学び直しを応援したい保護者の方へ――「何をすればいいか分からない」ときにできること

お子さんが高校を中退した、あるいは休みがちになっていて、「学び直し」という言葉が頭をよぎるようになった。そんなとき、保護者としては「何かしてあげたい」と思う一方で、「何をすればいいのか分からない」「口を出しすぎると本人を追い詰めてしまうのではないか」と迷う方が少なくありません。本人の気持ちを尊重したいけれど、放っておいていいのかも分からない。そんな板挟みの状態にいる保護者の方に向けて、今回は「学び直しを応援するために、親としてできること」を整理してみます。

押さえておきたいポイント

まず前提として知っておきたいのは、学び直すかどうか、どの道を選ぶかを最終的に決めるのは本人であるということです。保護者の役割は「代わりに決めること」ではなく、「本人が決めやすい環境を整えること」に近いといえます。この前提を持っておくだけで、焦って結論を急がせてしまったり、逆に何もできずに黙り込んでしまったりする状態から、少し距離を置いて向き合えるようになります。また、学び直しには高卒認定試験、通信制高校、定時制高校、専門学校など複数のルートがあり、どれが「正解」というものではありません。保護者自身がすべての制度に詳しくなる必要はなく、本人と一緒に情報を探す姿勢を持てば十分だと考えてよいでしょう。

具体的にできること

実際に保護者ができることとして、まず挙げられるのは「話を聞く姿勢を作る」ことです。アドバイスや結論を急がず、本人が今どう感じているかを言葉にできる時間を作るだけでも、本人にとっては大きな支えになります。次に、情報収集を一緒に行うことです。通信制高校や定時制高校の学校説明会、高卒認定試験の概要などは、本人ひとりで調べるより、保護者が一部を手分けして調べたり、一緒にパンフレットを取り寄せたりする方が負担が軽くなります。富士見市やふじみ野市、志木市、川越市周辺には東武東上線沿線を中心に学校説明会やオープンキャンパスに参加しやすい環境もあるため、まずは「決める前提ではなく見に行くだけ」という気軽さで同行するのも一つの方法です。また、生活リズムを整えるための声かけや、期限のある手続き(願書の提出など)を一緒に確認することも、本人の負担を減らす具体的なサポートになります。

よくある不安・誤解

「早く決めさせないと本人のためにならない」と考える保護者もいますが、急かされることでかえって本人が心を閉ざしてしまうケースは珍しくありません。学び直しの決断には、本人なりの心の準備期間が必要な場合が多く、焦らせるよりも見守る時間が結果的に近道になることもあります。また、「見守る」ことと「放置する」ことは違います。何も声をかけずにいることは、本人にとって「関心を持たれていない」と感じられてしまう場合もあるため、定期的に「困っていることはない?」と軽く聞く程度の関わりは保つとよいでしょう。もう一つ、「親が学び直しに詳しくないと支えられない」という誤解もありますが、制度の詳細を保護者がすべて把握している必要はなく、分からないことは一緒に窓口に相談すればよいという姿勢で十分です。

頼れる窓口・サポート

保護者だけで抱え込む必要はありません。通信制高校や定時制高校には保護者向けの相談窓口が設けられていることが多く、本人と一緒に、あるいは保護者だけで相談することも可能です。学校ごとの支援内容や制度は年度によって変わることがあるため、最新の情報は各校の公式サイトや説明会で確認してください。また、学校以外にも、地域の教育相談窓口やNPOに相談するという選択肢もあります。教育援護会でも、学び直しに関するご本人・ご家族からのご相談を受け付けています。

編集部からのメッセージ

「何をすればいいか分からない」という戸惑いは、お子さんのことを真剣に考えているからこそ生まれるものです。すべてを完璧にサポートしようとしなくても、話を聞く、一緒に情報を探す、期限のある手続きを確認するといった小さな関わりの積み重ねが、本人にとって大きな支えになります。保護者の方自身も一人で抱え込まず、必要なときは周囲の窓口を頼りながら、お子さんのペースに寄り添っていってください。

教育援護会について

本サイト「教育援護会」は、埼玉県富士見市を拠点に教育・子育てのサポートを行うNPO法人です。富士見市から教育相談窓口の委託を受けており、不登校サポート・学び直し・独自奨学金・地域ボランティアを通じて、お子さま・保護者・地域に寄り添う活動を続けています。

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