「仕事中、子どもは何してるんだろう」——不登校の子をひとりにする不安と、離れながら見守る工夫
仕事中、ふと「今、家で子どもは何してるんだろう」と思う瞬間があります。LINEで返事は来るけれど、実際の様子はわからない。罪悪感と心配が入り混じって、仕事に集中しきれないまま1日が終わる——そんな毎日を送っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
不登校の子どもをひとりにしておくことへの不安は、「留守番させていいかどうか」という問題だけでなく、「離れていても子どもとつながり続けられるか」という、より根っこにある問いかもしれません。今回は、働きながら不登校の子を見守ることへの不安と向き合い、毎日を少しだけ楽にするための考え方や工夫をまとめました。
仕事中も頭から離れない、親の「心のざわつき」
「朝はちゃんと起きられたかな」「お昼は食べたかな」「ずっとゲームしてないかな」「何か落ち込んでいないかな」——仕事の合間に頭をよぎる心配は、尽きることがありません。
文部科学省の2023年度調査によると、不登校児童生徒数は過去最多を更新しており、そのご家庭の多くが共働きや一人親世帯です。子どもが学校に行けない期間が長くなるほど、昼間の様子を直接見られない親の不安は積み重なっていきます。それは決して「心配しすぎ」ではありません。
大切なのは、不安を抱えたまま消耗し続けることでも、仕事を諦めることでもなく、「離れていても見守れる形」を少しずつ整えることです。
一人でいる時間が長くなると、何が心配になる?
不登校中に長時間ひとりで過ごすことへの懸念として、保護者の方からよく聞かれるのは次のような声です。
- 昼夜逆転が進んでしまわないか
- スマホ・ゲームばかりになって孤立が深まらないか
- 食事を抜いたり、体調が悪化しても気づかないのでは
- 気持ちが落ち込んでいても、誰にも話せないまま過ごしているのでは
これらの不安はどれも「あってもおかしくない」ものです。ただ、「放置している」わけではなく、「やむを得ない事情の中で最善を考えている」のが現実の多くのご家庭の姿。ひとりにしていること自体を、自分への攻撃にしないでください。
一方で、「だから何もしなくていい」ということでもありません。できる範囲で、子どもが「見えない時間」を安心して過ごせる環境を整えていくことが、長い目で大切になってきます。
朝・昼・帰宅後——日々の小さな「つながり」のつくり方
朝の「見送り」を大切にする
出勤前に「今日は何時に帰るよ」「お昼はテーブルに○○置いておくね」と声をかけておくと、子どもは「ひとりだけど、ちゃんとつながっている」と感じやすくなります。長い会話でなくても、温かい一言が1日の安心の土台になります。
日中はLINEや一言メモで"ゆるくつながる"
「お昼食べた?」「今日の天気、急に曇ってきたね」——仕事の合間に送る短いメッセージが、子どもの孤独感を和らげることがあります。返事を強要するのではなく、「ただそこにいるよ」を伝えるゆるいコミュニケーションが、じわじわと安心感を積み上げていきます。
帰宅後は「審問」より「雑談」
「今日何してた?」「ちゃんと勉強した?」と確認モードに入りたくなる気持ちはわかります。でも、子ども側は「一日の過ごし方を採点されている」と感じてしまうことも。まずは「ただいま、疲れた〜」「お腹すいた、何か食べよっか」くらいの、日常の空気感から始めてみてください。そこから自然に話が広がっていくことがあります。
「心配のしすぎ」に気づくためのヒント
心配なあまり、1時間ごとに確認メッセージを送ってしまう保護者の方がいます。気持ちはとてもよくわかるのですが、子どもにとっては「監視されている」と感じたり、「自分がいることで親を心配させている」という罪悪感につながることも。
毎回連絡するよりも、「何かあったらLINEしてね」「気分が悪くなったらすぐ言って」とあらかじめ伝えておくほうが、子ども自身の主体性を尊重できます。信頼を積み重ねることが、長い目で見た安心感につながります。
また、「仕事に出かけることで子どもをひとりにしている」という罪悪感を抱える保護者の方は多いです。でも、家計を守ること・自分が社会とつながり続けることも、長期的には子どもの安定した環境を支えることになります。仕事をしていることは、いけないことではありません。
富士見市・東上線沿線で使える相談窓口
一人で抱え込まず、地域のサポートを活用することも大切です。埼玉県西部・東武東上線沿線(富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・川越市・坂戸市・東松山市など)では、以下のような相談窓口が利用できます。
- 富士見市教育相談窓口(NPO法人 教育援護会への委託事業): 不登校・登校しぶりのご相談はいつでも
- スクールカウンセラー: 担任の先生を通じて学校に申し込むことができます
- 適応指導教室(教育支援センター): 富士見市・ふじみ野市・志木市・新座市などに設置。登校できない期間の居場所として利用できます
- 市区町村の子育て相談窓口: 電話・来所・オンラインで相談できる自治体も増えています
「どこに相談すればいいかわからない」という場合は、まず教育援護会にお問い合わせいただくことも可能です。状況を一緒に整理するところから始められます。
編集部からのメッセージ
「離れていても見守れているか」——この問いに、完璧な答えはないかもしれません。でも、朝の一言・日中の短いメッセージ・帰宅後のさりげない関わりの積み重ねが、子どもにとっての「ちゃんとそこにいる」という安心感になっていきます。
一人で抱えず、使えるものを使いながら、少しずつ前へ。あなたが仕事をしながら子どものことを考え続けていること、それ自体がもう十分な「見守り」の一形態です。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
- 🌱 不登校生サポート・保護者相談
- 📘 学び直し・高卒サポート
- 💴 独自奨学金制度・教育ローン
- 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
- 🧹 地域ボランティア活動
「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。
親が働く間も、子の在宅学習を見守る「ホームスクール見守り」
「日中ひとりにするのが心配」「仕事を続けられるだろうか」——そんなご家庭のために、教育援護会は在宅学習を見守るアプリ「ホームスクール見守り」を運営しています。AIが学習をやさしくナビし、離席が続けば保護者にメールでお知らせ。無料で始められ、全機能でも月額1,800円です(小1〜中3対象)。▶ ホームスクール見守りの詳細を見る
