「ずっとスマホ・ゲームばかり」――不登校の子と、仕事で見ていられない時間をどう考える
学校に行かない代わりに、一日中スマホやゲームに向かっている――そんな我が子の様子に、複雑な気持ちを抱く保護者は多いものです。「せめて何か勉強してほしい」「このまま昼夜逆転や依存になったらどうしよう」という不安に加えて、仕事に出ている間はその様子を見ていられないもどかしさも重なります。誰かに強く咎められたくてこの記事を読んでいるわけではない、というお気持ちも、まずはそのまま受け止めたいと思います。
なぜ「スマホ・ゲームばかり」が気になってしまうのか
不登校になったばかりの時期は、子ども自身も強い緊張や疲労を抱えていることが少なくありません。スマホやゲームは、その子にとって数少ない「安心して没頭できる時間」であることも多く、一律に悪者にはできない面があります。とはいえ保護者としては、勉強の遅れや生活リズムの乱れ、依存的な使い方への心配は当然のことです。特に共働き・単身での子育てなど、日中に家を空けている家庭では、「見ていない間に何をしているのか分からない」という漠然とした不安が、実際の使用時間以上に気持ちを重くしていることもあります。
押さえておきたいポイント
- 「時間の長さ」だけで判断しない。同じ長時間でも、友だちとつながっている場合と、一人で気持ちを紛らわせている場合とでは、意味合いが大きく異なります
- いきなり制限から入ると関係がこじれやすいため、まずは何を見て・誰と関わっているかを知ることを優先したいところです
- 昼夜逆転や食事を抜いてまでの没頭は、体調面のサインである可能性があります。使用時間そのものより、生活の土台が崩れていないかを見ておきましょう
- 「仕事中は何もできない」と諦める必要はなく、ルールや見守りの仕組みは事前に一緒に決めておくことで、離れていてもある程度機能します
- 子ども自身も「使いすぎている自覚」を持っていることが多く、そこに寄り添えるかどうかで話し合いの空気が変わります
今日からできる具体的なアクション
- 「何をしているの」ではなく「今、何が楽しい?」と聞いてみて、使い方そのものに興味を向ける
- 使用時間を責めるのではなく、「起きる時間」「ご飯を食べる時間」など生活の土台になる部分だけ、本人と一緒に最低限のルールを決める
- 仕事に出る前に、その日やってほしいこと(軽い学習や家事の一部など)を1つだけ、無理のない範囲で伝えておく
- 帰宅後は「今日は何してた?」と詰問調にならないよう、こちらから今日あったことを先に話してから聞く
- 依存的な使い方が心配な場合は、フィルタリングや利用時間の可視化機能付きの見守りサービスを、子どもにも説明した上で導入を検討する
- 週に一度、使い方について振り返る時間を設け、ルールを固定せず本人の状態に合わせて見直す
やってはいけないこと・よくある誤解
- 無断でスマホを取り上げたり、突然利用時間を大幅に減らしたりして、関係の悪化や情報の遮断(唯一のつながりを断つこと)を招いてしまう
- 「学校に行けないくせにゲームはできるんだ」という言葉を、たとえ本音でも本人にぶつけてしまう
- ゲーム=サボりと決めつけ、その中で育っている友人関係や達成感を軽視してしまう
- 見守りの仕組みを「監視」として本人に隠れて導入し、後から発覚して信頼関係を損なってしまう
頼れる窓口・選択肢
スマホやゲームとの付き合い方は、家庭だけで抱え込まず、担任やスクールカウンセラー、教育支援センターにも一度相談してみる価値があります。依存的な使い方が長期化し、昼夜逆転や食事の乱れが強い場合は、かかりつけ医や思春期外来など医療面の相談も選択肢になります。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線でも、こうした相談に応じている窓口は複数あります。「これくらいで相談していいのか」と迷うレベルでも、早めに言葉にしてみることをおすすめします。
編集部からのメッセージ
スマホやゲームの時間は、その子が今の状態を乗り切るための場所になっていることも少なくありません。取り上げることよりも、生活の土台を守りながら少しずつ関わりを取り戻していくことのほうが、長い目で見て意味を持つように思います。仕事で見ていられない時間があっても、それは保護者としての姿勢の問題ではありません。無理のない形で、少しずつ整えていきましょう。
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