは、決して珍しいことでも無謀なことでもありません。今の生活を大きく変えなくても、少しずつ積み重ねていく方法はあります。焦らず、自分の生活リズムに合ったペースで、一歩を踏み出してみてください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

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