学校に通うきょうだいがいる家庭で、不登校の子とどう向き合う?――仕事と両立しながら公平さを保つには

上の子は毎朝ふつうに登校していくのに、下の子は布団から出られない。あるいはその逆――。きょうだいのうち一人だけが不登校になると、「もう片方の子にどう接すればいいんだろう」と悩む保護者は少なくありません。仕事に出る時間は限られているのに、片方には気を配り、片方にも我慢をさせすぎないように……そんな綱渡りのような毎日を送っているご家庭に向けて、一緒に考えてみたいと思います。

なぜ「きょうだいのバランス」が難しくなるのか

不登校の子には、当然ながら心身のケアや学校・相談機関とのやり取りなど、手がかかる場面が増えます。一方で、ふつうに登校している子は「いい子でいなきゃ」「自分まで困らせちゃいけない」と、本音を飲み込みやすいともいわれています。親としては「不公平にしたくない」という気持ちがあっても、仕事から帰ってからの限られた時間の中では、どうしても目の前で困っている子の対応に時間を割かざるを得ません。その結果、登校している子が「自分は後回しにされている」と感じたり、逆に不登校の子が「きょうだいと比べられている」と敏感になったりすることがあります。どちらが悪いという話ではなく、家庭のエネルギーの配分が一時的に偏りやすい状況だと捉えると、少し肩の力が抜けるかもしれません。

押さえておきたいポイント

  • 「平等」より「それぞれに必要なもの」を意識する――同じ時間・同じ対応を用意することが公平とは限らない
  • 登校している子にも、個別に話せる時間を短くてもいいので確保することが安心感につながりやすい
  • 不登校の子の話を、登校している子の前で詳しくしすぎない配慮も必要な場面がある
  • 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」「弟(妹)なんだから」という役割を押しつけすぎない
  • 仕事で不在の時間、きょうだい同士の関わり方も気にかけておく――片方が片方の世話役になりすぎていないか

今日からできる具体的なアクション

  • 登校している子と、5分でもいいので「今日どうだった?」と二人だけで話す時間を作ってみる
  • 不登校の子の対応について、きょうだいに説明する言葉をあらかじめ用意しておく(「今は体と心を休めている時期なんだよ」など)
  • 休日など、仕事が休みの日にきょうだいそれぞれと個別に過ごす時間を意識的に組み込む
  • きょうだいゲンカが増えているようなら、内容よりも「お互いに我慢がたまっていないか」に目を向けてみる
  • 富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市など近隣にお住まいの場合、教育相談窓口できょうだいへの関わり方について相談してみるのもひとつの方法

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 登校している子に「あなたは大丈夫だから」と一方的に決めつけ、話を聞く機会を減らしてしまう
  • 不登校の子の前で、きょうだいと比べるような発言をしてしまう(「お兄ちゃんは行けてるのに」など)
  • 登校している子に、不登校のきょうだいの世話や仲介役を過度に任せてしまう
  • 「平等にしなければ」と気負いすぎて、かえって両方の子にぎこちない対応になってしまう

頼れる窓口・選択肢

きょうだいへの接し方に迷ったときは、担任の先生やスクールカウンセラーに、不登校の子だけでなく「もう一人の子の様子」も含めて相談してみるという方法があります。学校側も、登校しているきょうだいの心の状態まで気づいていないことがあるため、家庭からの情報共有が助けになる場合もあるといわれています。教育援護会も富士見市から教育相談窓口の委託を受けている団体として、こうしたきょうだい関係の悩みを含めたご相談をお受けしています。仕事で余裕がないときこそ、一人で抱え込まずに聞いてみませんか。

編集部からのメッセージ

きょうだいそれぞれに事情があり、それぞれのペースがあります。「平等に」と頑張りすぎるより、「今日はこの子、明日はあの子」というくらいの緩やかな配分でも、案外子どもたちは受け止めてくれるものです。仕事と両立しながらの毎日は本当に余裕がないと思いますが、完璧な公平さを目指さなくても大丈夫。まずは今、目の前で我慢をしているかもしれない子がいないか、少しだけ意識を向けてみることから始めてみてください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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