子どもの「読み聞かせ」「読書習慣」、どう育てる?――秋の夜長に、無理なく本と出会う家庭での工夫
「本を読んでほしいのに、子どもが読書を全然しない」「寝る前の読み聞かせ、いつまで続ければいいの?」――秋が深まり、読書にふさわしい季節になると、こんなお悩みを耳にします。
本が好きになるかどうかは、才能よりも、本との出会い方や家庭の空気に左右される面が大きいようです。この記事では、富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東武東上線沿線で暮らすご家庭にも取り入れやすい、読み聞かせと読書習慣の考え方をまとめます。
読み聞かせは「教える時間」ではなく「一緒に過ごす時間」
読み聞かせには、語彙や想像力を育てるといった効果が語られることも多くあります。ただ、まず大切にしたいのは、保護者のそばで安心して物語を味わう時間そのものです。
- 気持ちの共有:同じ場面で笑ったりドキドキしたりする経験が、親子の会話のきっかけになる
- 落ち着く時間:一日の終わりに、ゆったり過ごす区切りになる
- 言葉との出会い:日常では使わない表現や言い回しに、自然に触れられる
効果は子どもによってさまざまで、「これをすれば必ずこうなる」というものではありません。「読ませなきゃ」と力まず、楽しむことを第一にしてください。
無理なく続けるための、家庭での工夫
- 短くてもOK:1日5分、1冊でなくても数ページで十分。忙しい日はお休みしてもかまいません
- 子どもに選んでもらう:同じ本を何度せがまれても、その子にとっては大切な時間。好きなだけ繰り返してよいものです
- 保護者の声のまま読む:演技がうまくなくても大丈夫。読み方の上手下手より、一緒にいることが大切です
- 読書の場所を決めておく:リビングの一角に、手に取りやすい高さで本を置いておくと、自然に手が伸びやすくなります
- 大人も読む姿を見せる:新聞や雑誌、スマホの電子書籍でも、読んでいる姿は子どもの目に入ります
成長とともに変わる、本との付き合い方
年齢によって、本との関わり方は変わっていきます。あくまで一例です。
- 幼児期:絵や音のおもしろさを楽しむ絵本、しかけ絵本など。読み聞かせが中心
- 小学校低学年:読み聞かせと自分で読む時間の併用。ひとりで読めるようになっても、読み聞かせを楽しむ子は多くいます
- 小学校高学年:物語、図鑑、マンガ、スポーツや生き物の本など、興味に沿ったものを自分で選ぶ
- 中学生以降:部活や勉強で忙しくなり、読書から離れやすい時期。短い文章や雑誌、新書など、気軽に読めるものから
読書は、小説や物語だけではありません。図鑑、料理の本、乗り物の写真集、マンガも、立派な「本との出会い」です。
ありがちな誤解
- 「マンガばかりで本を読まない」→ マンガから興味が広がる子もいます。まずは「何が好きなのか」に関心を向けてみてください
- 「読書感想文のために読ませる」→ 感想を求めすぎると、読むこと自体が負担になる場合があります。読んだあとは「どこがおもしろかった?」くらいの、軽い会話で十分です
- 「本を読めない子は、国語が苦手になる」→ 本の好みや読み方は人それぞれで、一概にはいえません。読み書きの困難が続くようなら、学校に相談してみることも選択肢です
- 「本は買い揃えないといけない」→ 図書館や学校の図書室、地域の文庫などを使えば、費用をかけずにたくさんの本に出会えます
頼れる窓口・つながり方
お住まいの市の図書館や児童館では、読み聞かせの会やおはなし会、乳幼児向けの本の紹介などが行われていることがあります。開催日や対象年齢は各施設で異なるため、最新の情報は各市・各施設の公式案内でご確認ください。
- 学校の図書室、司書の先生、担任の先生
- お住まいの市の図書館・児童館のスタッフ
- 地域の子育て支援拠点や、読み聞かせボランティアの活動
- 読み書きや学習面での心配が続く場合は、学校や市の教育相談窓口
編集部からのメッセージ
本は、子どもの世界を広げてくれるものですが、「読ませなければ」と思うほど、親子とも苦しくなってしまうことがあります。短い時間でも、好きな本を一緒にめくる時間を、ご家庭のペースで楽しんでみてください。
教育援護会について
本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。
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