不登校が長引いて「もう疲れた」と感じたら――仕事と両立してきた保護者へ
2学期に入ってしばらく経ち、最初の頃は「まだ頑張れる」「なんとかやれている」と思っていたのに、ふと気づくとどっと疲れが出てくる時期があります。仕事を続けながら、不登校のお子さまの生活を支え、学校とのやり取りをこなし、家では見守り、それでも先の見通しは立たない――そんな毎日が積み重なると、体力よりも先に気持ちが摩耗してくることがあります。「自分がしっかりしなきゃ」と思うほど、その疲れに気づきにくくなるのも、この状態の厄介なところです。
なぜこの時期に疲れが出やすいのか
不登校が始まった直後は、多くの保護者が「なんとかしなきゃ」という緊張感の中で動きます。学校への連絡、相談先探し、仕事の調整など、やることが次々にあるうちは、ある意味で気が張っていて乗り切れてしまうものです。ところが2学期の半ばあたり、状況が大きく変わらないまま日々が続くと、その緊張の糸がふっと緩み、それまで抑えていた疲れが表に出てきます。仕事との両立で休む間もなく動いてきた保護者ほど、この「中だるみ」の時期に心身の疲労を強く感じやすいと言われています。
押さえておきたいポイント
- 「疲れた」と感じるのは、頑張りが足りないからではなく、頑張り続けてきた結果です
- 些細なことでイライラしやすくなったり、逆に何も感じなくなったりするのは、疲労のサインであることがあります
- 仕事中に子どものことが頭から離れず、集中力が落ちていると感じることも珍しくありません
- 「自分が休んだら子どもがもっと不安になるのでは」という思い込みが、休息を取りづらくしていることがあります
- 保護者自身の心身の状態は、子どもへの接し方にも影響します。無理を続けることが必ずしも良い結果につながるとは限りません
今日からできる具体的なアクション
- 一日のうち10分でもいいので、子どものことを考えない時間を意識的に作ってみる
- 「今日はここまでできればOK」というくらいに、自分への基準を少し下げてみる
- 仕事の休憩時間に外の空気を吸う、コーヒーを一杯ゆっくり飲むなど、小さな切り替えの習慣を持つ
- パートナーや家族と、負担が一人に偏っていないかを一度話し合ってみる
- 誰かに「疲れた」とただ言葉にして聞いてもらうだけでも、気持ちの整理につながることがあります
やってはいけないこと・よくある誤解
- 「親が弱音を吐いてはいけない」と、疲れを一人で抱え込んでしまう
- 休むことに罪悪感を持ち、常に子どものそばにいようとして自分を追い詰めてしまう
- 疲れているときほど「もっとやらなきゃ」と対応を増やそうとしてしまう
- 自分の疲れに気づかないまま、些細なことで子どもに強く当たってしまい、後で自分を責める
- 「他の家庭はもっとうまくやっているはず」と、見えない部分まで比べて落ち込んでしまう
頼れる窓口・選択肢
保護者自身の疲れやしんどさは、子どもの相談窓口とは別に、保護者向けの相談先に話してみることもできます。スクールカウンセラーや教育支援センターでは、子どもの状況だけでなく、保護者の気持ちについて話を聞いてもらうことも可能です。富士見市をはじめ、ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市・川越市など東武東上線沿線の自治体でも、保護者向けの相談窓口や、同じ立場の保護者同士が話せる場を設けているところがあります。一人で抱え込まず、まずは話を聞いてもらうところから始めてみるのも一つの方法です。
編集部からのメッセージ
「疲れた」と感じることは、決して弱さの表れではありません。むしろ、それだけ真剣に向き合ってきた証でもあります。完璧に対応し続けようとしなくても大丈夫です。少し力を抜く時間を自分に許してあげることも、長く続く不登校との付き合い方の中で、大切な一歩になります。
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