不登校の自宅学習、オンライン教材や学習アプリをどう選ぶ?仕事中でも安心して任せられる工夫

学校に行けない日が続く中で、「勉強の遅れだけは何とかしてあげたい」と思う一方、平日の仕事中は隣について教えてあげることができず、オンライン教材や学習アプリに任せきりになってしまうことに、どこか後ろめたさを感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。画面に向かっているだけで本当に身についているのか、気づけばゲームや動画ばかりになっていないか――気になりながらも、仕事を途中で切り上げるわけにはいかない。そんな葛藤を、私たちも相談の中でよく耳にします。

「オンラインに任せる」ことへの後ろめたさは、手放していい

まず知っておいていただきたいのは、家庭にいながらICT等を活用して学習することは、決して「サボり」でも「甘え」でもないということです。文部科学省は以前から、一定の条件を満たせば自宅でのIT等を活用した学習活動を学校が「出席」として扱えるとする方針を示しており、教育支援センターやフリースクールでの学習と同様、自宅でのオンライン学習も、学びを続けるための一つの選択肢として位置づけられています。要件や運用は学校・教育委員会・年度によって異なるため、詳細は在籍校や教育委員会に直接確認する必要がありますが、「オンライン教材に任せている=手を抜いている」ではないと、まずは肩の力を抜いていただければと思います。

教材・アプリを選ぶときに押さえておきたいポイント

  • 「毎日全部やる」前提にしない――体調や気分の波がある中で、完璧にこなすことを目標にすると、続かなくなったときに親子とも自分を責めてしまいます
  • 学年をさかのぼれる教材かどうか――不登校の期間が長いほど、今の学年の内容よりも、つまずいた単元まで戻れる教材の方が本人には合っていることがあります
  • 親がずっと張り付かなくても進められる設計か――動画解説や自動採点があるものは、仕事中に子どもが一人で取り組みやすい傾向があります
  • 「出席扱い」につながる記録が残せるか――学習ログや取り組んだ内容を出力・保存できる教材だと、学校に相談する際の材料になります
  • 子ども自身が「これなら続けられそう」と思えるか――保護者が良いと思った教材でも、本人が拒否感を示すなら無理に続けさせない方がよいこともあります

今日からできる具体的なアクション

  • 仕事に出る前に、その日取り組む範囲を子どもと一緒に1〜2項目だけ決めておく(多く決めすぎない)
  • 「終わったら写真を送って」「一言でいいから感想を送って」など、離れていても様子が分かる小さな合図を決めておく
  • 担任やスクールカウンセラーに、今使っている(使いたい)教材について、出席扱いの可能性があるか一度相談してみる
  • 教材が合わないと感じたら、数週間で見切りをつけて別のものを試してよいと、あらかじめ自分に許可しておく
  • 富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・新座市などの教育相談窓口や教育支援センターでも、家庭学習の進め方について相談できることがあるので、選択肢の一つとして知っておく

やってはいけないこと・よくある誤解

  • 仕事から帰ってすぐに「今日はどこまで進んだ?」と学習の進捗だけを確認してしまう(まずは一日どう過ごしたかを聞く方が、子どもは話しやすくなります)
  • 「せっかく教材を買ったのだから」と、合わないと感じても無理に続けさせてしまう
  • オンライン教材さえやっていれば出席扱いになると思い込み、学校への相談を後回しにしてしまう(学校側の確認・手続きが必要な場合がほとんどです)
  • 子どもが一人で取り組めている様子を見て、「もう大丈夫」と学習面以外の心のケアへの目配りを弱めてしまう

頼れる窓口・選択肢

教材選びや出席扱いの可否について迷ったときは、まず在籍校の担任やスクールカウンセラーに相談するのが基本ですが、話しにくさを感じる場合は、市区町村の教育相談窓口や教育支援センター(適応指導教室)を通じて相談することもできます。富士見市をはじめ、ふじみ野市・川越市・志木市・三芳町・新座市などでも、教育相談の窓口が設けられています。フリースクールに通っている場合は、そちらでのオンライン学習との組み合わせについても相談してみるとよいでしょう。私たち教育援護会でも、こうした学習面の相談をお受けしています。

編集部からのメッセージ

仕事をしながら、子どもの学習を隣でずっと見てあげることはできません。それは怠けているのではなく、多くのご家庭が抱える当たり前の制約です。大切なのは、完璧な教材を見つけることよりも、子どもが「これなら自分のペースで続けられる」と思えるものに出会い、離れていても小さな安心の合図をやり取りできる仕組みを作ることではないでしょうか。一人で抱え込まず、学校や地域の窓口も上手に頼ってみてください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」

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