不登校の子への対応で、夫婦の意見が割れたとき――仕事で忙しい毎日でも続けられる、話し合いの進め方

「もう少し休ませてあげたい」と思う自分と、「このままで大丈夫なのか」と焦る相手。不登校の子を前に、夫婦(パートナー)の考えが食い違って、家の空気が重くなっていませんか。

仕事で日中は家を空けている中、夜や休日に話し合おうとしても疲れていて、つい言葉がきつくなってしまう。そんなご家庭は決して少なくないと思います。この記事では、意見が割れたときの「話し合いの土台づくり」を、一緒に考えてみます。

意見が割れるのは「愛情が足りないから」ではありません

休ませたい側も、行かせたい側も、根っこにあるのは「子どもを守りたい」という同じ気持ちであることがほとんどです。ただ、心配の向く先が違います。

  • 「今は休ませたい」側:子どもの心が壊れてしまわないかが心配
  • 「そろそろ動かしたい」側:勉強の遅れや、このまま外に出られなくならないかが心配
  • どちらも:将来への不安と、自分の関わり方への自責を抱えている

まずは「相手は間違っているのではなく、別の不安を見ているのだ」と捉え直すだけでも、会話の温度が少し変わることがあります。

話し合いの前に整えておきたいこと

  • タイミングを選ぶ:子どもが寝たあとの深夜や、帰宅直後の疲れた時間は避け、休日の落ち着いた時間に短く
  • 子どもに聞こえない場所で:自分のことで親が揉めていると感じると、子どもが「自分のせいだ」と受け取ることがあります
  • 時間を区切る:「30分だけ」と決めると、結論を急がずに済みます
  • 紙に書き出す:それぞれの心配ごとを書くと、感情ではなく「論点」として見やすくなります

今日からできる、会話の進め方

「どちらが正しいか」を決める場にしないことが、いちばんのポイントです。次のような順番を試してみてください。

  • ①「私は〜が心配」と主語を自分にして話す(「あなたは甘い/厳しい」は避ける)
  • ②相手の話を最後まで聞き、要約して返す(「〜が心配なんだね」)
  • ③共通している願いを確認する(「子どもに元気でいてほしい」など)
  • ④期間を決めた「お試し」にする(「まず2週間、この方針で様子を見よう」)
  • ⑤期限が来たら見直す(決めたことを固定しなくてよい)

「一生の方針」を決めようとすると、どうしても衝突しやすくなります。小さく試して、また話す。その繰り返しで十分です。

仕事の都合で、見守りの分担も食い違いやすい

意見の対立の裏に、「日中の見守りを誰がどこまで担うのか」という負担感が隠れていることもあります。在宅の時間が長い側に負担が偏っていると、「自分ばかり」という気持ちが積もりやすくなります。

  • 連絡役・学校対応・通院付き添いなど、役割を書き出して見える化する
  • できる範囲を「毎日」でなく「週に◯回」など現実的な単位で決める
  • 祖父母、公的な預かり支援、外部のサービスなど、二人以外の力も選択肢に入れる

「離れていても様子が分かる」仕組みがあると、日中の不安が和らぎ、夜の話し合いも落ち着きやすくなる場合があります。

やってしまいがちなこと・よくある誤解

  • 子どもの前で相手の対応を否定する
  • 「甘やかしだ」「冷たい」とレッテルを貼る
  • 話し合いが平行線のとき、片方だけが黙って我慢し続ける
  • SNSや周囲の意見だけで「正解」を決めてしまう

どれも、疲れているときにはつい起きてしまうことです。責めるより、「またやっちゃったね」と言い合えるくらいの余白があると楽になります。

第三者に入ってもらうという選択肢

二人だけで話すと感情がぶつかってしまうときは、第三者の力を借りるのも一つの方法です。

  • 学校のスクールカウンセラーや担任の先生
  • 市区町村の教育相談窓口(富士見市にも教育相談窓口があります。詳しくは市の案内をご確認ください)
  • 保健師など、地域の相談機関
  • 同じ経験をもつ保護者の会

富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東上線沿線にも、地域ごとに相談の入口があります。制度や窓口の内容は変わることがあるため、最新の情報は各自治体の公式案内でご確認ください。夫婦それぞれ別々に相談するだけでも、気持ちが整理されることがあります。

編集部からのメッセージ

意見が合わないのは、それだけ真剣に子どものことを考えている証拠だと、私たちは思います。答えを急がず、「今週はどうだった?」と小さく話し続けられる関係が、いちばんの支えになるかもしれません。

「こんなことで相談していいのかな」というレベルでも大丈夫です。一人で、あるいは二人だけで抱え込まないでくださいね。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

  • 🌱 不登校生サポート・保護者相談
  • 📘 学び直し・高卒サポート
  • 💴 独自奨学金制度・教育ローン
  • 🎵 チャリティコンサート(収益は奨学金活動へ)
  • 🧹 地域ボランティア活動

「相談していいのかな?」と迷うレベルでもまずはお声掛けください。お問い合わせフォーム または kyouikuengokai@gmail.com までメールでどうぞ。

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