「学資保険」と「新NISA」、教育資金の準備はどう考える?――知っておきたい基本の違い
「教育資金、そろそろ何か準備を始めた方がいいのかな」――子どもが生まれたり、小学校に上がったりするタイミングで、こんな思いを抱く保護者は少なくありません。そんなとき、よく名前が挙がるのが「学資保険」と「新NISA(つみたて投資枠)」です。どちらも教育資金づくりの手段として知られていますが、仕組みも性質もまったく異なるものです。今回は、それぞれの基本的な特徴と、わが家に合った準備の仕方を考えるためのポイントを整理します。
学資保険と新NISA、そもそも何が違う?
学資保険は、毎月(または毎年)一定額の保険料を払い込み、子どもの進学時期などに合わせて「祝い金」や「満期保険金」を受け取る貯蓄性の保険商品です。契約者である親に万一のことがあった場合、以降の保険料の払い込みが免除されても保障が続く「保険料払込免除特約」が付いているものが多く、貯蓄と保障を兼ね備えている点が特徴です。一方、2024年から始まった新しいNISA制度の「つみたて投資枠」は、少額から投資信託などを積み立てて運用し、その運用益が非課税になる制度です。銀行預金のように元本が保証されているわけではなく、市場の動き次第で資産が増えることもあれば減ることもある「投資」の仕組みという点が、学資保険とは根本的に異なります。まずはこの「保険としての性質を持つもの」か「投資としての性質を持つもの」かという違いを押さえておくことが出発点になります。
それぞれのメリットと気をつけたい点
学資保険のメリットは、契約時に将来受け取れる金額がある程度見通せる「計画性」と、万一の保障が付いている「安心感」にあります。一方で、途中で解約すると払い込んだ保険料の総額を下回ってしまう(いわゆる元本割れの)場合があること、また物価が上がる局面では実質的な価値が目減りしやすいことには注意が必要です。新NISAのつみたて投資枠は、長期・積立・分散を基本とすることで値動きのリスクを抑えながら資産を育てる考え方に基づいた制度で、非課税で運用益を受け取れる利点があります。ただし元本保証はなく、進学の直前に相場が大きく下がってしまうと、必要な時期に必要な金額が用意できない可能性もあります。どちらも「万能な正解」ではなく、それぞれに向き・不向きがあるという前提で捉えることが大切です。
家庭で検討する際に考えたいこと
実際にどう準備するかを考える際は、「いつまでに」「いくら」必要になりそうかを大まかにでも書き出してみることから始めるとイメージが持ちやすくなります。たとえば大学進学が視野に入っているなら、入学金や初年度納付金がまとまって必要になる時期が来ます。その時期までにどの程度余裕を持って準備できるかによって、値動きのリスクをどこまで取れるかも変わってきます。また、学資保険と新NISAを「どちらか一方」ではなく、保障がほしい部分は保険で、余裕資金の一部は積立投資でといったように、組み合わせて考えているご家庭もあります。児童手当をはじめとした家計の中でどのくらいを教育資金に回せそうか、まずは家庭の収支全体を見渡すことも欠かせません。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・新座市・三芳町など東武東上線沿線にお住まいの方も、進学先の選択肢によって必要な費用は大きく変わってくるため、早めに情報を集めておくと安心です。
ありがちな誤解
「新NISAは投資だから危険、学資保険なら絶対安心」という考え方は、実はどちらも半分正しく半分誤解を含んでいます。新NISAは値動きのリスクがある一方、学資保険にも「途中解約で元本割れ」「インフレに弱い」といったリスクは存在します。反対に「みんなやっているから」という理由だけでどちらかに飛びつくのも、わが家の状況に合っているかを確かめないままでは危ういものです。大切なのは、どちらが優れているかではなく、それぞれの仕組みとリスクを理解したうえで、家庭の考え方や必要な時期に合わせて選ぶという姿勢です。特定の保険商品や金融商品がよいかどうかは各家庭の状況によって異なるため、この記事では特定の商品をおすすめすることはしていません。
頼れる窓口・つながり方
教育資金の準備方法について詳しく知りたい場合は、生命保険会社や証券会社、金融機関の窓口、またはファイナンシャルプランナーなど、資産形成の専門家に相談するのが確実です。制度の内容は年度によって見直されることもあるため、検討する際は必ずその時点での公式情報を確認するようにしてください。「そもそも何から考えればいいか分からない」「教育資金以外にも進学に関する相談がしたい」という場合は、私たち教育援護会にもお気軽にご相談ください。奨学金や教育ローンなど、資金準備の選択肢を広い視点で一緒に整理するお手伝いができます。
編集部からのメッセージ
教育資金の準備は「正解が一つに決まっているもの」ではなく、家庭の考え方や状況によって形が変わるものです。学資保険と新NISA、それぞれの特徴を知ったうえで、わが家に合ったバランスをゆっくり考えていけたらと思います。
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